井上悠宇のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
タイトルの意味がわかった時、なるほどね〜ってつい声に出てしまいました。
才華に共感できる部分も多く、自分も結構ギリギリなところで生きてるのかもって思いました。
SNSをやる人には読んで欲しいかも。
目に留まった人がどう思うか、どう感じるか考えながら、たった数行の自分の感想ですら何度も書き直しながら、投稿するまで時間をかけてしまう。
個人的には、才華が大人になり、社会に出て生きていく中で考え方がどう変化していくのか、どう折り合いをつけて行くのかを見たかったなぁと思ってしまいました。
根本的なところは変わらないんだけど、自死が未遂で終わると、その後の生き方・考え方は変わるから、生きる意味と過去 -
Posted by ブクログ
「あなたは、見えないけれど、そこにいる名探偵ですか?」「ハイ」
本作『不実在探偵の推理』のあらすじと感想になります。
あらすじです。
刑事の百鬼(なりき)と烏丸(からすま)は、とある自殺の真相を探るために百鬼の甥である大学生の現(ウツツ)のもとを訪れる。現は黒い箱を眺めながら彼らの質問に対し、「ハイ」や「イイエ」などでしか答えてくれない。それは何故なのか?
これから読まれる方へのネタバレは避けたく、ここまでにさせて頂きますが、面白い推理展開で読者への挑戦状というよりも読者を巻き込んだ推理ゲームですね♪これは続編を期待したい新感覚ミステリでした。 -
Posted by ブクログ
タイトルとあらすじで衝動買い。
人の死線(死の兆候)が見える女の子と、
一緒にそれを回避して死線を消す男の子の話。
短編かと思いきや、2人のバックグラウンドが繋がる『過去の事件』が全体を通してのメインになっていて、先が読めそうで読めない展開が読んでいて面白かった。
落ち着いた主人公の語り口の中でも冷静な『コミカル要素』があるのも読んでいて心地いい。こういう主人公視点の小説は読みやすい。
名前に関するアレコレもこういうのすごく好きです。
結末をわかったうえで、後で時間を置いて再読したい。
ところで佐藤くんの名前はなんだろう
玄光(くろみつ)とかどうだろう
【22.12.09】
再読 -
Posted by ブクログ
ネタバレやわらかなイラストとは裏腹にドキッとするタイトル。
最後まで読み終えて、ああ犯人だったら本当によかったのに。そう思いました。
犯人だったら罪をきちんと償って、才華は生きることができたかもしれない。
しかし犯人にはなれない。人の命を奪ってしまったのに。自分は人の道を外れてしまった。その心から自殺を選んでしまう。
その傍ら、夕凪には生きる希望を与えた。
自らを人間失格だという夕凪へ、あなたが幸せに生きることが望みだと、そう願いを伝えた。
最初から香坂先生がいなければ、なんて思ってしまうくらい優しさに才華と夕凪の日常をもっとみていたかった。