服部まゆみのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ定年退職した翠の飼い猫メロウが失踪する。
隣の古いアパートの昭平は妻幸子を殺したばかり。死体をバラバラにして、隣の建設現場のコンクリートに埋める。メロウは昭平のアパートに住みついていた。
狂ったようにメロウを探し続ける翠。その姿は、事情を知らない昭平には自分を監視しているように見える。いまいましい老婆。
実は、翠の仕事仲間瑠璃が、酔っ払った翠に愛想をつかし、メロウをベランダから放り投げたのであった。瑠璃の妹も翠といい、あまり仲が良くない。どころか憎悪している。もう故人。
翠も妹の茜と仲良くない。姉妹って大変なんだねー。でも容易に想像つく。
この方の小説って、イヤな男多いね。昭平も美青年設定だが -
Posted by ブクログ
ネタバレ出版社を退職し、翻訳家として再スタートを切った翠。
その矢先に愛猫メロウが行方不明に。
一方、口論の末に妻を殺してしまった昇平。
メロウは、昇平の部屋にまぎれこんでいた。
必死にメロウを探す翠と妻の死体を始末しようとする昭平。
一匹の黒猫を軸に二人が出会ったとき、事件は起こる…。
翠の猫へののめり方は、滑稽を通り越して狂気じみたものがあって怖い。また、昇平のナルシスティックな上昇指向の狂気ぶりも、翠に劣らずすさまじい。
軽めの語り口だが、崩壊へと向かう電波な登場人物達の切実さが重い。
最後まで読むと、ミステリというよりもホラーサスペンスな印象が強かった。 -
Posted by ブクログ
謎の多いレオナルド・ダ・ヴィンチの、後半生を弟子の視線から描いた小説。
貴族の跡取り息子でありながら、レオナルドに魅せられて弟子となったフランチェスコ。
その従僕でありながら、同じように魅せられて弟子入りしたジャン。
そして、レオナルドの才能を決して認めようとしない、毒舌家で人文学者のパーオロ。。。
それぞれの視点から、時代を追ってレオナルドの関係や想いを通して描かれる天才の肖像。
本の帯だけを見ると、レオナルドにとってのユダは誰なのか?ミステリー仕立てになっているような印象を受けるが、実際はミステリーとは違う様相。
正直なところ、この帯の文句に騙されて買った口なので、ある意味、期待はずれでは