服部まゆみのレビュー一覧
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固有名詞にカタカナが多く、ページが800近くもあり読むのに苦労しました(笑)
当時のイギリスの文化や生活の描写がしっかりと書かれていてそれだけでも楽しむことができました。
読み進めるうちに切り裂きジャックの医者説も出てくるのは納得だな、と思えるほどでした。
でもエレファント・マンと切り裂きジャックが同時代だったことには驚きました。
確かに彼の心のうちはどうだったんだろう?と聞きたいです。
人物としては柏木の内向的でウジウジグズグズした性格思考が気に入りませんでした。
私もそうなので同族嫌悪なのかもしれません(笑)
逆に人から声をかけられ社交的で見目麗しい鷹原に憧れました。
その2人が留学後にも交流があることにはホッとしました。 -
Posted by ブクログ
服部まゆみ追悼読書の第二弾。むせるような夏草の匂い、幼いころ心奪われた洋館の美少女、白皙で異端の作家、ジル=ド=レイ、そしていばら姫とラプンツェル、、、。背徳の妖しい香りがたちこめる、ただただひたすらに耽美で妖艶なゴシック・ロマン。謎解きの要素が用意されてはいるものの、そんなのは些細なこと。作者の美意識がそこかしこに散りばめられた人工的な美の世界に、酔いしれればいい。好き好き大好き。 なぜ私が服部まゆみ作品が好きなのかと言うと、結局は、私も大好きなものがたくさん詰まっているからなのだと、この作品を読んで悟ったわ。ああ、服部さん、、、、涙。その服部さんが今はもういないなんて、、、、涙。 たぶん私、服部作品でこの作品が一番好きだわ。
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近年読んだアンソロの中で一番面白かったです。質が違うなと思いました。ついこの前読んだホラーアンソロを藁とした時、こちらは完全に煉瓦。造りが頑丈すぎて我々は煙突からしか入れない。が、その唯一の入口さえ地獄へ直通ですからね。まったく、感謝して落ちていきたいですね。
特に素晴らしかったのは初っ端わずか8ページほどの恐怖、どこか童話みのある骨、妙にリアルな正月女、それから大トリの人獣細工ですよね。頭抱えました、読後。こんな詰め込まんとってくれよ。俺をどうしたいねん。ほんまありがとうな。
最近のホラーがことごとく好みじゃない俺には、こういうのはもう刺さりすぎて息ができないですね。穴だらけになった心を取り出して見せてあげたいぐらいです。あまりに鋭利。真の名作は劣化しないということを、この傷をもって証明したいぐらいです。 -
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戦争に負け、敵国によって幽閉された盲目の美しい姫君レイアと父王。父王は仲間とこっそり反撃の機会を狙っているらしい。意地悪な侍女の虐待を受けながらもレイアは日々父の帰りを待ち続け、父の愛を一身に受けて育つ。そんなある日、おとぎ話のような世界で生きるレイアの日常が突然壊される。
前々から読みたいと思っていた一冊。
美しくも妖しい世界観がツボでした。どこかの国のおとぎ話かと思いきや…後半は予想しなかった怒涛の展開に一気読みしてしまった。終始盲目のレイア視点で書かれていたことでまさに目くらましにあっていた。面白かった。
それにしても犯人の思惑と心理が気になる。真相ははっきりとは書かれていないけど、その後の二人の関係はどうなっていくんだろう、と想像するのもまた楽しい。美しい余韻の残る本で、至福の読書タイムを過ごせました。 -
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ネタバレ怜くんの推測が合っているなら、父は1人何役こなしたんでしょう。
録音とか使ってたのかな?
(ちょっと声音変えたりして、一人バタバタしている父を想像して笑ったなんて言えない笑)
「レイア一、二」が作品なら、本作自体どこまで真実なのか。
結局父も何が目的だったのか。
本当の誘拐なら、人格形成に大切な期間を奪われていたため、かなり罪は重いと思います。
蝶よ花よと育てられ…急に光から出され…別の世界を押し付けられ…。
そりゃ、光だけの世界をレイア姫は望みますよね。
怜くんは、今後も父に会いに行くのかなぁ…。
教養があると、本作はもっと楽しめそうですね!
『デミアン』をいつか読んでみたいです。