服部まゆみのレビュー一覧

  • 罪深き緑の夏

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    甘美な、耽美な世界観に、どっぷり浸かれて、蒸せかえるような華々の香りが厭と言うほどしてきます。

    謎解きは、一瞬よく分からなくて読み返したりしたのだけれど、何と無くでしか理解できず、否、そういうものなのかと思い直しました。
    何だか僕には複雑で、絡まった糸を解す余裕もないまま終わってしまって(苦笑)

    最後あたりの"あんなものが何になろう……"って言葉が痛々しくて、甘くて、すき。

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    2012年03月08日
  • 罪深き緑の夏

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     服部まゆみ追悼読書の第二弾。むせるような夏草の匂い、幼いころ心奪われた洋館の美少女、白皙で異端の作家、ジル=ド=レイ、そしていばら姫とラプンツェル、、、。背徳の妖しい香りがたちこめる、ただただひたすらに耽美で妖艶なゴシック・ロマン。謎解きの要素が用意されてはいるものの、そんなのは些細なこと。作者の美意識がそこかしこに散りばめられた人工的な美の世界に、酔いしれればいい。好き好き大好き。  なぜ私が服部まゆみ作品が好きなのかと言うと、結局は、私も大好きなものがたくさん詰まっているからなのだと、この作品を読んで悟ったわ。ああ、服部さん、、、、涙。その服部さんが今はもういないなんて、、、、涙。 たぶ

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    2011年09月07日
  • レオナルドのユダ

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    最初は読むのに時間かかるかなーと思ったけど、気がつくと夢中になっていた。外が暗かった。『モナ・リザ』より『最後の晩餐』より、ジャンの描いた『十字架を担うキリスト』が見たい。
    ↑見に行った。

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    2012年05月11日
  • 罪深き緑の夏

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    これもなかなか好きな話でした。兄弟愛憎物。
    テレビゲームをするシーンはない方が良かった気がします。
    服部さんの著作はここまでが好きかも。
    「キマイラ」から微妙になり、「この光と闇」の落ちで大爆笑(すみません)しちゃったので、もう私は駄目かも。
    だって!ダフネって!!

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    2009年10月04日
  • 時のアラベスク

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    実はかなり昔に読んだので忘れてるのですが、明らかに中井英夫を読んでいるというアピールっぷりだけ覚えています。
    意外な落ちだったようですが、あれれ???

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    2009年10月04日
  • この闇と光

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    2026-03-29
    一気に読み終わった。久々にページを繰る手が止まらない感じ。
    ジャンルとしてはミステリーになるんだろうが、最初はファンタジーっぽい。確かにこの展開は予想できなかった。世界の認識に関する物語。これ以上は何を言ってもネタバレになる。
    とにかく描写が美しい。タイトル通り闇と光に溢れた筆致。文芸、だなあ。

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    2026年03月29日
  • この闇と光

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    ネタバレ

    すっごく私好みでした。小さい盲目の娘とその父、どことない背徳感を漂わせておいて、真実は。今まで感じていた違和感。衝撃的な真相にも関わらず、すんなりと受け入れられました。私、この展開大好き。著者の服部さんはすでに亡くなられているそうですが、他の作品も読んでみたい。良い作品と出会えて嬉しいです。

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    2026年03月23日
  • この闇と光

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    「ほんタメ」で紹介されていたので読んだ。
    少しハードルを上げ過ぎていた感はあるが、それでも面白かった。
    幻想的で耽美な世界観に浸れる一冊。

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    2026年02月12日
  • この闇と光

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    森の奥深くに囚われているレイア姫。父である王との静かな、いや、静かすぎる暮らし。

    前半は、静かな暮らしぶりのなかに、時折混じる、違和感や不穏さに惹きつけられました。物語の中盤で、景色がガラリと変わります。

    読後感はなんとも言えない、消化不良な感じです。

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    2026年02月04日
  • この闇と光

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    ネタバレ

    世界観の描写が美しかった。
    原文ママではないけど「周囲を醜く思うことで自分の自尊心を保つ」の一節を読んで、たらればになるけど主人公にとってのベストなルートってなんだったんだろうなぁと考えた。

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    2026年02月01日
  • この闇と光

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    ネタバレ

    評価は分かれそうだけど僕はとても好き
    何言ってもネタバレになりそうだけど前半の耽美かつ少し不穏な世界観を好きになれることができれば読み進められるし、好きなほど後半の驚きは大きい

    また色々考えられる終わり方もたくさんの人の感想を見ながら楽しめたのでより面白かったです

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    2026年02月01日
  • この闇と光

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    ネタバレ

    生理の描写で(え?)と思ったけど、まさか、ね…。驚きの展開。視えない方が世界は美しいのかもしれない。

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    2026年01月30日
  • 一八八八 切り裂きジャック

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    再読。前回読んだときは歴史もほぼ知らず、登場人物の多さに圧倒されていたが、今回はある程度切り裂きジャック事件やこの時代について知ったうえで読み直した。
    事件はもちろんのこと、主人公の薫が自分の内面と向き合う姿が印象に残っている。薫が変わっていくにしたがい、ロンドンの人々や鷹原の見え方が変わっていくのは小説ならではだと感じた。
    ディケンズを読もうと思った。

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    2026年01月25日
  • この闇と光

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    盲目の王女・レイアの目線で描かれる世界は、父との愛で満たされていた。国王としての責務ある父に迷惑をかけまいと、それでも自分の世界に知恵と光を与えてくれるのは父しかいないと、幼心に刻み込みながら育っていく。
    最初のページから、この世界観にぐっと惹き込まれて、まとわりつく不穏さが恐ろしく、美しかった。

    166ページ。それが突然崩れ落ちた。なんだこの感覚は。前情報なしで読むべきだ。読み始める前の気持ちにはもう戻れない。知ってしまった世界を、手放すことなんてできない…

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    2026年01月10日
  • この闇と光

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    ネタバレ

    他の方のネタバレ感想に、原口の気を引きたい狂気のファンが書いた妄想話という見方もできることが書いてあって、誘拐は現実と信じ切っていた私からすると衝撃で、読後と感想とで二度楽しめました。
    前半のレイアIは長いなとは思いつつ、子の成長を温かく見守る気持ちで読み進められました。
    目が見えるようになって世界がきらめいて見えていたものがどんどん色褪せていく描写や、おとうさま像が瓦解していくところも切なくて、多感な年頃である怜をことを思うと胸が締め付けられるようでした。
    西洋耽美世界観と日本の醤油風味世界観の落差に想像を掻き立てられ、レイア期10代のビジュはおとこの娘ゴスロリちゃんだったのかな?とか、原口

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    2025年12月12日
  • この闇と光

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    なるほどー。そういうことかー。
    口コミを少し見てて、自分なりに考えられる可能性を予想しながら読み進めたけど、思いっきり裏切られたー。これは久しぶりに予想できない本に出会った。
    前半は何となく違和感と、ちょっと気味悪い感じがうっすらと漂っていて、どんな方向に進むのか予測できないし、独特の世界観に引き込まれた。
    これは2度読みしたら面白そう。

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    2025年11月26日
  • この闇と光

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    もう何を話してもネタバレになってしまうから、今回は抜粋する文章もなし。みんなが前情報一切無しで読んで欲しいと言う気持ちがわかった。最後まで驚きに溢れていて、読んでいる時はずっとこの世界観に引き込まれていた。

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    2025年11月21日
  • シメール

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    ネタバレ

    登場人物全員が大切な人のために尽くしていたが、その裏で犠牲が生まれていた。

    ゴシックサスペンスは馴染みがなかったので、表紙からは内容を想像できなかった。読み終えてやっと意味がわかった気がする。
    ラストの展開が衝撃的だった。

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    2023年12月18日
  • 時のアラベスク

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     著者らしい美しく幻想的な世界観で東京、ロンドン、ブリュージュ…と舞台を変え、不穏な雰囲気の中事件が起きてしまう。真相は結構複雑だったが、ミステリとして楽しむというよりこの世界観を楽しむ作品という感じ。ロンドン塔の描写などよく表現されており、脳裏に記憶が鮮やかに蘇った。慶も命を狙われているが性格に難があるのであまり同情できないし、どちらかというと主人公・亮が可哀想。

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    2023年08月20日
  • 恐怖 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    小林泰三『人獣細工』、怪奇趣味的でもありSF的でもあり。
    すごいなこれ。惜しい人を亡くしたって改めて思った……

    他の作品もどれも良かったけど恒川光太郎『ニョラ穴』が特に好き。
    程よく謎が謎のまま残ってて余韻のゾワゾワ感ヤバい。やっぱホラーはこういう読後感が残ってこそですよね!

    ジワジワ怖い、ゾッとする不気味な印象の話が多め。
    同シリーズの『再生』とは毛色の違ったアンソロジーに仕上げてきたなーって感じ。

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    2023年03月20日