ふなうた 短篇集モザイクII

ふなうた 短篇集モザイクII

561円 (税込)

2pt

4.7

著者畢生の連作シリーズ第二巻。傘寿の祝いの席で孫娘が弾くピアノが戦時の記憶を呼び覚ます表題作、凝縮された三つの掌篇から飄逸な性の光景がこぼれる「こえ」、老夫婦の哀歓が静かな絶頂に達する、川端賞受賞作「みのむし」、厠の妖怪赤手コが跋扈する現代の民話「でんせつ」など、たきぎが爆ぜる傍らでゆっくりと紡がれたような短篇群が、人生の無数の情景を照らしだす。

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短篇集モザイク のシリーズ作品

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1~3件目 / 3件
  • みちづれ 短篇集モザイクI
    638円 (税込)
    宝石のような短篇を百篇綴り、壮麗なモザイクに組上げる、著者独創の連作シリーズ第一巻。青函連絡船から海峡へ花束を投じる男に、見知らぬ女の視線がからむ表題作。四十近くなった娘が幻の父と対面する、その一瞬の情愛がせつない川端賞受賞作「じねんじょ」、寝静まった家に、夜毎すすり泣きの声が響く「すみか」など、僅か数ページに封じこまれた人の世の怖れと情味。
  • ふなうた 短篇集モザイクII
    561円 (税込)
    著者畢生の連作シリーズ第二巻。傘寿の祝いの席で孫娘が弾くピアノが戦時の記憶を呼び覚ます表題作、凝縮された三つの掌篇から飄逸な性の光景がこぼれる「こえ」、老夫婦の哀歓が静かな絶頂に達する、川端賞受賞作「みのむし」、厠の妖怪赤手コが跋扈する現代の民話「でんせつ」など、たきぎが爆ぜる傍らでゆっくりと紡がれたような短篇群が、人生の無数の情景を照らしだす。
  • わくらば 短篇集モザイクIII
    594円 (税込)
    ふと手にしたわくら葉の繊細な模様に呼び覚まされた、遠い日の父の肌の記憶を描く表題作ほか、温泉旅館で七十過ぎの老人と“添い寝”することで暮らしを立てている女の意外な過去が語られる「そいね」、身体にいい“牛乳”を嫁に内緒で向かいの家で取ってもらっているいせ婆さんの話「おぼしめし」など、わずか十数ページに人生の様々な味わいを封じ込めた17編。連作短篇〈モザイク〉第3集。

※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません

ふなうた 短篇集モザイクII のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2020年07月28日

    三浦哲郎短編集モザイク2冊目「ふなうた」
    性、糞尿、生命を嚥み込む、自死…、1冊目より生々しさがあり、体がムズムズ〜っとするお話も。(((=_=)))

     80歳のお祝い、傘寿の席で孫が披露したロシア民謡”舟歌”。しかし彼の耳に残る”舟歌”とは違う歌だった。それは戦地ロシアで聞いた美しい歌だった。も...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年09月14日

    ふなうたと同様、読んでいて笑えたり、泣けたり、市井の人々の生活、人生、それは自分のことなんだけれど、これを読むと、いちいちイライラしても仕方ないかなって思える。

    …ちょっとめだかが怖かった…。

    0

    Posted by ブクログ 2013年11月14日

    なんて恐ろしい作家だろう・・・ここまで人間の孤独や悲しみの淵を巧みに描ける人に出会ったのは初めてかもしれない。
    時に東北の農村、また時には繁華街の街角を舞台に織り成されるどこか後味の悪い人間模様。
    深深とした沈黙の中で読みたくなる短編たち。
    中でも特に最後の『みのむし』はわずか10ページにも関わらず...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月07日

    2008.10.07. よい、よいよ。なんだか心に染み入って、読み終わってしばらぼうっとなる。切なくなるものあり、可笑しみのあるものあり。どの短編も日本の味がする。方言がまた、いいなぁ。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2015年11月18日

    18話からなる短編集。
    短い話がばかりだけど、深みを感じる。ときに落とし穴に突き落とされたような気持ちにさえなる。
    多種多様なの人生の一部が切り取られていて、まったく飽きがこない。

    「みのむし」は哀しい衝撃で、「メダカ」は予想外の衝撃だった。どちらも恐ろしい。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2011年10月24日

    おじいさんが聞きたかったというロシアの「ふなうた」を調べてみた。おそらくはチャイコフスキー作のふなうた、のことだったのだろう。聞いてみた。
    あぁ、そうかと思った。
    おじいさんが、人生の最後の歌になるかもしれないと思って遠い昔、ロシア兵が歌うのを聞いたのは、この音だったかと。
    どこかで聞いたことのある...続きを読む

    0

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