服部まゆみのレビュー一覧

  • ハムレット狂詩曲

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    ネタバレ

    良かった。後味がとても良い作品。
    最初、読み始めたときはこんなエピローグになるなんて思ってなかったので、ハムレットってそっちなのね!と思った。
    何だか読み終わって、とても良い気分になったね。

    読みやすい感じでサラサラ読めてしまう。この人の話には転調がよく見られるのだけれど、この話は割りとゆっくり変わっていく感じで、最初に見ていた目線からどんどん違う目線に変わっていったのが印象的。
    耽美な表現は散りばめられているけれど、そこまで強くは無い。でも、読み耽ることができた。

    小悪魔って、ええなぁ。

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    2012年04月26日
  • 罪深き緑の夏

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    甘美な、耽美な世界観に、どっぷり浸かれて、蒸せかえるような華々の香りが厭と言うほどしてきます。

    謎解きは、一瞬よく分からなくて読み返したりしたのだけれど、何と無くでしか理解できず、否、そういうものなのかと思い直しました。
    何だか僕には複雑で、絡まった糸を解す余裕もないまま終わってしまって(苦笑)

    最後あたりの"あんなものが何になろう……"って言葉が痛々しくて、甘くて、すき。

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    2012年03月08日
  • 罪深き緑の夏

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     服部まゆみ追悼読書の第二弾。むせるような夏草の匂い、幼いころ心奪われた洋館の美少女、白皙で異端の作家、ジル=ド=レイ、そしていばら姫とラプンツェル、、、。背徳の妖しい香りがたちこめる、ただただひたすらに耽美で妖艶なゴシック・ロマン。謎解きの要素が用意されてはいるものの、そんなのは些細なこと。作者の美意識がそこかしこに散りばめられた人工的な美の世界に、酔いしれればいい。好き好き大好き。  なぜ私が服部まゆみ作品が好きなのかと言うと、結局は、私も大好きなものがたくさん詰まっているからなのだと、この作品を読んで悟ったわ。ああ、服部さん、、、、涙。その服部さんが今はもういないなんて、、、、涙。 たぶ

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    2011年09月07日
  • レオナルドのユダ

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    最初は読むのに時間かかるかなーと思ったけど、気がつくと夢中になっていた。外が暗かった。『モナ・リザ』より『最後の晩餐』より、ジャンの描いた『十字架を担うキリスト』が見たい。
    ↑見に行った。

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    2012年05月11日
  • 罪深き緑の夏

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    これもなかなか好きな話でした。兄弟愛憎物。
    テレビゲームをするシーンはない方が良かった気がします。
    服部さんの著作はここまでが好きかも。
    「キマイラ」から微妙になり、「この光と闇」の落ちで大爆笑(すみません)しちゃったので、もう私は駄目かも。
    だって!ダフネって!!

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    2009年10月04日
  • 時のアラベスク

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    実はかなり昔に読んだので忘れてるのですが、明らかに中井英夫を読んでいるというアピールっぷりだけ覚えています。
    意外な落ちだったようですが、あれれ???

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    2009年10月04日
  • この闇と光

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    戦争に負け、敵国によって幽閉された盲目の美しい姫君レイアと父王。父王は仲間とこっそり反撃の機会を狙っているらしい。意地悪な侍女の虐待を受けながらもレイアは日々父の帰りを待ち続け、父の愛を一身に受けて育つ。そんなある日、おとぎ話のような世界で生きるレイアの日常が突然壊される。

    前々から読みたいと思っていた一冊。
    美しくも妖しい世界観がツボでした。どこかの国のおとぎ話かと思いきや…後半は予想しなかった怒涛の展開に一気読みしてしまった。終始盲目のレイア視点で書かれていたことでまさに目くらましにあっていた。面白かった。
    それにしても犯人の思惑と心理が気になる。真相ははっきりとは書かれていないけど、そ

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    2026年08月30日
  • 一八八八 切り裂きジャック

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    大好きな服部まゆみさんの長編小説。

    1888年のイギリスを舞台にしたミステリーであり、主人公の成長物語でもあると思う。

    事件が始まるまでの導入部分は長いが、物語の世界にじっくりじっくり降りていくような感覚になれて好きだ。
    主人公の内面ーー何をどう捉え、考えたかーーの描写が細やかで、過去の自分自身とつい重ねてしまうシーンもあった。

    「とにかく面白くて誰かに勧めたい!」というより、読み終えた後に「これは自分の中でじっくり大切にしておきたい」と思う作品。

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    2026年08月11日
  • この闇と光

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    中世の話にしては、現代の要素がちょこちょこ出てきたり、読んでると「??」なところがいくつもあったわけですよ。。。それもそのはず、現代で誘拐された子が、外国の中世の世界観の中で育てられていたとは。
    しかも、最後はどんでん返しで、ここは日本であり、男であり…途中に感じた違和感をどんどん回収されていったという見事な作品。人は生きていくうちに光が闇であったり、闇が光であったりを繰り返していく。

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    2026年08月11日
  • この闇と光

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    ネタバレ

    ファンタジー系の物語なのかと思いきや、そういうことだったのか…!という展開に驚かされました。読者はそこに書かれた情報からしか情景を想像出来ないという小説の特色を上手く利用している面白さがあります。レイアの目が見えない中で、視覚以外から得られる情報の描写がとても豊かに感じました。

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    2026年07月27日
  • この闇と光

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    何の前知識もなく、たまたま本屋で手に取った本だった。
    もう、最後にひっくり返ったわ。そんな話なん?え、今までのってなんだったのぉー!と叫びたくなった。度肝を抜かれるってこういうことかも。
    これは読みたい人がいたらレビューなんて読まずにちゃっちゃと読むべき作品ですな。

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    2026年07月25日
  • 恐怖 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    ネタバレ

    服部まゆみ「雛」目当てで読み始めたけど全部じっとりとした怖さのある良いホラーだった。
    「骨」はちゃんと死に行くための儀式的なものなのかな。
    「正月女」田舎の嫌な男女関係が見えて気持ち悪い。ホラー展開でよかった。
    「或はぐれ者の死」他人は薄情。ここまでならなきゃ見つけてもらえない者がいるのか。
    「雛」執着と人形のじっとりとした話。期待したよりも不気味で嬉しかった。

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    2026年07月22日
  • この闇と光

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    ネタバレ

    うわーーーすごい。。。
    話の展開も、世界観も、どれも惹き込まれるものだった。これはネタバレを見ずに読むべき。

    異世界?でも車だの現実にある小説だのが出てくるな、、馴染みやすいように敢えて入れてる?と思ったら、瞳を開けるとレイアにとってまさかの事実が出迎えていた。あまりにも予想外で、あの甘美で閉鎖的なファンタジーな世界は一体どこへ?突然現実に戻ってきて、読みながらすごくドキドキした。
    囚われていた方が良かったのかな。。

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    2026年07月10日
  • この闇と光

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    ネタバレになるのであまり書けないが、不思議で興味深いお話だった。

    前半はおとぎ話のような雰囲気で、世界観に入り込むまでに少し時間がかかった。でも、ある展開を境に一気に引き込まれ、最後まで夢中で読めた。

    幼少期の環境や、大人から与えられる価値観が、その後の人生に影響することの怖さも感じた。

    凄いどんでん返しだった。

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    2026年07月05日
  • この闇と光

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    ネタバレ

    怜くんの推測が合っているなら、父は1人何役こなしたんでしょう。
    録音とか使ってたのかな?
    (ちょっと声音変えたりして、一人バタバタしている父を想像して笑ったなんて言えない笑)

    「レイア一、二」が作品なら、本作自体どこまで真実なのか。
    結局父も何が目的だったのか。
    本当の誘拐なら、人格形成に大切な期間を奪われていたため、かなり罪は重いと思います。
    蝶よ花よと育てられ…急に光から出され…別の世界を押し付けられ…。
    そりゃ、光だけの世界をレイア姫は望みますよね。
    怜くんは、今後も父に会いに行くのかなぁ…。

    教養があると、本作はもっと楽しめそうですね!
    『デミアン』をいつか読んでみたいです。

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    2026年07月01日
  • 一八八八 切り裂きジャック

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    「この闇と光」が面白かったので、こちらも購入。

    前半、とにかく読み進めるのが大変でした。
    柏木の述懐や懊悩がとにかく長い。「いや事件も推理も始まらないな!?」となりながらも、それでも信じて読むことに。
    ですが第二、第三の事件が続くごとに加速度的に面白くなり、とある地点で今までのあらゆることに納得。
    そして最後の一文を読んだ瞬間、思いました。
    信じて最後まで読んで良かった!

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    2026年05月07日
  • この闇と光

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    ネタバレ

    ファンタジーな綺麗な世界と、魔法が溶けたかのような現実世界。優しい理想の父と、人間らしさのある父。レイアにとっての幸せとはなんだったんだろうと考えてしまいます。

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    2026年05月04日
  • レオナルドのユダ

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    特に何が起こるわけでもない。
    ただただ美しい描写が続いていく物語。

    「自分もあの人みたいに、ああなりたい」と、生きていてどれほど思っただろう。
    憧れの人と、才能のない自分。その境界はあまりにも深く、だからこそ憧れは増すばかり。

    ページを開くと、まるで自分もそこにいるかのような没入感。
    美しい文章に浸っているだけで幸せになれる、本当に好きな本。

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    2026年04月30日
  • この闇と光

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    おもしろかった。世界観がとてもおもしろいミステリー。
    レイアの3歳から15歳までストーリーとだけ…。

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    2026年04月15日
  • この闇と光

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    2026-03-29
    一気に読み終わった。久々にページを繰る手が止まらない感じ。
    ジャンルとしてはミステリーになるんだろうが、最初はファンタジーっぽい。確かにこの展開は予想できなかった。世界の認識に関する物語。これ以上は何を言ってもネタバレになる。
    とにかく描写が美しい。タイトル通り闇と光に溢れた筆致。文芸、だなあ。

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    2026年03月29日