竹村公太郎のレビュー一覧

  • 日本史の謎は「地形」で解ける【文明・文化篇】

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    地形で読み解く日本史第二部。前作と違って石田光成みたいなつまらない誤字がなく、前作と同様面白いのでグイグイ引き込まれた。
    彼の説が正しいかどうかは置いといて。地理や気象といった下部構造が文化等の上部構造を決定づけるってのは納得。日本人の小さな物を好む文化や勤勉な性向があること、日本将棋の発展など。他にも横浜の水道や石狩川の整備、江戸から東京まで地方の支えがあっての発展だったこと、木がエネルギーだったために山が荒れ果てたころ黒船がきて石炭にエネルギーが切り替わった話。海外にも飛んでナイル西岸のピラミッド群はナイルをリビアの砂漠で消滅させないためで、ギザのピラミッドは耕作する人々の灯台だったという

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    2015年03月02日
  • 日本史の謎は「地形」で解ける【文明・文化篇】

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    田町と品川の間にある背の低ーいトンネル は、東京〜横浜間を初めて駆け抜けた蒸気機関車が武家屋敷街を抜けられなかったから出来た、といったローカルネタから、東京が首都になったのは何故かというマクロなものまで。

    元・国土交通省および同河川局長による一 冊。挙句の果てに、ピラミットはなぜナイル河の西側のみに群立しているのかにも迫っちゃいます。

    人が造作を加えるのには、机上にあって決してわからない実際的な理由が必ずある。 石狩川はなぜ執拗に真っ直ぐする必要があったのか! はっきりいってメチャクチャ面白いです。 他に2シリーズがあるそうで、必ず読むと思う。

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    2014年11月25日
  • 日本史の謎は「地形」で解ける

    購入済み

    感服しました

    インフラから歴史を見る発想はなかった。最近読んだ中で最も興味深い一冊でした。続刊とともに強く薦めます。

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    2014年08月26日
  • 日本史の謎は「地形」で解ける【文明・文化篇】

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    今年一番興奮したノンフィクション。
    こんなにも美しく鮮やかに証明していくなんて!
    ははぁ〜!と思わず声が出てしまう。
    今までと違った視点からの考察でピッタリはまってしまうパズルの美しさに、読んでる誰もがうっとりするはず。

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    2014年08月09日
  • 日本史の謎は「地形」で解ける【文明・文化篇】

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    荒俣宏氏、驚嘆! 「地形で読み解けば、全地球の文明・文化が理解できる。第2弾は古代エジプトの謎まで!」

    養老孟司氏、激賞! 「なぜ日本は世界一の長寿国になれたか──。その問いを解く鍵が『大正10年』にあったとは!」

    河川行政に長年携わり、日本全国の「地形」と「気象」を熟知する著者が、人文社会分野の専門家にはない独自の視点(=インフラからの視点)で、日本の歴史・文明・文化の様々な謎を解き明かす。

    ◎なぜ江戸は世界最大の都市になれたか
    ◎なぜ家康は「利根川」を東に曲げたか
    ◎なぜ日本は欧米列国の植民地にならなかったか
    ◎「小型化」が日本人の得意技になったのはなぜか
    ◎日本将棋はなぜ「持駒」を

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    2014年06月18日
  • 本質を見抜く力―環境・食料・エネルギー

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    ネタバレ

    読んでいて今までのものの見方がすごく一方的で小さな視点しか見ていないのではないかと感じてしまった。広い視野を持つためにはあらゆる文献をこれからも読んでいきたい。

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    2014年04月23日
  • 本質を見抜く力―環境・食料・エネルギー

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    養老孟司氏と元国土交通省竹村河川局長との対談形式の本である。
    幼年期を少国民と過ごされた方らしいコメントがほんの少し目に入るが、
    意図的に読み飛ばす。情報は多く入手し吟味する。

    以下に備忘録を掲載。
    <石油>
    ・アメリカの自由経済は原油価格を一定にするに限りの自由:無限にオイルを供給することが条件
    ・1965年に油田の発見がピークであり、ゆえに石油の供給ピークは現在。
    ・アメリカは第二次世界大戦頃まではダントツで石油産出国だったが60年代から輸入国になる。
    ・肺がんを引き起こすのは煙草ではなく、車等の公害が主因。
    ・排出権は炭酸ガス規制上で成立する商売
    ・アメリカのエネルギー問題は解決が難し

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    2010年11月14日
  • 本質を見抜く力―環境・食料・エネルギー

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    メディアが喧伝し始めた所謂〝環境問題〟を見つめ直すよいきっかけになります。養老氏、竹村氏の主張の根拠となる統計データ、文献など、非常に興味深い情報を披露しています。

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    2010年03月22日
  • 本質を見抜く力―環境・食料・エネルギー

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    博識な二人の対談形式。

    世の中の色々な社会問題に対して二人の見解に触れられる一冊です。

    仮説をしっかりと立て、それに対して図や資料を使って分析し、立証しているし、
    仮説自体もおもしろく思慮深さを感じることができる一冊です。
    普段の新聞やテレビの出来事を深く掘り下げて世の中の問題に対面している二人はとてもかっこいい。

    もっともっと勉強しようと思える一冊です。

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    2009年10月09日
  • 本質を見抜く力―環境・食料・エネルギー

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    理科系の視点として「モノ」から物流、歴史、環境問題を論じようという養老氏の試みにより出版された本。
    人間の感情や、思想から行動が起こるのではなく、全ての事象は「モノ」に起因するという信念を養老氏は持っているというが、随所に前者の文系的視点での議論もあり、「モノ」だけで議論することの難しさを感じる。

    好き勝手に喋っている対談なので、逆に読みやすい。

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    2009年10月04日
  • 本質を見抜く力―環境・食料・エネルギー

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    物事のうわべだけを見て分かったつもりになってる。今の日本にはそういう人ばかりいる。 もっと物事の本質を見抜く「ものの見方・考え方」を身に着けておかないと、この先大変ですよ。 という感じの内容です。 読んでると、自分の中の「バカの壁」に気づかされ、目が開いて行く心地がしました。

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    2013年03月16日
  • 本質を見抜く力―環境・食料・エネルギー

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    値段(760円)の割に相当お得な本である。
    きっかけ:石破茂農林水産大臣のすすめ
    普段考えてもみなかった視点を得られ、世の中の見方に関して相当考えさせられた。自分たちの存在のベースになっているものはエネルギーということに気付かされた。

    ○アメリカの言う自由経済は、原油価格が上がらないという前提あっての概念なんですよ。(p14)
     アメリカの言う自由経済には、実は「無限にオイルを供給する」という条件があった。
    ex;70年代から石油の輸入国になる フランクリン・ルーズベルトが、40年代半ばにすでにサウジに行っている。

    ○先の日米戦争は油で始まり油で終わった。(p20)
     ヒトラーがバルバロ

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    2009年10月04日
  • 本質を見抜く力―環境・食料・エネルギー

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    社会の変化の表層を追いかけている。いつでも足元がグラグラと不安定だ。
    養老先生は現代社会のさまざまな課題を概念ではなく具体的なモノやデータに即して考えれば本質が見えてくると言う。ダム行政に手腕を発揮してきた国土交通省河川局長との対談や農業経済学者との鼎談で見えてくる事象に、そうだったのか!!と胸に手を当ててしまった。

    あの昭和天皇は「先の日米戦争は油(石油)で始まり油で終わった」とか「雑草という草はない」など自然科学者として健全な精神を持っていたとの部分も記憶に残る。
    日本の環境や食料、エネルギーについてきちんとした視点を持つことを学んだ。

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    2009年10月07日
  • 日本史の謎は「地形」で解ける【文明・文化篇】

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    地形から過去の歴史を考察する試みは相変わらず新鮮だった。薩摩長州が欧米列強に蹂躙されなかった理由や日本人がかわいいものに目がない理由など、目から鱗の情報が本書も満載だったが、歴史の話から少し外れた議論も本社は多い印象。各章の結びの言葉に余韻があって、文章も個人的に好み。

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    2025年10月15日
  • 日本史の謎は「地形」で解ける

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    歴史のなぜを地形の特徴などから考察する試みが新鮮で面白い。個人的に三河の吉良家と徳川家の確執が描かれていた点が、地元民的に良かった。
    もちろん地理的な特性だけではないだろうが、徳川家康が関東平野にポテンシャルを感じ、幕府を江戸に移し、様々な工事をすることで人口100万人以上を抱えられるインフラを整える構想力がすごいと思った。軍事的な才能もあるが、政治的拠点のポテンシャルを見抜く先見性には特に脱帽させられた。

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    2025年10月11日
  • 日本史の謎は「地形」で解ける

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    「安全」.「食糧」、「エネルギー」、「交流軸」から見た都市論的日本史解釈。ブラタモリみたい。文系的視点ではなく、河川の専門家らしく、地理、河川、インフラ面から日本史を解説。

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    2025年06月28日
  • 日本史の謎は「地形」で解ける

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     日本史の出来事を定説ではく地理と地形から考察した内容。
    「なるほどねぇ~、そういう見方もあるのか、いやいやそれはちょっと…」
    と、いろいろな感想を持てる内容になってる。
     小名木川の画が実は真っすぐで曲げて描くことで遠近感を演出してるとか
    面白い話もあってなかなか。実物の歌川広重を鑑賞したくなる1冊でもある。
     で、調べたら自分の近くでは1ヶ月前に絵画展が終わってた、、、残念。

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    2024年10月20日
  • 日本史の謎は「地形」で解ける【日本人の起源篇】

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    お気に入りのシリーズ 
    新刊出てたの知らなかった!
    慌てて購入 一気読み

    実地に裏付けられた理論は
    圧倒的な説得力で
    目からウロコがぼろぼろ落ちる
    今回も楽しく読めた

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    2024年09月01日
  • 日本史の謎は「地形」で解ける

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    戦国時代からの日本史を理解する上での地政学見地からの示唆が無茶苦茶ある内容。江戸は西を下にした地図で理解する。甲州街道が半蔵門に直結している。
    そもそも江戸は、豊臣が家康にした左遷であった。生活しづらい湿地を肥沃で広大な田園都市に家康が国土開拓をして行ったことが良くわかる。
    また、小名木川は、軍事的な意味で造られたものであるとの新説を導き、日本のアウトバーン的水路をアウトバーンよりも何年も前に実施していたとの説に驚かされた。

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    2024年04月27日
  • 日本史の謎は「地形」で解ける【文明・文化篇】

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     日本史の謎は「地形」で解けるシリーズの4冊目を読みました。これでこのシリーズは全部読んだことになります。さすが4冊目になると他と重複している図が出てきます。
    たぶん書いていて同じ話がまた出てきてしまうのだと思います。
     そう言えば、「逆説の日本史」の井沢元彦氏の本も何度も同じ話が出てきますが、自説が確固たる信念に基づいているからこそなのだろうと思います。
     なぜ日本は欧米列強の植民地にならなかったのか?となぜ江戸は世界最大に都市になれたのか?は面白かったです。

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    2024年01月05日