井上悠宇のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレタイトルにある"誰も死なないミステリー"が好きなのでタイトル買いしてしまった本。
人の"死の運命"が見える遠見志緒と佐藤くんが死の運命を回避しようとする物語。字面で見ると壮大だが、あくまでミステリーの延長線。"死の運命"が見えてしまい、ミステリーであれば、殺人事件などに発展するような話をいかに人を死なせずにするか、という感じ。
大きく二部構成となっており、1部はプロローグとして、遠見志緒の能力とそれをどのように解決に導くかを短くまとめた話。
2部がメインで、同時に死の運命が見えた4人と共に無人島にいくという話。
2部はアガサクリス -
Posted by ブクログ
ネタバレ人の死が見える少女志緒と、死を止めることでそんな彼女の悲惨な能力を優しく修正していく少年佐藤。高校生4人の顔に死線が浮かんだのを確認した二人は、全員の死を止めようと、犯人不在のクローズドサークルを作り出す。
序盤の自殺を止める話が非常につまらなかったが、あくまでキャラクター紹介と割り切るなら我慢できる。本作の大トロ部分は誰も死なないクローズド・サークルにあり、孤島に渡ってからは一気に面白くなった。死が見える=犯人と被害者が分かるという設定を存分に活かしつつ、それでいて誰も死なせないために真相を探るという設定は中々に面白い。少し違和感があるとすれば、飛び降り事件のことを知った段階で主人公の顔に -
Posted by ブクログ
★・・・・・・だったら君は、誰なんだ?(p.272)
■五つのメモ
・「ハイ」「イイエ」「ワカラナイ」「関係ナイ」「答エラレナイ」「推理ガ固マッタ」という返事しかできない、他の人の目には見えない探偵。
・安楽椅子探偵の一種でしょう。
・設定、雰囲気ともによいです。珍しい手順の謎解きですがその手順ゆえにけっこう納得できる感じです。
・キャラクタも、特に刑事二人が楽しいです。
・あまり欠点のないミステリだと思います。続編はありそうだから出れば読んでみようと思っています。
■てきとーなメモ
【一行目】空を漂う巨大クラゲを見たことがあるだろうか?
【不実在探偵と死体の花】密室のように見える部屋でト -
Posted by ブクログ
ネタバレ良いところ
・名前に関するミスリードが痛快
・特殊能力を活かした登場人物の状態変化を物語にうまく落とし込んでいる
うーんなところ
・良くも悪くも誰も死なないのでもやっとするエンド(?)
・死にそうな赤の他人を助けるために自分までも犠牲にするところに感情移入がしづらく、字面読みになってしまいやすい
・クローズドサークルへの導入が多少強引
感想
ミステリの中ではとても読みやすいものだと思った。テンポ良く展開も進む。だが、誰も犯人にならないので、ミステリでは重要と思われる100%の真実が99%の事実に変えられている。この点はミステリ好きにとっては不完全燃焼と思われるかも。あと、佐藤くんがあそこ -
Posted by ブクログ
表紙を見てから気になっていたのですが、思った以上に面白かったです。
ある女の子だけに見える死の予兆を回避するために、逆クローズドサークルするって設定がかなり斬新でした。
少しずつ明らかになっていくある子の転落事件の話が、それぞれ後悔や思いやりに溢れていていいなっと思いました。
結末はあっと驚くものではなかったですが、心にじわっと温かさが広がっていく優しいお話でした。
余談でひとつ疑問なのですが、佐藤くん( 語り部 )名前出てきたかな…もしかして見逃した?って何回か前に戻ってみたけど見つからなかった…。途中出てくる「名前も苗字も甘い」ってどんな名前か気になるじゃないですかー!!続編で出てく