井上悠宇のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
志緒の友人の獅加観(ししがみ)飛鳥に死線が現れる。彼女は近く多額の遺産を相続する予定だ。彼女の他にも母親の違う兄たちがいる。その中には悪魔と呼ばれ行方不明だったり、キツネの面で顔を隠しているものもいる。これは「犬神家の一族」+「悪魔が来りて笛を吹く」のオマージュ、パクリ、パロディの類か。
誰も死なないミステリーではある。確かに殺人事件は未然に防がれる。でも殺人未遂は起こってしまう。
志緒の父親の宗一郎氏が気になる。何者だろう。やはり、特殊な能力をを持っているのだろうか。ただの投資家とは思えない。それから。佐藤君の下の名前が気になる。「小五郎」とかかな。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かったな~。
この作品の前にもオカルト関係の探偵ものを読んでたので
(まぁあちらは厳密にいうと違う)
なんかジャンル似たもの読んでしまったなと思ったけれど、
全然違った。
星4にしているけど、4.5くらいでいいかもしれない。
いや、4.8くらいか?(じゃあ5でいいだろというツッコミ)
呪いとか悪霊とかがモロに出てくる本物(?)のオカルトもの。
オカルトを「謎」
その正体を暴くことを「推理」と呼び、
それを暴く霊能者のことを「探偵」としている。
言われてみればそうなんだけど、なるほど、これは新しい視点。
霊能者である高校生恋子と幼馴染の真守の二人で
怪異と向き合い、正体を突き止めていくと -
-
Posted by ブクログ
ネタバレタイトルにある"誰も死なないミステリー"が好きなのでタイトル買いしてしまった本。
人の"死の運命"が見える遠見志緒と佐藤くんが死の運命を回避しようとする物語。字面で見ると壮大だが、あくまでミステリーの延長線。"死の運命"が見えてしまい、ミステリーであれば、殺人事件などに発展するような話をいかに人を死なせずにするか、という感じ。
大きく二部構成となっており、1部はプロローグとして、遠見志緒の能力とそれをどのように解決に導くかを短くまとめた話。
2部がメインで、同時に死の運命が見えた4人と共に無人島にいくという話。
2部はアガサクリス -
Posted by ブクログ
ネタバレ人の死が見える少女志緒と、死を止めることでそんな彼女の悲惨な能力を優しく修正していく少年佐藤。高校生4人の顔に死線が浮かんだのを確認した二人は、全員の死を止めようと、犯人不在のクローズドサークルを作り出す。
序盤の自殺を止める話が非常につまらなかったが、あくまでキャラクター紹介と割り切るなら我慢できる。本作の大トロ部分は誰も死なないクローズド・サークルにあり、孤島に渡ってからは一気に面白くなった。死が見える=犯人と被害者が分かるという設定を存分に活かしつつ、それでいて誰も死なせないために真相を探るという設定は中々に面白い。少し違和感があるとすれば、飛び降り事件のことを知った段階で主人公の顔に