竹村公太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この本は米国でのシェールガス・オイル革命が明らかになる以前の2008.9に出版された本なので、その点は少し考慮すべき点があると思いますが、第一章で述べられている、「人類史はエネルギー争奪史である」という解説は戦争の歴史を見るに当たって興味ある見方でした。
この本は「バカの壁」で有名な養老氏と、最近(2014.2)になって彼の著作の面白さにとり付かれるようになりました、竹村氏との共著です。
特に、日本の農業について、何が問題なのか、選挙の洗礼を受けなければならない政治家では絶対に言うことのできない内容を解説してくれている点が良かったです。
都市化により有料な農地から高く売れることから失われ -
Posted by ブクログ
環境、食料、エネルギーの諸問題の本質から考えてみる本です。
人類の歴史はエネルギー争奪史…。
そういうような視点から語られる、環境・食料・エネルギーについて
お二方と第六章ではもう一人神門善久さんという方をまじえて対談、
そして鼎談を繰り広げています。
なかなか気のつかない、問題の根っこの部分をこの人たちはよく
見据えているなぁという印象。教養が深いです。
現在の、先進国として確立されたかのように見える日本の行政の
穴が見えてきます。穴だらけです。そうなのか、まだまだ完成されきっていない
のだな、この国は、そして世界は、ということが見えてくるし、
アメリカでも今後を見据えていない感じも見えて