【感想・ネタバレ】ハムレット狂詩曲のレビュー

あらすじ

『劇団薔薇(そうび)』新劇場の柿落(こけらお)としで、「ハムレット」の演出を依頼された、元日本人で英国籍を取ったケン・ベニング。ケンにとって、出演者の一人である歌舞伎役者の片桐清右衛門(かたぎりせいえもん)は、母親を捨てた男だった。ケンは、稽古期間中に、清右衛門を殺そうと画策するが……。様々な思惑の交錯、父殺しの謎の反転、スリリングな展開。結末は……真夏の夜の夢!?

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Posted by ブクログ

ネタバレ

良かった。後味がとても良い作品。
最初、読み始めたときはこんなエピローグになるなんて思ってなかったので、ハムレットってそっちなのね!と思った。
何だか読み終わって、とても良い気分になったね。

読みやすい感じでサラサラ読めてしまう。この人の話には転調がよく見られるのだけれど、この話は割りとゆっくり変わっていく感じで、最初に見ていた目線からどんどん違う目線に変わっていったのが印象的。
耽美な表現は散りばめられているけれど、そこまで強くは無い。でも、読み耽ることができた。

小悪魔って、ええなぁ。

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2012年04月26日

Posted by ブクログ

切り裂きジャック1888と比べると、ずいぶんと描写やら口調がさらりとしたお話で読みやすい。
構造や配役の妙が面白いのだが、やや描写に現実感が希薄だけれど、これは2人のハムレットのモノローグだと言う気もする。
タイトルの通り、ハムレット狂詩曲にふさわしい、読後感が爽やかなお話。
物語のための物語の好きな方にお勧め。

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

ラプソディのように入り組む人間関係にめまいが。でもラストがよかった。甥っ子たちに振り回されてる演出家がかわいい。ガラスの仮面が読みたくなるねえ。

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2010年03月18日

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