シメール

シメール

1,320円 (税込)

6pt

満開の桜の下、大学教授の片桐は精霊と見紛う少年に出会う。その美を手に入れたいと願う彼の心は、やがて少年の家族を壊してゆき――。逃れ得ぬ陶酔と悲痛な狂気が織りなす、極上のゴシック・サスペンス。

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シメール のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    シメール…幻想
    最初の数ページで「あ、好きな本」と思ったのだけど間違っていなかった。

    満開の桜の下に精霊がいた。

    片桐と翔、2人の視点から交互に進む物語。
    友人の息子である翔。
    父の友人である片桐。
    2000年に刊行された物語で人々がまだそれについて今ほどナーバスではなかったのだろうと思うのだけ

    0
    2023年08月18日

    Posted by ブクログ

    『この闇と光』が良かったので、他の服部まゆみさん作品を探し、美少年と聞いてこちらを読みました。

    若くして美大の教授となりテレビでも人気の片桐教授。事故により嫁を亡くすが、もともと教授の座を射止めるための政略結婚であり愛惜に暮れる様子もなく、ただ鬱々としていたところに、美少年を発見し猛烈に魅せられる

    0
    2021年04月25日

    Posted by ブクログ

    服部まゆみさんと言えば…憂鬱で含みのある雰囲気から、ゴシック的モチーフを緻密に、絵画のように組み立てる筆致で、『この闇と光』を初めて読んだ時から、読書に疎かった私を「没入」させてくれた、思い入れの深い作家さんになります。
    本作の雰囲気は、いみじくも作中に書かれた通り…『ヴェニスに死す』『ハムレット』

    0
    2022年10月09日

    Posted by ブクログ

    こうなる以外はあり得ないなという完璧なオチ。
    美少年に魅せられた男の物語と聞いて、『ヴェニスに死す』を思わずにいられないが、『ヴェニスに死す』では主人公自身に破滅が訪れるのとは対照的に、本作では主人公の想い人である翔(とその家族)が破滅の運命を辿っていく。つまり、まさに主人公の片桐は作中で翔が思い描

    0
    2019年10月24日

    Posted by ブクログ

    美少年に魅せられた男の物語。といっても下心のある感じではなくて、あくまでもその美を愛でる、というような純粋な思いだと感じられるのですが。それでも恋に似た感情なのかも。微笑ましいようにも思えたのだけれど、ぴりぴりと危なっかしい雰囲気が漂う作品です。
    秘密を持った少年、どこかしら歪みを見せる少年の家族、

    0
    2019年05月24日

    Posted by ブクログ

    美しい少年は聖なのか翔なのか?

    少年に魅入られた男の柔らかい傲慢さ。
    関係を端からみしみしと詰めてきて、息苦しいほど。
    少年も男も、欲しい相手の愛情は手に入れられなかった……

    自分で創る物語や、鑑賞してきた絵画や小説に浸る分には、この家は少年にも楽園だったはずなのに。

    男が身勝手極まりないのに

    0
    2019年03月23日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白かったです。
    幻を求めた為に、ひとつの家族を壊してしまうお話。
    主人公のひとりである美術家の片桐が、もう一人の主人公の美しい少年・翔へ向ける、崇拝と所有欲は狂気じみていました。
    翔には双子の兄・聖がいるようですが、巧みな描写でラスト付近までどちらが生きているのかわからずでした。家族は、生きている

    0
    2020年02月06日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    登場人物全員が大切な人のために尽くしていたが、その裏で犠牲が生まれていた。

    ゴシックサスペンスは馴染みがなかったので、表紙からは内容を想像できなかった。読み終えてやっと意味がわかった気がする。
    ラストの展開が衝撃的だった。

    0
    2023年12月18日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    子どもの親に対する健気な行動、成長と共に新たな生活も含め、親に対する考え方の変化。それでも、子どもは、どうすることもできず、親が選択したものについていかなければならないという葛藤、現実。
    目の届く範囲にいれば、愚痴も嫉妬も羨望も憐れみも強くなる。そしてお互いが相手をどう思っているか、いたのか浮き彫り

    0
    2022年06月09日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    あぁ美しい・・・この破滅美をどう伝えれば良いのだろう。

    河出文庫様、『罪深き緑の夏』に続き『シメール』の復刊をありがとうございます♪

    『この闇と光』で服部まゆみ先生の美しい世界に魅せられ、手に入った作品を読み漁っているけれど、毎回その期待を裏切られることはなく安心する。


    作品紹介
    満開の桜の

    0
    2019年11月23日

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