渡瀬草一郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
これまで様々な作品を読んできたけど、その中で私が一番好きな作品は渡瀬さんの「空ノ鐘の響く惑星で」です。
そしてこの作品に手を出したのは作者の前作「パラサイトムーン」が面白かったから。
「パラサイトムーン」は6巻で区切りを見せているけど、あくまで区切りがついているだけで何も終わっておらず、彼らの物語の続きを待望していたところであった。
あれから10年余。
そのパラサイトムーンの続編が読めることが、素直に嬉しい。
“希崎弓”とか、もう、ね!
前二作がそれぞれどちらかというと様子見な感じの第1巻であったのに対し、今回はいきなりど派手に物語が動いています。
学園ラブコメっぽい序盤から一転、いきなり -
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Posted by ブクログ
平安の時代、紫式部とその周辺の人々の心模様を、歌とあやかしに映して、織りなされる物語。
タイトルと同作者の「陰陽ノ京」シリーズのイメージのせいで、動きがある怖い話なのかと思いきや、意外にしっとりと静かな内容と文で、「妖怪=退治」のような図式が出来上がっていた脳内に良い刺激になりました。
紫式部を巻き込んで四季ごとに起きる事件は、人の世の儚さや憂い、生きていることの意味…みたいなことを、大それたことを言っているわけじゃないのに感じさせずにはいられなかったです。
最初の「春」の物語の主役・伊勢大輔が健気でかわいかったです。
「陰陽ノ京」の人々も名前だけだけど出ていて、ファンとしては、こっそりにやつ -