三浦哲郎のレビュー一覧
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宝石のような短篇を百篇綴り、壮麗なモザイクに組上げる、著者独創の連作シリーズ第一巻。――文庫裏より
大学の授業でこの本を取り上げるというので、授業中に二篇読んだところ、その上手さにしみじみ感動した一冊。
その授業とは、生徒がそれぞれ文章を書いてきて、授業中に読みあうというものである。当然素人の作品...続きを読むPosted by ブクログ -
劇団四季の舞台を見たのは小学生の頃だった。奇しくも本屋で手に取ったのは三浦哲郎氏の追悼記念フェアで、『ユタと不思議な仲間たち』の文字を見て、この作品は彼のだったのかと初めて知った。あの舞台を見て演劇をやりたいと思い、声楽を深めていきたいと思った私にとっては心に残る作品の一つである。
児童小説によくあ...続きを読むPosted by ブクログ -
2008.10.07. よい、よいよ。なんだか心に染み入って、読み終わってしばらぼうっとなる。切なくなるものあり、可笑しみのあるものあり。どの短編も日本の味がする。方言がまた、いいなぁ。Posted by ブクログ
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この人の話は奥が深い。
単語をひとつとって、それがこの話とどうつながってくるのか考えるのが楽しい。
短編だから読みやすいし、とてもおススメです。Posted by ブクログ -
劇団四季の映像から入ったので、登場人物や風景は映像として浮かびやすかった。
児童文学ということですいすい読み進めることができたが、ふとした描写の表現などは大人が読んでもいいなぁと思うものもたくさんある。
座敷童子との別れが突然かつ案外あっさりしたところも、児童文学らしい感じがする。だからといって幼稚...続きを読むPosted by ブクログ -
のんびりした話と思いきや、いちいちディティールが妙な設定というか、座敷わらしの生い立ちやら生き方やら、なんだか一筋縄ではいかないわけですよ。これが子ども向けと思いきや、大人の方がじんわりくるんじゃないか。
しかし座敷わらしのおかげで一気にスターダムに成り上がるわ努力も欠かさないわで、やっぱそこらへん...続きを読むPosted by ブクログ -
わくらばと大分雰囲気のちがう作品が多い。書かれた時期が十年くらいちがうからだろうか。モザイクの最初の短篇集であるこの作品集は三浦自身も試し試しで色んなものを書いている気がして面白い。
かきあげがいちばん好きだったかもな。
三浦の短編は最後に人が死ぬことが多いのだけれど、なぜかそこに魅力を感じる。本人...続きを読むPosted by ブクログ