服部まゆみのレビュー一覧

  • 罪深き緑の夏

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     服部まゆみ追悼読書の第二弾。むせるような夏草の匂い、幼いころ心奪われた洋館の美少女、白皙で異端の作家、ジル=ド=レイ、そしていばら姫とラプンツェル、、、。背徳の妖しい香りがたちこめる、ただただひたすらに耽美で妖艶なゴシック・ロマン。謎解きの要素が用意されてはいるものの、そんなのは些細なこと。作者の美意識がそこかしこに散りばめられた人工的な美の世界に、酔いしれればいい。好き好き大好き。  なぜ私が服部まゆみ作品が好きなのかと言うと、結局は、私も大好きなものがたくさん詰まっているからなのだと、この作品を読んで悟ったわ。ああ、服部さん、、、、涙。その服部さんが今はもういないなんて、、、、涙。 たぶ

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    2011年09月07日
  • レオナルドのユダ

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    最初は読むのに時間かかるかなーと思ったけど、気がつくと夢中になっていた。外が暗かった。『モナ・リザ』より『最後の晩餐』より、ジャンの描いた『十字架を担うキリスト』が見たい。
    ↑見に行った。

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    2012年05月11日
  • 罪深き緑の夏

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    これもなかなか好きな話でした。兄弟愛憎物。
    テレビゲームをするシーンはない方が良かった気がします。
    服部さんの著作はここまでが好きかも。
    「キマイラ」から微妙になり、「この光と闇」の落ちで大爆笑(すみません)しちゃったので、もう私は駄目かも。
    だって!ダフネって!!

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    2009年10月04日
  • 時のアラベスク

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    実はかなり昔に読んだので忘れてるのですが、明らかに中井英夫を読んでいるというアピールっぷりだけ覚えています。
    意外な落ちだったようですが、あれれ???

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    2009年10月04日
  • この闇と光

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    なるほどー。そういうことかー。
    口コミを少し見てて、自分なりに考えられる可能性を予想しながら読み進めたけど、思いっきり裏切られたー。これは久しぶりに予想できない本に出会った。
    前半は何となく違和感と、ちょっと気味悪い感じがうっすらと漂っていて、どんな方向に進むのか予測できないし、独特の世界観に引き込まれた。
    これは2度読みしたら面白そう。

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    2025年11月26日
  • この闇と光

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    もう何を話してもネタバレになってしまうから、今回は抜粋する文章もなし。みんなが前情報一切無しで読んで欲しいと言う気持ちがわかった。最後まで驚きに溢れていて、読んでいる時はずっとこの世界観に引き込まれていた。

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    2025年11月21日
  • この闇と光

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    面白かった!
    最初は幼い、囚われの姫の日常が続く。
    盲目な上に幼い少女の主観で進む物語には極端に情報が少なく、おそらくこの少女の主観には何か根本的な誤解があるだろうなと疑心暗鬼で読み進めた。
    案の定、積み上がっていく違和感の末の待ちに待った種明かし!
    すごくよかった。
    ラストは賛否があるだろうけど、どちらとも取れる展開、嫌いじゃ無い。
    解釈の余地があるほうが良い。
    良作で、出会えてよかった。

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    2025年11月21日
  • この闇と光

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    主人公が盲目だから、物語がどうも視覚に影響されず、どこか気持ちの悪い。だけどおかしく、変な魅力に惹かれてしまう。

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    2025年11月17日
  • この闇と光

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    すごかったー。
    世界観に惹かれ、幼いレイアと一緒に不安や緊張を感じながら、一体どうなるのだろう、とドキドキしながら読み進めていった。

    一方で、予想外の方向に進んでいった後半の展開には戸惑った。
    前半での違和感が斜め上の方向に裏切られていった感じ。

    全体を通して、文章から品のよさや知性を感じる作品だったけれど、前半の世界観があまりにも魅力的だっただけに、もう少しその世界に留まっていたかったな、とも感じた。

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    2025年11月16日
  • この闇と光

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    盲目の王女レイアの視点で物語は進んでいきます。
    この「盲目の視点」というのが、読者を不安にさせます。
    足音、香り、話し声、レイアから語られる様々な情報も全て疑心暗鬼に考えてしまいます。

    物語の後半で答え合わせがありますが、まさかそんな事だったとは、、と唖然としてしまいます。

    唖然とした後も、葛藤するレイアの心情や周りの人間関係なども描かれており、ページ数は多く無いながらも読み応えがある本です。

    是非、この不思議を体験してほしいと思います。

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    2025年11月13日
  • この闇と光

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    ここからどう展開していくんだろうってわくわくしながら読み進めてたらまあ想像もしなかった色々が分かってきて衝撃がすごかった。

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    2025年11月08日
  • この闇と光

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    森の奥深くに囚われた盲目の王女・レイアの物語―そう思って読み進めていたが、途中からの展開に驚かされた。何が光で、何が闇なのか。主人公にとってその境界が揺らいでいく様子が印象的。

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    2025年10月12日
  • この闇と光

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    風景、人物設定、時代設定
    全てが180度変わったので
    え!ってなったけど
    初めての経験で面白かった。

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    2025年09月05日
  • この闇と光

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    閉ざされた世界で暮らす盲目姫レイア。意地悪で怖い召使いに怯えながらも、愛情深い父王から沢山の事を教わり美しく賢く成長していく。
    中盤には衝撃の真実が顕になり、世界が180度変わってしまう様なとんでもないどんでん返しが…!

    真実は醜く幻想は美しいけれど、聡明なレイアはどこまでも真実を求め、醜さの中にこそ美しさを見出せるのでは無いかな。なかなか理解し難い登場人物もいるので人を選ぶ小説ではあるかも…。華麗に騙されたい方にはおすすめ。

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    2025年09月01日
  • この闇と光

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    盲目の姫君の物語。
    ファンタジーかつミステリー。非常に読みやすく、先の見えない展開にページを捲る手が止まらなかった。
    まさに闇と光の話だった。

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    2025年08月28日
  • この闇と光

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    装丁が美しくて惹かれた1冊。
    事前情報を何も入れずに読む方がいいとの事で、感想やあらすじなど見ずに読んだ。
    何を話してもネタバレになりそうで感想を書くのが難しい。
    一言で言うなら「美」だった
    想像力を掻き立てる文章に、知らず知らずのうちに酔いしれ、この世界の中へ入り込んでしまうだろう。

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    2025年08月27日
  • この闇と光

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    ゴシックミステリー?ゴシックホラー?
    結構楽しかった
    異国の美しい盲目のお姫様の話かと思って読み進めてたけど後半で知らされる真実、美しい文体と題材にページをめくる手が止まらなかった。とても素敵な作品でした

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    2025年07月19日
  • この闇と光

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    ネタバレ

    前半の世界観が好き
    最後少しもやもやする
    「父」とダフネが同一人物だということは予想できていたので嬉しかった。
    急に主人公が僕と言い出したところが衝撃だった。え?!男の子だったの!って
    解説の最後のページの表現すごいと思う

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    2025年07月19日
  • シメール

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    ネタバレ

    登場人物全員が大切な人のために尽くしていたが、その裏で犠牲が生まれていた。

    ゴシックサスペンスは馴染みがなかったので、表紙からは内容を想像できなかった。読み終えてやっと意味がわかった気がする。
    ラストの展開が衝撃的だった。

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    2023年12月18日
  • 時のアラベスク

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     著者らしい美しく幻想的な世界観で東京、ロンドン、ブリュージュ…と舞台を変え、不穏な雰囲気の中事件が起きてしまう。真相は結構複雑だったが、ミステリとして楽しむというよりこの世界観を楽しむ作品という感じ。ロンドン塔の描写などよく表現されており、脳裏に記憶が鮮やかに蘇った。慶も命を狙われているが性格に難があるのであまり同情できないし、どちらかというと主人公・亮が可哀想。

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    2023年08月20日