大石静のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
面白かった〜女の黒い部分がよく書かれてた。
4人の女たちはみんな女性特有の要素を持っていて。妬み、羨望、当てつけ、優越感、奔放、諦めなどなどなど。
それぞれめっちゃ共感するの。初恋の人をずっと思い続けちゃうどうしようもない心とか、若いイケメンにたぶらかされる気持ちとか、こいつ落としたいと思う気持ちとか、他人より優れていたいと思うどうでもいい自尊心とか。笑
そういうどろどろした気持ちを女はみんな持っていて、それがこじれてうまく組み合わさってしまうと、人生が一直線に落ちていってしまう。
こわいなー
でもやめられない
人生は一度切りだから、面白いことしてなんぼ。(と言っていられるのは今のうちかな、) -
Posted by ブクログ
初めて大石静の本読んでみた。
ニューヨークで1人の女性と1人の男性が死亡し、
そこから絡み合う4人の同級生の女性の物語。
死亡女性を含む女性は
今でこそそれぞれの人生を歩いているが
かつて20年前にお嬢様学校に通う同級生だった。
恵まれた容姿をもって生まれながらも、実家の仏具店をついで専業主婦となったプライドの高いマキコ。
恋に恋をし、初恋の人物と似た男と結婚しながらも最期はその初恋の人物と共に死ねた美波。
文学少女であるが故に人生に早々から失望し、男と寝ることでしか生きる意味を見出せない悪女詩文。
名医となり、仕事に生き、男性と大した関係を持たずに生きてきたネリ。
それぞれの性 -
Posted by ブクログ
4人の女の話。
一気にスルーっと読んでしまった。
詩文とネリの気持ちが、なんかよくわかっちゃった自分が、なんだか悪い女に思えてしまったのだけど、だけどなんだか・・・その二人の気持ちが手に取るようにわかってしまう。
4人の子供がまた同じような境遇で育っちゃうところもまた面白いんだけど。
歴史が繰り返すというjか、詩文の子は、やっぱり血を引いていたのね、みたいな感じで。
ネリと詩文の気持ちが良くわかったんだけど、その中でもなんか詩文のことが手に取るようにわかってしまう。
手に入れてしまうと、興味がなくなってしまったり。
刺激を常に求めてしまう、そんなところがなんとなく。
そして美波の -
Posted by ブクログ
面白かった。大石静って知っている気もするけど、よくわからない。男?女?っていうレベルで知らなかった。答えは女。このエッセイは週刊ポストの連載を収録したもの。ということで、読者は男性ということで書かれているが、女性が読んでも面白い。オオイシさんが「女の多くは、指の長い男が好きだし、私もそうだ」と書いている。「セカンドバージン」でもこのセリフ出てきて、「そう!そう!」とうなづいていた私。うー思考(嗜好?)が一緒だわ。「長くなくても繊細な手つき、表情のある手つきの男は、女が好きだし、探究心が旺盛だ」だって。うん、うん、そうかもね!とさらに深くうなづく私。さて、男性諸氏はこの「手」に関する考察(という
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Posted by ブクログ
2年前に読んだはず・・。
4人の女の人のキャラクターがはっきりしていたから、どの人物にも感情移入しやすくて読みやすかった。
どの女性も魅力的だけど、多分「妖艶な詩文いいなぁ~」って思う人が多い気がする。かっこいいから。
どんな状況でも人をうらやんだり妬んだりするんじゃなくて自信を持っていけたらいいなぁ・・。
ストーリーは最後がちょっとがっかりだったけど、もしかしたらミステリーなのかな?って想像するとちょっと面白い。
だって死体を確認する云々の場面が結局あいまいなままだったし・・だんなさんが何かを隠してるように感じたけど
そこはさらっと流してしまえば別にミステリーでもなんでもないかな★
ド