あらすじ
フェミニズムとは、現代を生きる私たちがいま最も身につけておきたい、誰もが生きやすい未来につながる新しい価値観。そんな私たちの日常のなかにあるフェミニズムについて、ついに時代が追いついて再評価がとまらない田嶋陽子と、田嶋のフェミニズムに人生を救われ、現代を代表するフェミニストの一人となったアルテイシアが、笑って怒って語り合う。読めば励まされ、勇気づけられ、明日への活力がわいてきます!
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Posted by ブクログ
フェミニズムは「反男社会」および「女の敵」ではなく、ジェンダーから人々を解放する運動。そのためには、男は女から自立して生活力を身につける必要がある。
近年、SNSでは反フェミニズムの言動にあふれるが、言葉の暴力は人の命を奪うことを忘れてはならない。
Posted by ブクログ
感想で他の方も書かれていたが
田嶋陽子さんはもう81歳?
変わらないなーとお写真を見て思った。
TVで、パワフルに男性陣と激論していたのは覚えているが、その頃の私は全くフェミニズムの言葉は届いていなかった。
対談は第5章まで
各章の注釈も書かれていてわかりやすく、フェミニズム入門書としてお勧め!
学問としてではなく、
経験として語られる田嶋陽子さんとアルテイシアさんに膝パーカッションし過ぎて、膝がヤバい!
「一人一人の経験を
ベースにフェミニズムは語られるのよね。
フェミニズムって言葉を知らなくても、
専門的に学んだわけじゃなくても。
一番大切なことは、その人がどうありたいかだから。
それを推し進めるとフェミニズムのエッセンスに行きつくby田嶋陽子」
痺れるぅーーアイラブ田嶋陽子!
Posted by ブクログ
田嶋陽子さん、もう81歳なんだ。
パワフル。
数十年前からTVで活躍していたが、まだまだ彼女の言論が受け入れられているとは言い難い状況。
もちろん前進はしているのだろうが。
亡くなった安倍さんを筆頭に、山谷えり子だの杉田水脈だのが逆方向の言動をいまだし続けている。
明治時代の家庭が理想?ちゃんちゃらおかしい。世の中は変わっているのだ。
さて、振り返って、私はフェミニズムであろうか?
レジャーと教育以外は子育ては妻任せ。
小児科の順番待ちくらいはしたか、、
今では失格だ。
ただ、考え方は新しいと自認している。
「女はこうあるべき」と考えたことは、ない。
そういうステレオタイプは大嫌いなので。
あくまで一人一人。
素敵だなーと思う考えを持つ女性もいれば、ふつ―の女性もいる。
それは男も同じ。
まあただ、若い女性に惹かれるのは本能で仕方ないとは思うが。
中学時代は恐れ多くて?口もきけなかった同級生の女子と、
40過ぎてからやっと話ができるようになったのはありがたい。
気がつけば60過ぎてしまったけれど、付き合いは続く。
ほんとにありがたい。
選択的夫婦別姓を否定する理由がわからない。
何を縛ろうとしているのか。
戸籍など無くしてしまえばいい。マイナンバーを進めるのであれば。
自民はやっていることがめちゃくちゃ。
日本はどんどん遅れている。
役所や病院の待ち時間、システムが悪すぎ。
国民皆保険なんて威張っているけど、システムとしてはめちゃくちゃ。
あ、話がずれた。
女性の意見が反映される日本にならないと、日本に明日はない。
頭の固い男と、それに追随する女だけが生き残る今の政治、馬鹿すぎる。
なんとかせにゃ。
Posted by ブクログ
あの頃のテレビでまくりの田嶋陽子を観て勇気づけられた人が、こうしてまた次の世代へとバトンを繋いでく様子を知って喜ぶ田嶋さんが見れるとは。
山奥に引き籠もって孤独に自分を癒しては、またテレビという戦場で戦っていたという田嶋陽子。その存在が無ければ、フェミニズムはいまだに女性のためのものだと誤解されていたのかもしれない。
フェミニズムとは男らしく。女らしく。こうあるべにきの差別をなくす運動。
二階堂ふみさんのことを二人ともとても褒めていたのが印象的だった。
Posted by ブクログ
田嶋陽子再評価はうれしい。
健気で真っ直ぐ、泥を被ってくれて、ずるくない。
たまにテレビで見かける田嶋さんが、相変わらず頑張ってる姿を見て、痛々しくてテレビを消したことが何度かあった。きっと私も田嶋さんを一人荒野に残した卑怯者だ。打たれても打たれても変わらない姿勢でおじさんたちの毒を浴び続けてきた田嶋さんが、再評価!再評価してくれた人たちにありがとうと言いたい。そしてごめんなさい。田嶋さん。
田島さんが一人ぼっちになったのは、イデオロギーでなくて、自分のためのフェミニズムを語ったからだ。だから、学問領域の隠れ蓑が無くて、ある意味一貫性が無いと非難される。それから、テレビに敢えて出てヘイシストたちとやり合うなんて時間の無駄だし不毛だと思う人がほとんどだったから。田嶋さんの「鈍感力」は、勇気と言い換えてもいい。過敏な感覚の人たちにはなかなかない能力だ。
ホント、田嶋さん81歳の今の今まで頑張り続けてくれてありがとう。
この対談も優しさ、包容力いっぱいだ。
そんな田嶋陽子と対談するアルテイシアは、少しケレン味ありすぎる感じがしてたんだけど、やっぱり頑張ってるなあと思った。
「国連のスピーチでエマ・ワトソンが『悪が勝利するには簡単で、善良な男女が何もしないだけでいい』と話してました。つまり、沈黙する善人ですよね。私はそういう人たちに届くものを書きたいと思っています」(アルテイシア)
自分大好きな感じが、バブリーで、危なっかしい感じもするけど、確か人こういう人がいなくちゃ、裾野が広がらないなと思う。いろんなフェミニストがいなくちゃね。ちょびっとフェミニストとか、時々フェミニストとか、ある意味フェミニストとか(笑)
少し前は結婚してるだけでフェミニスト失格っていう雰囲気があった。厳しい世界っていう感じがして、フェミニストって公言するには勇気が必要だった。上野千鶴子は大好きだけど、上野さんもかつてはそういう雰囲気を醸し出してた。あなた、それでもフェミニストなの?といった感じ。
それは流石に最近は聞かないけど、少しでも甘えたらフェミニスト失格っていう雰囲気は、世のためにならないよね。うっかり、私もアルテイシアさんに対してそういう目で見てたのね。
田嶋さんが言うように、日本が沈没してしまわないように、ガラパゴス化した日本の状況を変えるには、男も女もみんなちょびっとフェミニストになればいい。
本当にこれからの日本が心配だから、男女共にすくすく伸びていって欲しい。誰も足を引っ張ることなく。
この本でおお、そうだ、と思ったこと2つ
性暴力の話に「でも冤罪もあるよね」と言われたら、「あなたは交通事故の被害者に向かって、でも当たり屋もいるよね」と言うのか?と返そう
クリティカルマス
集団の中で影響を及ぼすために最低限必要な数値。
女性登用について一般的に「30%以上」と掲げられるのは、米ハーバード大学のロザベス・モス・カンター教授の「黄金の3割」が根拠
Posted by ブクログ
田嶋先生とアルテイシアさんが明るく軽いノリでフェミニズムを語る対談本。「フェミニズムの過去と現在」を知るのにいい本でした。
田嶋先生、元気そうでよかったなー。
両親を亡くしたアルテイシアさん。フェミニズムを学ぶことによって、彼らがジェンダーの呪いにかかっていることを知り、親の死の意味を理解できて救われたという言葉が印象的でした。
「まだまだ根強い女性差別は、世間に笑い飛ばしながら伝えていくしかない」テレビを拡声器にしてフェミニズムを世間に少しづつ広めていった田嶋先生、素晴らしいな。アルテイシアさんも確かに軽すぎだけど、重いと見てもらえないし、見てもらえないと前に進まないという。戦略的にフェニニズムしてる。
BTSは女性差別的な歌詞や発言を批判されたことをきっかけに、新曲の歌詞をジェンダー研究家にチェックしてもらっているそう。BTS興味なかったけど、世界で活動している人たちの視座は高いと感心。日本は国内目線だからアップデートがなかなか進まない。
日本では二階堂ふみさんをはじめ、女性の有名人でフェミニズムを積極的に語っている人たちがいることを本書で知り、今後注目したいと思いました。
「痴漢に気をつけましょう」ではなく「痴漢をやめろ」という発想にわたしの認識もアップデートしていかなければならないと感じました。