大石静のレビュー一覧

  • 究極のいい女

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    ラジオ深夜便に出演されて話されるテンポ、内容、視点に魅了されて、本著を中古本にて購入。2001年に出版の単行本の文庫本というから、今からもう四半世紀前に書かれたエッセイ集ということになる。すでにその頃から第一線の脚本家として活躍されており、今や押しも押されもしない人気・実力とも認められた脚本家の巨匠ともいうべき存在。才能はもとより、洞察力の鋭さやバイタリティ、努力と忍耐力は、プラス思考と明るさに切り替える姿勢にあるのかも・・・などと、ありきたりの表現になるが、そんなことを思いつつ、読みました。

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    2025年07月22日
  • 光る君へ 前編

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    大河ドラマを見るために、予習をかねて買った本。
    見応えありです!
    平安時代に限らず、日本史にさほど興味はなかったのですが、これを機に日本史に触れてみようかなと思います。
    前編なので、いずれ後編も出ると期待!

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    2024年02月22日
  • 恋する母たち

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    テレビドラマの場面があざやかに蘇ってきて楽しかったー! 三人の母それぞれの恋と人生もように、お腹いっぱい胸もいっぱい、充実した読書時間だった。いろんなことがありすぎて、それも人生それが人生。なかなかうまくいかない主人公カップルに、思わずもらい泣きしてしまった。ああ面白かった。
    三人の息子たちもかなりの存在感があって、彼らの心の成長ぶりに胸が熱くなった。

    丸太郎のセリフ「夫婦って愛と憎しみの両方があってこそ、一人前なんだよ」
    が、心に響いた。

    文章の読みやすさもピカイチ。

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    2021年04月06日
  • セカンドバージン

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    ネタバレ

    休日、移動中に読む本を持って出るのを忘れたので本屋に寄り、あらすじを読んで購入。脚本家による小説であるがゆえに文章や物語展開の深さが無いためレビューは辛口が多いが、ストーリー展開がテレビ的で非常に読みやすく1日で読み終えてしまった。それくらいハマる。

    ベンチャー出版社の専務である45歳のバツイチ子持ちの主人公と17歳年下で28歳の東大出身・金融庁キャリアの男性とひょんなことから恋に落ちる。この男性は資産家の娘でかわいい妻がいる中での不倫。ま、コテコテのドラマ的設定ではあるが面白い。自分が28歳であることも影響したかも。45歳でも鈴木京香なら(テレビドラマのキャスティングが鈴木京香)ありかも。

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    2011年12月14日
  • セカンドバージン

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    ネタバレ

    深く相手を愛し、深く傷ついていく二人がとても痛々しい。
    読んでいるのが辛いくらい。けど、どうなるの?と先が気になりドキドキしながらスラスラ読めてしまった。
    女の嫉妬や恨みは本当に怖い。
    二人の距離が縮まるほど、だんだん不幸になっていく。
    とても悲しい結末でした。

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    2011年11月23日
  • 四つの嘘

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    読むと止まらなくなった小説。女子校出身の4人が、41歳になって、それぞれの事情で、貪欲に、淫蕩に、諦め気味に、狡猾に生きている。皆、自分らしく生きてきたつもりが、プライドと違和感が入り混じって、不安と負けず嫌いな面が交差して…それがまたイイ。クラスで学級委員をやっていた人にも、集団行動がニガテだった人にも、読んでいて必ず心当たりがある部分が出てくる。新聞の連載小説だったようで、1ページ毎に先が気になってしょうがない感じがスゴイ! …あ、でも男性は読まない方がいいかも。女性の腹の底まで知らない方が、きっとシアワセな気がするので。。。

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    2011年06月27日
  • 四つの嘘

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    ドラマを見て、原作が読んでみたくなって読んだ一冊。

    それぞれに全然違う性格の同級生4人の20年後。
    その中の1人の死をきっかけにそれぞれの嘘が露呈し始める…

    詩文の白黒はっきりした性格が好き。
    『人間誰だって嘘くらいつくわよ。』と中学2年生にして言い切るところなんか特に。それでも共感を持てるのは彼女がただはっきりしているからというだけでなく、芯の強さのようなものが垣間見えるからだろう。

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    2011年05月22日
  • 四つの嘘

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    始めにドラマを見た。
    それがあまりに面白かったので、原作を読んでみた。

    そしたら、それがさらにおもしろくて一気読み。

    主要人物である4人の女性それぞれの状況や心理などが複雑に絡み合い息つく暇もない。まったく違うタイプの女性たちは、しかし女性なら誰でも持っているであろう特徴を小分けにして個性を強くしたような4人なので感情移入できる。

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    2010年06月12日
  • 四つの嘘

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    ドラマになっていたので気になって読んでみた。

    美波の死をきっかけに話が進んでいく。

    自分も4人の中に入っているかのようにのめりこんで読んでしまった。

    詩文は魔性で魅力的だけど、いつも刺激を求めて安定では満足しない詩文が自分だったらと思うと疲れるなぁ・・・

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    2010年01月09日
  • 日本のイキ

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    ポンポンしてる?に続き、2冊目の大石さん。ポンポンに比べるとちょっと言ってることが散らかってる感じもするが、楽しく読める1冊ではある。
    老害と若害のくだりのオチがめちゃめちゃ笑えた。大石さん可愛そうに(笑)。

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    2025年05月09日
  • ポンポンしてる?

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    大河ドラマの脚本を数本書いてる脚本家の大石さんの、まったくもって明け透けな、おばさん視点のエッセイ集です。おばさんだけど、若者とは考え方が違うという点では私も同じ側だから、納得できる考え方も多い。タイトルの『ポンポン』が何のことかは、読んでのお楽しみだが、この言語感性は好きだな。言葉の乱れはけしからん、と全面否定するのではなく、悪いものは悪い、良いものは良いとするところが、頭が柔らかいことの査証であるね。さすが。

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    2025年05月09日
  • セカンドバージン

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    ネタバレ

    『ひかる君へ』の大石静さんの作品。
    だいぶ前にNHKドラマでやっていた記憶がありましたが、内容もラストも全然覚えてなかったので手にとりました。
    ラストの行の手紙に涙が溢れました。
    るいはこれからも毅然と誇り高く颯爽と生きていくのだと思います!

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    2024年10月29日
  • 光る君へ 前編

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    偶然見た今年の大河ドラマが思いのほか面白く、ついついこちらのガイドブックを買ってしまった。
    複雑な人物相関図もわかりやすく説明してくれている。ざっくりとした話も書いてくれているので、毎週予習してからドラマを見ることができ、理解が深まった。

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    2024年05月13日
  • セカンドバージン

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    初めての大石静作品。とても読みやすかった。
    中堅出版社の専務・るいと金融庁キャリアの行のドロドロ劇と資産家の娘で妻の万理江の復讐がすごい。
    セカンドバージン、なるほどね。

    「ファーストバージンを失うのは誰にでも普通に訪れることよ。でもセカンドバージンに陥った女が、そこを突破するのは簡単じゃないの。17歳も年下のあなたを相手に、そんな冒険はしたくないの。」

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    2024年02月07日
  • 四つの嘘

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    ネタバレ

    美人で真面目でリーダーシップのある満希子。
    心のうちはかなり独善的で、自分の意に染まない行動をとる人は罰せられて当たり前と思っている。
    自分に自信がないため、満希子の機嫌を損ねないように気を遣う美波。
    協調性がなく、生きることに意味を見いだせない刹那的な詩文。
    有名私大の医学部に入るために、学校生活を犠牲にして勉強に励むネリ。
    彼女たち4人の高校生活と、41歳になった姿を描く。

    一番華やかだった満希子が、実家の仏壇店を継いでくれる男と見合い結婚し、どこにでもいる普通の中年女となった。
    友だちの彼を寝取ることも辞さなかった詩文は、実家の本屋を手伝いながら女手一つで娘を育てている。
    ネリは目標通

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    2024年01月14日
  • 光る君へ 前編

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     紫式部の物語としての人生、『光る君へ』への期待度が上がった。 とても楽しみ。
     雅な世界、和歌、政治的な駆け引き、など、ワクワクしながら読んだ。 ドラマが待ち遠しい。
     出演者のインタビューより、藤原道長役の柄本佑さんへのリスペクト的コメントを読むと、さらに楽しみに。

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    2023年12月30日
  • セカンドバージン

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    行がるいに惹かれた理由が正直よく分からなかった。そこのもやもやをすっ飛ばせば、かなり御都合主義な展開はありつつも、テンポもよく、特に万里江の心の移り変わりなどはよく書けていると思う。

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    2022年05月28日
  • 恋する母たち

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    三人の子供をもつ美しい女性たちの不倫のお話。一人はキャリアウーマンで子供の世話を専業主夫で作家志望の夫に任せきりにする。その子は結婚する前に他の男性との間にできた子だったが夫は自分の子として育てた。一人は幸せな結婚生活のはずが突然夫が他の女性と失踪し、子供を一人で育て上げる。もう一人はセレブだが自分や子供への理解がない傲慢な夫と三人の子供を持つ女性。それぞれがそれぞれに不倫をし、新たな恋へとつながっていく。人との出会いと結婚はタイミングであり、長い結婚生活の間にはたまたま理想の人と出会う可能性は誰にでもあるのだと思う。

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    2021年07月23日
  • コントレール~罪と恋~

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    読んでいると、見たこともないのにまるでドラマの世界に嵌り込んでしまうような錯覚を起こす。

    ドラマだわ・・・
    という設定、内容、ストーリー。

    でも私は大石静さんの作品はどれも大好きだ。

    あまり恋愛小説は読まないが、とても引き込まれてしまう。

    読後のじんわり浸るカタルシスの時間。
    大石静さんの作品ではそれがとても長く感じられる気がする。

    ストーリーの展開は、あーもう!どうしてそうなっちゃうの!!と思うこともあるのだが、自分にはどうしようも出来ないまま、自分の意思とは全く逆に展開していく物語をとても楽しむことが出来た。

    物語を作るのがとても上手な方だなぁと思う。

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    2016年06月19日
  • 別れられないよね?

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    2015.12.10


    言わなくてもわかるのが夫婦の愛というのは、間違いである。
    語り、伝える情熱があるということが愛なのだ。
    髪の毛を切ったかどうか、そんなことに気づかなくてもいい。ただ相手がどんな仕事をしているか、どんなことに感動し、どんなことに憤っているか、そういうことに興味がなくなったら、一緒にいる意味はないし、興味は言葉で示し、聞かれた相手は言葉を尽くして自分を表現するべきだ。
    それがなくなったら、一緒に暮らしている意味はない。

    わかれられないよね?
    大石静 著
    P84

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    2016年06月05日