大石静のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ休日、移動中に読む本を持って出るのを忘れたので本屋に寄り、あらすじを読んで購入。脚本家による小説であるがゆえに文章や物語展開の深さが無いためレビューは辛口が多いが、ストーリー展開がテレビ的で非常に読みやすく1日で読み終えてしまった。それくらいハマる。
ベンチャー出版社の専務である45歳のバツイチ子持ちの主人公と17歳年下で28歳の東大出身・金融庁キャリアの男性とひょんなことから恋に落ちる。この男性は資産家の娘でかわいい妻がいる中での不倫。ま、コテコテのドラマ的設定ではあるが面白い。自分が28歳であることも影響したかも。45歳でも鈴木京香なら(テレビドラマのキャスティングが鈴木京香)ありかも。
NHKでドラマ化され話題になったらしいけれども知らなかった。社会学的に考えるならば、団塊ジュニア世代のバリキャリ層の共感を狙った作品。多くの共感や反響を得たのにも納得。
狂おしくも切なく、官能的な大人のラブストーリー。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ美人で真面目でリーダーシップのある満希子。
心のうちはかなり独善的で、自分の意に染まない行動をとる人は罰せられて当たり前と思っている。
自分に自信がないため、満希子の機嫌を損ねないように気を遣う美波。
協調性がなく、生きることに意味を見いだせない刹那的な詩文。
有名私大の医学部に入るために、学校生活を犠牲にして勉強に励むネリ。
彼女たち4人の高校生活と、41歳になった姿を描く。
一番華やかだった満希子が、実家の仏壇店を継いでくれる男と見合い結婚し、どこにでもいる普通の中年女となった。
友だちの彼を寝取ることも辞さなかった詩文は、実家の本屋を手伝いながら女手一つで娘を育てている。
ネリは目標通り脳外科の医師となったが、殺伐とした日を送っている。
そしてニューヨークで事故死した美波。
4人のうちの誰にも共感はできない。
どちらかというと苦手。
独善的な人も、自分勝手な人も。
そして最初美波に告白しながら、詩文を選ぶ河野。
大学生が女子高生にする告白なんて、それほどの意味はない。
けれど純情な美波は河野にしがみつく。
だから余計河野は詩文の方に傾く。
なぜ、共感できないのかというと、彼女たちは誰も現実を生きていないからだと思う。
現実の生活に幻滅し、こうであるべきまたはこうありたい生活に無理やり現実を当てはめようともがく。
41歳になった彼女たちには、独身のネリ以外、同じ年齢の娘がいる。
娘たちも母親と同じ私立の女子高に通っているのだけど、経営の苦しい仏壇店の満希子や、もっと苦しい、日々の生活費にも事欠くような詩文が、そこまで無理して娘を母校に通わせているのだとしたら、その母の思いもまた娘としたら重いのかもしれない。
思いがけない事故で、初恋の相手である河野とともに美波が亡くなったことで、澱んでいた彼女たちの人生が動き出す。
本当の物語はここからだと思うのです。 -
Posted by ブクログ
読んでいると、見たこともないのにまるでドラマの世界に嵌り込んでしまうような錯覚を起こす。
ドラマだわ・・・
という設定、内容、ストーリー。
でも私は大石静さんの作品はどれも大好きだ。
あまり恋愛小説は読まないが、とても引き込まれてしまう。
読後のじんわり浸るカタルシスの時間。
大石静さんの作品ではそれがとても長く感じられる気がする。
ストーリーの展開は、あーもう!どうしてそうなっちゃうの!!と思うこともあるのだが、自分にはどうしようも出来ないまま、自分の意思とは全く逆に展開していく物語をとても楽しむことが出来た。
物語を作るのがとても上手な方だなぁと思う。