竹村公太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
石油高騰、温暖化、食料・水不足、少子化…。
これらの問題を概念ではなく具体的なモノ、データに則して考えれば、本質が見えてくる。
知見を論じ合うのは、解剖学の賢人と、ダム行政に手腕を発揮してきた元国土交通省河川局長。
「日本人は既に一度エネルギー枯渇を経験している」「温暖化対策に金をかけるな」「小さいことが好きな日本は世界の見本になり得る」、さらに「自殺する人は傲慢」という卓見まで。
戦う農業経済学者・神門善久との鼎談も掲載。
ものの見方、日本の見方を変える一冊。
[ 目次 ]
第1章 人類史は、エネルギー争奪史
第2章 温暖化対策に金をかけるな
第3章 少子化万歳!―小さいことが好きな日本人
第4章 「水争い」をする必要がない日本の役割
第5章 農業・漁業・林業 百年の計
第6章 特別鼎談 日本の農業、本当の問題(養老孟司&竹村公太郎&神門善久)
第7章 いま、もっとも必要なのは「博物学」
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
肺癌と大気汚染 生態系は100年で回復しない 新しい森には虫がいない 人類の文明史のなかで植林で山の木を守ろうとしたのは日本文明のみ。 エネルギー源を日本国内で分散すべき いまの人はいらいらしがちですぐ全か無かと考えますけれども、生態系を扱うにはほどほどという考え方が重要です。エネルギーの問題も正解はなんだという態度ではなく、ほどほどのところで収めようとすればよい。 問題を直視すればかならず解決策はある。 ただしい受け取り方はあっても、ただしいやり方はない。
2015/6/7 購入にして再読
山の木を植林で守ろうとしたのはおそらく日本文明のみ
ギリシャ文明は奴隷制の上に成り立つ アテネ市民10万人に、奴隷が10万人いた 古代ギリシャの民主制を賛美する人は奴隷の存在をわすれている
概念でなくモノを残せ
概念には当然ズレが生じる
千葉の銚子には鬼怒川しか流れなかったのが、利根川、渡良瀬川を銚子へ流した 江戸時代
家康がなぜ駿府を終の棲家としたのか
鎌倉と同じ天然の要塞
河川法の第一条に環境保全をいれた
いまの医学には現物がない。あるのは検査の結果だけ。つまり情報だけ。医学が情報処理になって、生物を扱わなくなった -
Posted by ブクログ
日本の地形と、そこからの考察的なもの。それぞれの章は独立していてどこからでも読める感じ。
ただ、日本人スゴイ、に偏っているような、、、
日本語は特異な言語とか、日本人はロボットを仲間とみなす、とかちょっと疑問が残ったりもする。
それでも、著者の本職(?)の、治水の話は面白かった。
治水の原則は、堤防の高さをあげることではなく、洪水の水位を下げること。
そのためには、
流れを逃がす
川幅を広くする
川を深くする(ただし、河口部の場合は塩水の逆流に注意)
ダム建設
日本にある堤防の99%が江戸時代に作られたという。川をいかに制して利用するかが、街の発展につながってきた。こういう話を読むと、普段見ている風景が違って見えて楽しい。
以下メモ
・堤防のそばに神社を作る。祭りをする。おみこしが集まる。地面が踏み固められて強くなる。共同体の意識もできる。
・東京湾の水
昭和の発展に伴い、大量の生活排水が流れ込んだ。通常の「湾」は一度汚染されると元の水質に戻るのに何十年もかかる。東京湾の場合、利根川などから大量の地下水が流れ込んでいるおかけで、水の入れ替わりがおこり、今では魚が獲れる(しかもおいしい)ようになった。
東京湾だけでなく、各地の閉鎖性水域で同様のことが起こっている。
・参勤交代
地方から武士が江戸に集まることで、ものだけでなく「情報」も集まった。特に、西(中国)からの新しい情報が東海地方を通って、江戸に来ることは有益だった。
・日本語は特異
発生音数が少ない、母音が優勢
→人は恐怖すると、気管支が収縮し子音が発達する。しかし、日本は島国で敵が少なく、なので母音優勢で発達した。
語彙が豊富で、日本列島として統一の言語を持つ
→江戸時代の船ネットワークのおかげ
・人類の起源
アクア説:人類が進化の過程で一時期、水辺や水中で生活しており、その適応の結果として二足歩行や体毛の退化、皮下脂肪の増加といった独自の特徴を獲得したとする仮説
・日本は侵略された歴史がないから、ロボットも仲間と見る。
欧米は奴隷を使っていた歴史もあり、ロボットもそのように使う。
・気球に乗っている間は風を感じない。
・ピラミッドはからみ工法では?
からみ工法とは:主に干拓や治水工事において、土砂を自然に堆積させて堤防などを築く伝統的な土木技術。
仕組み: 潮の満ち引きを利用し、流れ込む土砂を杭や網などで堰き止めることで、自然に土砂を堆積させる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ仕事の参考になるかなと思いさっくり読み。全体を通した主張はさておき、初めて知れたことがあって面白かった。
・縮み思考の日本人の話→最後はちょっと飛躍した気もするが興味深い
・水について、国際河川がない日本はプレゼンス高→島国の利点。逆に日本列島も複数の国に分かれていたら大変なことになっていたはず。
・日本の漢字の部首で最も多く使われているのはさんずい。お金を湯水のごとく使うという表現は他国にあるのか→調べてみたい
・一点だけモヤっと
「少子化の原因は『今結婚して子供を作るのは危ない。この世の中で子供が幸せになるかわからない』という直感を感じているのでは」という一文があったが、子供ではなく自分のことを考えるようになったからだと思う。昔にくらべ大人の幸せの形もいろいろ増えた。今結婚して自分が幸せになるかわからない。と思うようになったからでは?
作者の文章は【子供が欲しい人が、結婚する前から子供のことまで考えて、だから結婚しない。少子化】という図式になっているがそこもズレている気がする。子供が欲しい人は結婚するし、子供が欲しくない人は結婚しない。ライフスタイルや価値観の変化に伴い後者の人が増えた、というだけでは?
世代なのか男女の差なのか、本の本筋ではないのに妙にもやもやしてしまった…。