服部まゆみのレビュー一覧

  • レオナルドのユダ

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    読ませる。
    実に読ませるのだが、ここから後ひとおし展開しそうなところがあり、惜しい。

    何よりも、私が読むこの作家さんの最後の作品であることが悲しい。
    服部まゆみの新しい作品が読みたかった。

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    2009年10月07日
  • 罪深き緑の夏

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    服部まゆみ第2作。

    1作目より随分と文章は読みやすくなり、イメージが鮮やか。
    「筋読めてるよね? 切るよ」と言われているような、ばさりと切り捨てられたであろう枝葉末節を読んでみたい。

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    2009年10月07日
  • レオナルドのユダ

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    一応最後のところでちょっとミステリ?ダヴィンチあんまり好きじゃないんですよ。描く顔が好みじゃない。(彼の描いたチェーザレ・ボルジアのスケッチは是非とも見たいが。どこにあるんだ)でもちょっと興味湧きました。今ルーヴル所蔵の「聖ヨハネ」をデスクトップに置いてます。・・・・うーん実に耽美な、官能的な顔・・・・「聖」じゃないよね、と。ちょっとむっちりしてるし。これ読んでアーカイヴから彼のスケッチを検索しましたが確かに尋常じゃない才です。『万能の人」ね。それにしてもこの時代とんでもない人ばかり輩出してますね。

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    2009年10月07日
  • ハムレット狂詩曲

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    ラプソディのように入り組む人間関係にめまいが。でもラストがよかった。甥っ子たちに振り回されてる演出家がかわいい。ガラスの仮面が読みたくなるねえ。

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    2010年03月18日
  • 黒猫遁走曲

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    ネタバレ

    出版社を退職し、翻訳家として再スタートを切った翠。
    その矢先に愛猫メロウが行方不明に。
    一方、口論の末に妻を殺してしまった昇平。
    メロウは、昇平の部屋にまぎれこんでいた。
    必死にメロウを探す翠と妻の死体を始末しようとする昭平。
    一匹の黒猫を軸に二人が出会ったとき、事件は起こる…。

    翠の猫へののめり方は、滑稽を通り越して狂気じみたものがあって怖い。また、昇平のナルシスティックな上昇指向の狂気ぶりも、翠に劣らずすさまじい。

    軽めの語り口だが、崩壊へと向かう電波な登場人物達の切実さが重い。

    最後まで読むと、ミステリというよりもホラーサスペンスな印象が強かった。

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    2011年10月02日
  • レオナルドのユダ

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    謎の多いレオナルド・ダ・ヴィンチの、後半生を弟子の視線から描いた小説。
    貴族の跡取り息子でありながら、レオナルドに魅せられて弟子となったフランチェスコ。
    その従僕でありながら、同じように魅せられて弟子入りしたジャン。
    そして、レオナルドの才能を決して認めようとしない、毒舌家で人文学者のパーオロ。。。
    それぞれの視点から、時代を追ってレオナルドの関係や想いを通して描かれる天才の肖像。
    本の帯だけを見ると、レオナルドにとってのユダは誰なのか?ミステリー仕立てになっているような印象を受けるが、実際はミステリーとは違う様相。
    正直なところ、この帯の文句に騙されて買った口なので、ある意味、期待はずれでは

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    2009年10月04日