竹村公太郎のレビュー一覧

  • 日本史の謎は「地形」で解ける【文明・文化篇】

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    地形から歴史を読むアプローチが新しくて面白い。歴史とその時代の文化に精通してこそ生まれる発想に感心。時間軸を長く持ち海面変化を考慮した考察には当たり前を疑う姿勢の大事さに気付かされた。
    ピラミッドは堤防を築くためだった話は面白かった。

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    2023年03月30日
  • 日本史の謎は「地形」で解ける

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    地形から人の感情や歴史の動きを説明していて面白い。地域文化を知る上で地形観点から分析するヒントになりそう。

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    2023年03月19日
  • 日本史の謎は「地形」で解ける

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    該当する時代の地形からアプローチし、歴史上の疑問に仮説を与えてくれる一冊。

    登場する地名をすぐに訪れたくなるほど、熱量のある筆致でした。とりあえず浅草寺と泉岳寺に行きたい。

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    2022年10月30日
  • 日本史の謎は「地形」で解ける

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    地形専門家の著者が、地形から日本史の史実考察をする。
    本当に地形から考察しているものもあれば、強引にこじつけているものもある。なかなか面白い本である。
    自分の日本史の知識がもっとあればさらに面白かったと思う。

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    2021年11月27日
  • 日本史の謎は「地形」で解ける

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    地形や天候から為政者の行動を読み解く。面白い。歴史の見方、その土地の見方が変わる。
    文献的な証拠がないので仮説の域は出ないが、なるほどと納得させられる仮説が多々ある。空想と言いたくなる仮説もいくつかある。無理があると言うより、なんで歴史上の心情がわかるねんと突っ込みたくなる。

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    2021年11月14日
  • 日本史の謎は「地形」で解ける

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    日本の地形から謎を解いている作品。
    歴史はミステリ。
    視点を変えれば今まで見えていなかった事が見えてきます。
    京都がなせ都になったのか?
    鎌倉になぜ頼朝は幕府を開いたか?
    江戸に移封れた家康の本当の苦労とは?
    当時の地形・気象・インフラなどの事実資料から謎を解いていきます。
    今までの歴史は人文観点からの物語の為、いろいるな考えがあり議論や多様な作品が生まれています。
    只その当時の地形や気象、現在のインフラから考えると又違った歴史の解釈が見えてきました。
    学校の授業も歴史を地理や理科などと組み合わせれば、もっと違った物事が見えてくるかもしれないと思いました。歴史・時代小説を読んで感覚が変わってく

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    2021年06月01日
  • 「理系」で読み解くすごい日本史

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    地理と歴史の好きな私にはぴったりの本です。この本の著者である竹村氏の本に数年前に出会ってから、これで9冊目となります。

    縄文時代から明治以降に至る、日本の文明・文化の底力は「理系の力」にあるとして、ここの出来事を解説してくれています。日本の地形を理解した上で、これまでに行ってきた、技術力、知識の集積・伝搬の素晴らしさを分からせてくれる、読んでいて力付けられる本です。

    以下は気になったポイントです。

    ・日本に奇跡の力があるとしたら、島国として大陸と隔絶していた以外には、雪深い地域が多いということが挙げられる。雪国人口密度はカナダ、ノルウェーと比較して飛び抜けて高い(p5)日本人ほど小さいも

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    2021年05月03日
  • 日本史の謎は「地形」で解ける

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     この本は、もっと地理っぽいのかと思ったら、歴史の思考に地理的観点を添えて再考するスタンスなので、とてもわかりやすかった。奈良から京都そして東京へと遷都した理由や忠臣蔵を巡る謎などを明確に分析しているのはとても良い。読んでよかったと思った本である。

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    2021年03月07日
  • 日本史の謎は「地形」で解ける

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    元寇失敗の真因、比叡山焼き討ちの真相、忠臣蔵の謎、、、などチコちゃんネタになりそうな話題が満載。

    謎解きミステリーを読んでいるような読ませ方も心憎い。

    著者いわく「政治、経済。宗教など人文社会学的な解釈でなく、地形、気象、インフラの下部構造からのアプローチ」として地政学とまでは立ち入らない謙虚さも良し。

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    2020年06月02日
  • 日本史の謎は「地形」で解ける

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    地理の視点から日本史の謎を読み解く。

    東京住まいの自分としては、本書で約半分の頁を占める江戸時代の話しが特に面白かった。

    いま学校ではどのように日本史を教えているのか自分は知らない。

    でもひたすら年号や知識を覚える退屈な詰め込み型の教育ではなく、地理に限らずこのようないろいろな視点を通して歴史の授業にアプローチすれば、単に生徒の理解を深めるだけでなく、知識に幅を持たせたり、土地に対する愛着心やアイデンティティを育むことにも繋がると思う。

    このような良書を探せば簡単に見つけられる時代に生きている、いまの学生が羨ましい。

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    2019年12月25日
  • 日本史の謎は「地形」で解ける

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    タイトル通りどの説も地形だけを論拠としている。シンプルで面白いが、ちょっとシンプルすぎて説得力に欠けるのではないだろうか。

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    2019年06月01日
  • 日本史の謎は「地形」で解ける

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    歴史を検証するとき、今の地形や気候のままで考えない方が良いってのはよくわかる。 
    今の東京から戦国時代の関東が湿地帯だったなんて想像できないもんね。
     
    秀吉から江戸への転封を命じられ、あまりの江戸の酷さに家臣たちが怒る中、当時の大阪城とその周囲、江戸城とその周囲の地形の相違を見抜いた家康の先見の明がすごいな。 
    しかしながら、その考えを実現するのは並大抵じゃなかったのは想像に難くない。 

    この本はそんなような話が満載。
    源頼朝が幼少の頃島流しにあった場所が実は・・・なんてのはこの本読まなきゃ知らないままだったかもしれない。

    半蔵門が正門だった説はとても支持したい。 
    読むとなるほどぉと膝

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    2018年10月09日
  • 日本史の謎は「地形」で解ける【文明・文化篇】

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    歴史の色々な謎に対して、地形を切り口になぜそのようになったかを解明していく。

    雑学、うんちくを得るのにも盛りだくさんの本。
    ただし、この本は雑学、うんちくを盛り込んだだけの本ではない。
    作者の視点の鋭さ、豊富な知識の組み合わせによる立体的な考察に面白さがある。

    解明する謎は、通常皆が当たり前と思っていることで、でも、実は不思議なことだよね?と思うことを扱っている。

    たとえば「横浜はなぜ近代国家の表玄関になれたか」など、横浜=大きいが当然の感覚になっているが、そもそも開港前の横浜村は100人の住民の弱小村で、開港ともに人口が増え大きな都市になった。これはどのようになったか?というようなテー

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    2017年10月07日
  • 日本史の謎は「地形」で解ける

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    歴史関係の良著は多数あるが、こんな現実的な観点から歴史の史実を解き明かす本は珍しいのではないか?
    江戸に領地を豊臣から与えられた時、徳川家康の家臣たちは、憤怒の嵐だったに違いない、それは葦の葉が茂るような広大な湿地地帯。氾濫する利根川は農地を荒らし放題。そこに何年もかけて「鷹狩り」と称し、家康は土地の特徴を調べ尽くし、どこをどう改良すれば、多くの民が住まい、多くの農地を開墾でき、安定した財政を見込めるか?を研究し尽くす。伝伝。
    はたまた、鎌倉幕府と、後から呼ばれるが、幕府と名のつく都の機能を果たした場所で、これだけ狭い土地はなかった。それはなぜか?島流しにさせられた青少年期の源頼朝、実は島とい

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    2017年09月29日
  • 日本史の謎は「地形」で解ける

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    友人に薦められて読みました
    いやー、面白かったです
    そう言うと、また次のも貸してくれるようです
    江戸のことは以前「家康、江戸を建てる」で分かっていたこともあったのですが、まさか忠臣蔵が!
    元寇も!
    私も思っています、邪馬台国はね……
    ≪ 地形から 読み解く歴史 ふーむふむ ≫

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    2017年07月29日
  • 日本史の謎は「地形」で解ける【文明・文化篇】

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    作者の考え方が合っているかどうかはともかく、独創的な視点から説得力のある解決策を導くのはおみごとといった感じ。特に水の塩素消毒により子供の生存率が飛躍的に上がったというのはなるほどと思った。あと、ピラミッドのは面白かった。何事も、仮説&検証。まずは材料となる知識を集めねば。。。

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    2017年02月27日
  • 水力発電が日本を救う―今あるダムで年間2兆円超の電力を増やせる

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    環境問題を考える上で、単に自然を守ろうという言葉は、すでに時代遅れの考え方であろう。

    と言うのも、少なくとも高度経済成長期においても、自然環境破壊は理解され、それと経済的メリット発展のバランスをとろうとしていたのである。残念なことに、その時代は経済発展を優先することが多かったのである。

    上記も軽く触れられながら、本誌では何よりも日本の地形を最大限活用するためには、水力発電を活用することが望ましいことを、様々な面から説いている。

    説明されている内容は実に納得がいくもので、国土の約7割が山間地域で有り、年間降水量が3000mmmという条件は正に水力発電に向いているといえる。

    水力発電を広げ

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    2016年10月01日
  • 日本史の謎は「地形」で解ける【文明・文化篇】

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    著者は建設省で主にダム・河川事業を担当した方。インフラが地形や気象に立脚し、文明を支えているという視点で論じているのが面白い。

    後藤新平は岩手県水沢市に生まれ、自費でドイツに留学してコッホ研究所で博士号を取得した。台湾総督府民政長官、満鉄初代総裁、逓信大臣、内務大臣、外務大臣を務めた後、東京市長に就任し、シベリア出兵時に毒ガスとして開発された液体塩素を転用して、大正10年に水道水の塩素殺菌を始めた。これを機に、国内の乳児死亡率が劇的に減少し、平均寿命が改善することになった。後藤は大正12年に関東大震災後に帝都復興院総裁となり、東京復興計画を立案して政府に提出した。

    銚子沖では黒潮と親潮がぶ

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    2018年10月31日
  • 日本史の謎は「地形」で解ける【文明・文化篇】

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    土木の観点から見た日本史トリビア的読み物
    割と牽強付会な部分もありはしたが、それなりに楽しめる読物になっている。

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    2015年08月16日
  • 日本史の謎は「地形」で解ける【文明・文化篇】

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    シリーズ2作目
    前作同様、これまでの歴史の常識とは違う視点からの考察は、非常に興味深いものです。
    3作目も期待しています。

    <目次>
    なぜ日本は欧米列国の植民地にならなかったか 1―地形と気象からの視点
    なぜ日本は欧米列国の植民地にならなかったか 2―「海の中」を走った日本初の鉄道
    日本人の平均寿命をV字回復させたのは誰か―命の水道水と大正10年の謎
    なぜ家康は「利根川」を東に曲げたか―もう1つの仮説
    なぜ江戸は世界最大の都市になれたか 1―「地方」が支えた発展
    なぜ江戸は世界最大の都市になれたか 2―エネルギーを喰う大都市
    なぜ江戸は世界最大の都市になれたか 3―広重の『東海道五十三次』の

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    2015年05月09日