井上悠宇のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
★・・・・・・だったら君は、誰なんだ?(p.272)
■五つのメモ
・「ハイ」「イイエ」「ワカラナイ」「関係ナイ」「答エラレナイ」「推理ガ固マッタ」という返事しかできない、他の人の目には見えない探偵。
・安楽椅子探偵の一種でしょう。
・設定、雰囲気ともによいです。珍しい手順の謎解きですがその手順ゆえにけっこう納得できる感じです。
・キャラクタも、特に刑事二人が楽しいです。
・あまり欠点のないミステリだと思います。続編はありそうだから出れば読んでみようと思っています。
■てきとーなメモ
【一行目】空を漂う巨大クラゲを見たことがあるだろうか?
【不実在探偵と死体の花】密室のように見える部屋でト -
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ネタバレ良いところ
・名前に関するミスリードが痛快
・特殊能力を活かした登場人物の状態変化を物語にうまく落とし込んでいる
うーんなところ
・良くも悪くも誰も死なないのでもやっとするエンド(?)
・死にそうな赤の他人を助けるために自分までも犠牲にするところに感情移入がしづらく、字面読みになってしまいやすい
・クローズドサークルへの導入が多少強引
感想
ミステリの中ではとても読みやすいものだと思った。テンポ良く展開も進む。だが、誰も犯人にならないので、ミステリでは重要と思われる100%の真実が99%の事実に変えられている。この点はミステリ好きにとっては不完全燃焼と思われるかも。あと、佐藤くんがあそこ -
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表紙を見てから気になっていたのですが、思った以上に面白かったです。
ある女の子だけに見える死の予兆を回避するために、逆クローズドサークルするって設定がかなり斬新でした。
少しずつ明らかになっていくある子の転落事件の話が、それぞれ後悔や思いやりに溢れていていいなっと思いました。
結末はあっと驚くものではなかったですが、心にじわっと温かさが広がっていく優しいお話でした。
余談でひとつ疑問なのですが、佐藤くん( 語り部 )名前出てきたかな…もしかして見逃した?って何回か前に戻ってみたけど見つからなかった…。途中出てくる「名前も苗字も甘い」ってどんな名前か気になるじゃないですかー!!続編で出てく -
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ネタバレ高校唯一の居場所の屋上で佐藤はお嬢さま学校の制服を着た、志緒に出会う。
志緒は人と視線を合わせると、相手の顔に死線が見えた。死線の現れた人間は間もなく死ぬ。
大学生になった佐藤と志緒。彼らは、これまで、たくさんの人から死線を消してきた。
そんな中、大学で見かけた死線の出た人々。
2人は彼らの死を回避するために動き出す。
クリスティの名作をなぞる様に進むお話。
話があちこち飛ぶ様で落ち着かなく、2人の思わせぶりな会話も深読みすべきなのかモゾモゾしてしまう。
ミステリ部分はともかく、最後に明かされる佐藤の恩人「ノンシュガー」と志緒の仕掛けにはニヤリとした。 -
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Posted by ブクログ
ライト文芸らしく、モノをバラバラにすることに異常な執着を見せるヒロイン・天使玲夏のキャラクターは抜群に立っており、そんな彼女を抑制しつつ、時に後始末に奔走する主人公との関係性も危うい均衡を保っていて非常に良い。物事をバラバラにする彼女の対比として、主人公の謎を解く行為をバラバラになったものを再度組み立てる=真実を再構築するという見立ても中々のもの。文章は読みやすいながらもいささか淡々とし過ぎているきらいがあり、悪く言えば起伏がない。ただ、異常な彼女の観察日記という体でも読めるため、読み飽きることはなく、普通の人間の視点であるためリーダビリティは高い。しかし個人的には「クビキリサイクル」のいーち