竹村公太郎のレビュー一覧

  • 日本史の謎は「地形」で解ける【文明・文化篇】

    Posted by ブクログ

    地形と気象の観点から日本史の謎や文化を考察した本で、なかなか面白かったです。「日本史の謎」と言っておきながら、最終的にピラミッド建造の謎に挑んじゃうあたりが特にいいです(笑)しかもすごく説得力あってびっくり! 

    0
    2015年07月06日
  • 日本史の謎は「地形」で解ける【文明・文化篇】

    Posted by ブクログ

    「なぜ日本の国旗は太陽の図柄なのか」「ピラミッドはなぜ建設されたか」が特に興味深かった。
    国民性だと思っていたのは地形によるものだと分かり腑に落ちた。

    0
    2014年10月16日
  • 本質を見抜く力―環境・食料・エネルギー

    Posted by ブクログ

    抽象論で演繹的に考えるのではなく、モノに落として帰納的に考えることが必要。そのためには見る力、受け取る力が必要で、結果本質が見えるようになるということだと理解する。

    農業・エネルギー・環境から日本の社会を論じているが、上記の視点からまさに日本の本質を言い当てていると思う。

    「意見が異なるものに目を向けるということ」をはじめいろいろと気づかされる。

    0
    2014年10月05日
  • 日本史の謎は「地形」で解ける【文明・文化篇】

    Posted by ブクログ

    日本史の謎は地形で解ける第二弾。地形や気象、災害列島日本だからこそ植民地にならなかった。利根川の流路を東の銚子に向けることによって天然の要塞として関東平野を守った。上野の西郷隆盛の像はなぜあの場所に建てられたか?大正10年の上水道の塩素消毒の話などはなるほどと興味深く読んだ。日本人は小さいものを愛おしみこだわる縮み志向にあるのは参勤交代のせい?などはちょっとこじつけ感があるが楽しかった。番外編のピラミッドが灯台という話もおもしろかった。

    0
    2014年09月06日
  • 本質を見抜く力―環境・食料・エネルギー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    副題の「環境・食料・エネルギー」について元建設省官僚で河川事業に詳しい竹村公太郎氏と、教養においての大家養老孟司氏の対談。環境問題は非常に難しい。また「日本の食と農」の神門善久氏を加えた鼎談もあり、現在の問題点が詳らかにされる。簡単な解決方法はないのだけれど、現実にこうした知の積み重ねで物事が進んでいることを願わずにはいられない。

    0
    2014年08月12日
  • 日本史の謎は「地形」で解ける【文明・文化篇】

    Posted by ブクログ

    シリーズ2冊目ですが、期待を裏切らない知的冒険!
    題材がまたいろいろ節操なくていいです。たしかに一度は「?」と思った事のある事象がとりあげられ、その殆どが地形・気候で語られる(そして傍証に広重)というのは非常に新鮮。
    そして最後にピラミッドの謎!いやあ、がつんときましたです。

    0
    2014年08月07日
  • 日本史の謎は「地形」で解ける【文明・文化篇】

    Posted by ブクログ

    この本、勉強になるわー。
    疑問の切り口がおもしろいのと、その意識を作者が常に自分の中に持ってるからなんだろうな。

    〝なぜ江戸は世界最大の都市になれたか〟では、徳川家康が江戸を拠点とした理由をエネルギーの問題から掘り下げている。木がエネルギーであったんだ。
    いまも昔もエネルギー問題っていうのはあったんだな。

    0
    2014年05月17日
  • 日本史の謎は「地形」で解ける【文明・文化篇】

    Posted by ブクログ

    会社の先輩に薦められて読んでみた。
    『日本史の謎は「地形」で解ける』の続編。
    建設省出身の著者が独特の切り口で考察していく様子はいい意味で裏切られた。一章、一章が程よい文量で読みやすい。
    第3章 日本人の平均寿命をV字回復させたのは誰か
    第9章 「弥生時代」のない北海道でいかにして稲作が可能になったか

    特にお勧め!

    0
    2014年04月23日
  • 日本史の謎は「地形」で解ける【文明・文化篇】

    Posted by ブクログ

     全18章で、章ごとに異なるテーマを扱っており、当たり外れはある。それでもいくつかの指摘や発見は、飛び切り面白い。日本の平均寿命が飛躍的伸びた理由が、水道水の普及だけではなかったこと。江戸前後のエネルギー政策。そして白眉は、エジプトでピラミッドを建設しなければいけなかった物理的理由。この建設理由はまだ証拠固めが必要だが、是非、吉村教授のコメントを聞きたいものである。

    0
    2014年06月08日
  • 本質を見抜く力―環境・食料・エネルギー

    Posted by ブクログ

    現在の情報社会においてモノを忘れつつある。
    モノは五感で捉える本質的なこと。この本を読んで自分がすでに見失っているモノを知らされました。(知らないだけというのもありますが…)
    本質を見抜いていかねば!!

    0
    2013年09月01日
  • 本質を見抜く力―環境・食料・エネルギー

    Posted by ブクログ

    多くのデータに基づく明快な主張が繰り広げられていてとても参考になった。
    地球環境の問題についても多数触れられており、まさに目からウロコ。
    博物学や地理学の重要性について述べられている最後の2章は納得。

    0
    2012年09月23日
  • 本質を見抜く力―環境・食料・エネルギー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    おもしろかったところ
    ・水は日本が誇る資源、水力発電の有効利用を
    ・江戸時代以前は木材がエネルギーだったが、枯渇による人口増ストップ がおこった。
    ・利根川東遷以前は、江戸を含む関東平野は湿地帯、葦だらけだった。
    ・食料自給率は、生産額ベースでは70%あり、40%はカロリーベース
    ・「傷つく」という言葉で討論を封じてしまう風潮への警告

    疑問など
    ・石油採掘は2010年がピーク?
    ・水源の中国資本による購入にも触れてほしかった。

    0
    2012年03月21日
  • 本質を見抜く力―環境・食料・エネルギー

    Posted by ブクログ

    物事を捉えるには、一言でいえば「五感を働かせる。」「モノから考える。」そうすると、見えなかったことが見えてくる…ということなのでしょうが、解剖学の賢人養老さんと、元国土交通省河川局長の竹村さんの対談そのものが面白い。養老さんの本が久々に読みたくなった。

    0
    2012年01月03日
  • 本質を見抜く力―環境・食料・エネルギー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    [ 内容 ]
    石油高騰、温暖化、食料・水不足、少子化…。
    これらの問題を概念ではなく具体的なモノ、データに則して考えれば、本質が見えてくる。
    知見を論じ合うのは、解剖学の賢人と、ダム行政に手腕を発揮してきた元国土交通省河川局長。
    「日本人は既に一度エネルギー枯渇を経験している」「温暖化対策に金をかけるな」「小さいことが好きな日本は世界の見本になり得る」、さらに「自殺する人は傲慢」という卓見まで。
    戦う農業経済学者・神門善久との鼎談も掲載。
    ものの見方、日本の見方を変える一冊。

    [ 目次 ]
    第1章 人類史は、エネルギー争奪史
    第2章 温暖化対策に金をかけるな
    第3章 少子化万歳!―小さいこと

    0
    2011年04月22日
  • 本質を見抜く力―環境・食料・エネルギー

    Posted by ブクログ

    今こそ読む本だと思い手に取った。エネルギーをどう考えるか。石油の枯渇が目に見えている事と、争奪の歴史。都市論にも踏み込んでいて、集まって住むエネルギー効率性を指摘、集落の提案もしている。モノから考える。食、農、水資源。これから更に重要視されるだろう。原子力も含め。日本人の価値観がこれから大きく変わるだろう。(2011.3.18)

    0
    2011年03月18日
  • 本質を見抜く力―環境・食料・エネルギー

    Posted by ブクログ

    肺癌と大気汚染   生態系は100年で回復しない 新しい森には虫がいない  人類の文明史のなかで植林で山の木を守ろうとしたのは日本文明のみ。  エネルギー源を日本国内で分散すべき   いまの人はいらいらしがちですぐ全か無かと考えますけれども、生態系を扱うにはほどほどという考え方が重要です。エネルギーの問題も正解はなんだという態度ではなく、ほどほどのところで収めようとすればよい。  問題を直視すればかならず解決策はある。  ただしい受け取り方はあっても、ただしいやり方はない。

    2015/6/7 購入にして再読

    山の木を植林で守ろうとしたのはおそらく日本文明のみ

    ギリシャ文明は奴隷制の上に成

    0
    2015年06月07日
  • 本質を見抜く力―環境・食料・エネルギー

    Posted by ブクログ

    著者二人の対談。モノとう現実から日本を考える。竹村氏は、国土交通省の河川局長を勤めた人。石油や水、森林や河川などの下部構造から日本の文化や歴史を洞察する。いままで知らなかった独自の視点による情報が新鮮で、興味深く読んだ。江戸時代末期、日本のエネルギーとしての森林利用は限度に達し、いたるところ禿山だらけだった。その限界を打ち破ることが出来たのは、黒船来航による開国だった等々。文科系の人間が見落とすような発見に満ちている。

    たとえば、アメリカ自由経済は原油価格が上がらないことを前提として成り立っていた。それを視点にするといろいろなことが見えてくる。戦後7回あった不景気のうち6回は原油価格値上が

    0
    2009年10月04日
  • 「理系」で読み解くすごい日本史

    Posted by ブクログ

    平和な島国日本人が一所懸命、真面目に物作りをした歴史を知ることが出来た。
    その中でも徳川家康が何故関東平野に居続けたのかもっと知りたいと思いました。

    0
    2025年12月08日
  • 日本史の謎は「地形」で解ける

    Posted by ブクログ

    素人なので「そんな切り口があるのか!」とおもしろく読めました。地図片手に読み進めました。
    溜池の話が一番好きだった。

    0
    2025年07月27日
  • 日本史の謎は「地形」で解ける【文明・文化篇】

    Posted by ブクログ

    歴史の疑問に地形や気候から切り込んでいくシリーズの第2弾。
    水道やエネルギー、さらに日本人の性質というテーマもあって、第1弾より身近で、これから先の日本の課題も見えてくるような話題が多かったです。

    このシリーズを読んで思ったのは、やっぱり歴史は<人>だということでした。
    地形や気候への適応、対策が今の日本を形作ったのはよくわかったけれど、当時地形と気候が重要だと気づく人がいなければ、何もできなかったし、今の日本はないのではと思います。

    日本という土地をじっと眺めたうえで、適応、対策をするために、舵を切った<人>がいる。
    そんな観察力と実行力を備えたすごい人たちが、日本史上にいた、という事実

    0
    2025年03月21日