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Posted by ブクログ
三浦哲郎の『おらんだ帽子』は単行本が昭和52年に新潮社から出ているが、この講談社文芸文庫版(1993年刊)とは収録作が若干異なっている。今回、以前読んだ単行本には収録されていなかった「影」と「かりがね通信」の2作を読んだ。
「影」は幼い娘とふたりでデパートに行く話。こどもが父親を慕う心が、何気ないことばやしぐさに現れる。
「かりがね通信」は九十をすぎて病院で寝起きするようになった母親の話。死期が近づく母は、先立たれた息子や娘のことが夢うつつに浮かんでくるらしい。
二つとも、親子の血のつながりということをじっとかんがえさせるような短篇であった。
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