竹村公太郎のレビュー一覧
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この本は面白い!
ホモサピエンスの出アフリカは7万年から6万年前と考えられているのに、日本には砂原遺跡(約12から11万年前)や金取遺跡(9万年前から8万年前)の遺跡があり、サピエンスの日本上陸には、12万年前説と4万年前説がある。
これについては人類学的見地からは、4万年前以前の石器を遺したのは、デニソワ人などの旧人であるという説と4万年前以前の石器はあてにならないという説があるが、日本には1万箇所以上の旧石器時代の遺跡があるというのだから驚きだ。
この本では、日本列島にこのように多くの人類が居住していた理由を地形と気候から明らかにしている。現在の異常気象も深刻であるが、今から2万年前 -
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歴史と交えてくれれば、”地理”ももっと面白くなったんだろうなぁと思う。
意味も理解せずに、地名を覚えるのは小学生にとっても苦痛だったなぁ。
土地の成り立ち、歴史的背景踏まえるととても楽しい。
そんなことをこの年で気付かせてくれてありがたい。
この書のシリーズの第1書目だからか、作者の熱量もあります。
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「やっと長良川河口堀が問題になった理由が理解できた。竹村くんの今の30糞の説明の中で『長良川流域の人々の生命と財産を守る』という言葉が3回も出てきた。そのような”天下の印籠が見えないか”という態度が、この事業が -
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今あるダムで年間2兆円超の電力を増やせるという副題がついていた。
第1章 なぜ、ダムを増やさずに水力発電を二倍にできるのか
第2章 なぜ、日本をエネルギー資源大国と呼べるのか
第3章 なぜ、日本のダムは200兆円の遺産なのか
第4章 なぜ、地形を見ればエネルギーの将来が分かるのか
第5章 なぜ、水源地域が水力発電事業のオーナーになるべきなのか
第6章 どうすれば、水源地域主体の水力発電は成功できるのか
終章 未来のエネルギーと水力発電
というような内容である。
国土交通省のダム屋として経験し培ったノウハウたるや国の知的資産だと私は思う。
後は、この本を提言を受け、日本国が取り入れる度量がある -
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読書録「本質を見抜く力」5
著者 養老孟司、竹村公太郎
出版 PHP新書
p144より引用
“いまの人はいらいらしがちで、すぐ全か無
かと考えますけれども、生態系を扱うにはほ
どほどという考え方が必要です。”
目次から抜粋引用
“人類史は、エネルギー争奪史
温暖化対策に金をかけるな
少子化万歳!ー小さいことが好きな日本人
「水争い」をする必要がない日本の役割
農業・漁業・林業百年の計”
解剖学者と元官僚の二人による、世の中の
問題について語り合った対談集。
人類の歴史の見方から世の中を支える業務
についてまで、それぞれの歩んできた分野の
経験を活かして語り合われています。