アルテイシアのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
田嶋陽子再評価はうれしい。
健気で真っ直ぐ、泥を被ってくれて、ずるくない。
たまにテレビで見かける田嶋さんが、相変わらず頑張ってる姿を見て、痛々しくてテレビを消したことが何度かあった。きっと私も田嶋さんを一人荒野に残した卑怯者だ。打たれても打たれても変わらない姿勢でおじさんたちの毒を浴び続けてきた田嶋さんが、再評価!再評価してくれた人たちにありがとうと言いたい。そしてごめんなさい。田嶋さん。
田島さんが一人ぼっちになったのは、イデオロギーでなくて、自分のためのフェミニズムを語ったからだ。だから、学問領域の隠れ蓑が無くて、ある意味一貫性が無いと非難される。それから、テレビに敢えて出てヘイシストたちとやり合うなんて時間の無駄だし不毛だと思う人がほとんどだったから。田嶋さんの「鈍感力」は、勇気と言い換えてもいい。過敏な感覚の人たちにはなかなかない能力だ。
ホント、田嶋さん81歳の今の今まで頑張り続けてくれてありがとう。
この対談も優しさ、包容力いっぱいだ。
そんな田嶋陽子と対談するアルテイシアは、少しケレン味ありすぎる感じがしてたんだけど、やっぱり頑張ってるなあと思った。
「国連のスピーチでエマ・ワトソンが『悪が勝利するには簡単で、善良な男女が何もしないだけでいい』と話してました。つまり、沈黙する善人ですよね。私はそういう人たちに届くものを書きたいと思っています」(アルテイシア)
自分大好きな感じが、バブリーで、危なっかしい感じもするけど、確か人こういう人がいなくちゃ、裾野が広がらないなと思う。いろんなフェミニストがいなくちゃね。ちょびっとフェミニストとか、時々フェミニストとか、ある意味フェミニストとか(笑)
少し前は結婚してるだけでフェミニスト失格っていう雰囲気があった。厳しい世界っていう感じがして、フェミニストって公言するには勇気が必要だった。上野千鶴子は大好きだけど、上野さんもかつてはそういう雰囲気を醸し出してた。あなた、それでもフェミニストなの?といった感じ。
それは流石に最近は聞かないけど、少しでも甘えたらフェミニスト失格っていう雰囲気は、世のためにならないよね。うっかり、私もアルテイシアさんに対してそういう目で見てたのね。
田嶋さんが言うように、日本が沈没してしまわないように、ガラパゴス化した日本の状況を変えるには、男も女もみんなちょびっとフェミニストになればいい。
本当にこれからの日本が心配だから、男女共にすくすく伸びていって欲しい。誰も足を引っ張ることなく。
この本でおお、そうだ、と思ったこと2つ
性暴力の話に「でも冤罪もあるよね」と言われたら、「あなたは交通事故の被害者に向かって、でも当たり屋もいるよね」と言うのか?と返そう
クリティカルマス
集団の中で影響を及ぼすために最低限必要な数値。
女性登用について一般的に「30%以上」と掲げられるのは、米ハーバード大学のロザベス・モス・カンター教授の「黄金の3割」が根拠
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Posted by ブクログ
読みやすい表現の中でフェミニズムの知識がつくから、とりあえずみんな読んでみたらいい本だと思う。文庫だから安いし。
わたしもフェミニストだった。
ただ女であるってことだけで性暴力に遭わなきゃいけないの、ほんと意味不明だよな。犯人全員まじで消えろよと思ってる。
実親からの性暴力に遭ったことも、小学生の頃に自宅マンションのオートロックに入ったら、後ろからつけていたであろう男にスカートの中に手を入れられたことも一生許さないし呪っているし、実体験としてその気持ちを知っている。
なんでキモ野郎のせいで、出歩くときは後ろをめちゃくちゃ警戒しなきゃいけないのか。近づいてくる人がいたら超避けなきゃいけないのか。他人がエレベーターに乗ってきたら降りなきゃいけないのか。
世界からこんなにもクソで頭の悪い人権侵害犯罪が消えれば、わたしたちがこんなにも警戒し続ける必要がなくなり、もっと自由に生きられるのに。なんでこんなにしょうもないことを大きな声で叫び続けなければいけないのか…ほんと最低。
とりあえず、男だから/女だから云々とか差別的な発言をする人がいたら、あからさまに怪訝な顔しながら無視するか反論しようと思う。
ただ、ひとつだけ言いたい。こういった差別や地域間での貧富の差を生み出した元凶が一体どこの国なのかということを知ってほしい。
そうすれば、手放しで「イギリスはいい」「フランスはいい」とは言えないはず。
当たり前だけど、女性蔑視だけが世界の問題ではない。教育を受ける機会も、職業選択の自由も、好きな人と結婚することも、誰もが自分の思うままに幸せに過ごせる世界にするには、地域間での貧富の差も絶対的に解決しなければいけない問題なんだ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ具体的でスカッとする内容でした。紹介されていた返答を身につけて撃退できるようになりたいです。ただ、例え話の際に分からない名前やカタカナがよく出てきてその度に調べるのが少し面倒でした。私が無知なことがいけないのかもしれませんが名前やカタカナだけでなく「○○というアニメに登場する××」「△△という楽器があり」のように書いていただけるとより分かりやすかったのかもしれません。
いくつかの項目の中で特に共感した箇所があります。
・「たとえば若い男性の営業マンが「体育会系は元気があっていいなあ」と社長に気に入られた場合「男を使った」「若い男は得だよな」とは言われないだろう。広告会社時代も客と風俗に行く男性の営業マンがいたが、それは「男を使ってる」と揶揄されず、むしろ「裸の付き合い」「男同士の絆」みたいに評価されていた。」
・「女の実力を認めたくない、というミソジニー。女なんかに負けたくない、という男の嫉妬。それらを無自覚にまきちらかす人々は「どうせ言い返してこないだろ」と女をナメているのだ。」
・「女が警戒すると「自意識過剰だ」と責められて、被害に遭うと「なぜ自衛しなかった」と責められる。」
その通りすぎて本当に霧が晴れる思いです。
他にも、私の父親から言われた発言や母親から言われた発言、私も被害にあったことなどたくさんこの本に載っていました。読むだけでも溜め込んだストレスが発散されるかもしれないのでモヤモヤしてきた方や悩んでいる方にもおすすめしたいです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ-------------------------
「男と女、
どっちが
つらい?」
そんな不毛な争いはやめて、
みんなで
ジェンダーの呪いを
滅ぼそう!
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JJ(熟女)のエッセイを読んで以来でしたが、
前回読んだエッセイはただただ笑いと共感と憧れでした。
今回はジェンダーについて。
生理の貧困、痴漢、性暴力、差別、
声を上げれば上げるほど、叩かれ煙たがられ。
男は男で、「男らしさの呪い」から抜けられないしんどさ。
バイアスって本当に至る所にあるなあ、と。
俺だって、私だって、お前だって、と人を責めるのではなく、どんな人でも生きていけるような社会が必要。
理想はわかるんですが、とても難しい。
一つの問題に拘ると、それを利用、悪用する人が出てきたり。
本当に難しいけれど、問題を捉える目線だけは持っていたいと思います。
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こうして政治家たちは都合のいい国民を育ててきたのだ。
国民が「本人の努力不足」と自己責任教に洗脳されていたら、政治は批判されずにすむ。
「文句を言うのはワガママ」「黙ってお上に従え」と奴隷教育されていたら、権力者はやりたい放題できるだろう。
20年前に小泉政権が発足した頃から「自己責任」という言葉をやたらと聞くようになった。同時に国民の経済格差がどんどん開いていった。
同質性の高い集団内では、強者は自分が強者だと思わずに生きている。そして強者であればあるほど自分の特権に気づきにくい。
弱い立場の人やマイノリティの存在が見えないから「本人の努力不足、自己責任」と言って、社会の構造を変えようとは思わない。
性犯罪の加害者の95%以上が男性、被害者の90%以上が女性である。
たとえば内閣のメンバーはおばさんとおばあさんばっかりで、国会議員の9割が女性で、企業の管理職の9割が女性。
そんな絵面を想像すれば、今が偏りすぎだと気づくだろう。それが逆だと気づかないのは、感覚が麻痺しているからだ。
こちらは差別の構造の話をしているのに、あちらは「俺の話を否定された」とムッとする。
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最後の方にRBGのフェミニズムにつてい語っている言葉、私もアルテイシアさん同様スタンディング膝パーカッションです。笑
決して堅苦しく難しい文章ではなく、随所に笑いを取り入れつつ、でもここは真剣という場所は、真剣が伝わってくる。
対立するのではなく、
自分たちの立場に固執するのではなく、
お互いに考えられれば良いと思う。たぶん難しいけど。
大学時代にジェンダーは少し学んでいたけど、
改めて現代のジェンダーについて考えさせられました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ自分のためにも同じように苦しむ人たちのためにも、独特なユーモアを活かしつつ、グレッチを振り回して怒り散らかしてくれる人って感じで笑えた。日本のジェンダー意識の中で過ごす中で生きづらさを感じてきた私(そもそもそうやって自覚できたのは大人になってからだけど...)もクスッと笑えて、胸張って生きていきたくなれる本。
私が社会の中でいろいろとモヤってしまう瞬間ってたくさんあってそんな自分に落ち込んだり自分を責めちゃったりもするけど、「モヤれるのは、自分がアップデートしている証拠なのだ。差別に敏感でいる方が、無意識に誰かを傷つけずにすむ。」って言葉に救われた。。これからもモヤりを誇りに代えて、そのまま敏感な自分でいたいな。
「立場や属性が違っても、同じ経験をしていなくても、想像力があれば人はわかりあえる。」という言葉も印象的だった。他人の経験でも一緒に喜んだり悲しんだりできることが人間だけの特性だもんね。これから年齢を重ねてマジョリティの立場になることも増えていくからこそ、自分の属性に気づかない、特権に気づかないでいられる特権に自分が気づくことを意識していたいな。
「家庭内では一番弱い存在にしわ寄せがいくことを、大人は忘れてはいけない。」!!!