山下裕二のレビュー一覧

  • 日本美術・この一点への旅

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    各都道府県に、この一点を見に行きたくなる一冊。
    ぱらぱらと眺めて、心に残った作品を見に旅程を組みたい。
    メジャーな作家ばかりの本ではないので、新たな作家や作品との出会いがあるのも良い。

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    2024年03月21日
  • 日本美術・この一点への旅

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    カバーをはずした本体表紙は長沢芦雪の『狗児図』(本間美術館)で、とてもかわいい! 掲載作品は、縄文、奇想派、明治の細密工芸など著者らしいセレクトもあるが、近代日本画や近代洋画、写真なども含んでいてバリエーション豊か。長崎の「この一点」は意外すぎて誰も当てられないレベルだが、唐物や高麗茶碗も日本美術史上の重要性から国宝だったりするから、ありなのか…。詮索はさておき、かなり見に行きたい。

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    2023年10月14日
  • 日本美術の底力 「縄文×弥生」で解き明かす

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    雪舟 等 楊、 狩野永徳、円山応挙、 葛飾北斎 といったビッグ

    Location: 136

    曽我蕭白、 長 沢 芦 雪、 鈴木 其 一、 狩野 一 信、

    Location: 139

    円山

    Location: 152

    動と静、過剰と淡白、 饒舌 と 寡黙、あるいは飾りの美と余白の美。これらはそれぞれ「縄文」と「弥生」という日本の二大類型になぞらえることができ

    Location: 178

    雪舟の絵は凄いと思います。凄いけれど、ちょっとヘン。ヘンだからこそ凄いし、面白いのです。  どこがヘンかというと、実際の景色を描いているようで、実は抽象に片足を突っ込んでいるところでしょうか。教科

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    2023年07月21日
  • 学年誌の表紙画家・玉井力三の世界

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    小学館の学習雑誌の表紙絵で知られる玉井力三の画集。
    展覧会の図録代わりの連動企画本。最近、こういう形で出る画集多いね。
    内容はかなり充実しており満足度の高い一冊。

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    2022年09月20日
  • 商業美術家の逆襲 もうひとつの日本美術史

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    ここ数年の企画展でその名を広く知らしめた、渡辺省亭、小村雪岱、吉田博(残念ながら私はどの展覧会も行けなかった!)といった「商業美術家」たちを、日本美術史に位置付け直して紹介する一冊。名前と作品は見知っていた省亭や雪岱の立ち位置を改めて理解でき、新たに、間をつなぐ「キーマン」柴田是真や伊藤彦造といった画家を知りました。私の大好きな新版画についてもたっぷり。最終パートには田中一光やつげ義春も登場。

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    2022年04月07日
  • 初老耽美派よろめき美術鑑賞術

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    専門分野は異なりますが、長年、美術史家としてご活躍されているお三方の趣味や好みが満載の内容です。良い意味で、忖度がないような美術鑑賞の対談集です。
    あるひとつの章の大見出しは、「おっぱいとエロとエロスの話」です。。。
    基本的に健康面の心配を軸に(!?)、真面目でかたい内容ではなく、どんどん読み進んでいけます。特に常設展をフューチャーしている部分は納得。私は2020年1月にゴッホ展で見たゴーギャンの作品《水飼い場》を地元の島根県立美術館のコレクション展で再び見たとき、その再会に不思議な感覚をおぼえました。会期末間際で超絶混雑していた上野の森美術館で見た絵が、そこではじっと絵の前で立ち止まっていて

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    2020年10月26日
  • 初老耽美派よろめき美術鑑賞術

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    斜め上を行く内容。タブーはない初老。『老人力』とは比べられないぐらい良かった。老眼、体力、おしっこの近さが語られている。50歳の私にも思い当たる。これこそ今の私に必要な自己啓発本だ。

    序列好きな西洋や近代を評価しない日本の美術行政を的確に批判している。

    子どもがなりたい職業を語るようでは終わりだ、今、好きなことは何かと問え、という。なっとく。

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    2020年10月05日
  • 日本美術の底力 「縄文×弥生」で解き明かす

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    グイグイ読ませる。エネルギー溢れる乱暴力と端正で魂を沈める清明さの両方が日本美術の水脈であった。新しい作家、作品に触れられて嬉しい。

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    2020年06月07日
  • 初老耽美派よろめき美術鑑賞術

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    ネタバレ

    最近美術館・博物館に行く機会が増えたので手に取ってみた。美術鑑賞は「好き」「嫌い」でいい、大人は「好き」「嫌い」の基準で物事を判断することに慣れていない、という著書らの指摘には納得。

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    2020年02月11日
  • 岡本太郎の宇宙1 対極と爆発

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    大好き。
    太郎さんの考え方が、リアリティのある言葉で丁寧に書いてある。
    その考えは突飛なものでもなんでもなく、ただまっすぐ。まっすぐいることは、時にたたかうこと。
    恐れるな、美しくまっすぐ立て、と力強く私を支えてくれる、お守りのような本。

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    2017年12月17日
  • 岡本太郎の宇宙1 対極と爆発

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    ネタバレ

    岡本太郎の著作を5つのテーマに編集した著作集の第一部。テーマは対極と爆発だ。芸術はどうあるべきか、彼の芸術家としての立場はどのようなものか、芸術に対してどのような心構えや想いで望むか、そういったことについて綴られている。対極という考え方は、青年期から10年あまり過ごしたパリで生まれた。当時、アブストラクトアートとシュールレアリスムがパリの画壇でもてはやされていた。これらの絵はそれぞれ抽象と具体を突き詰めていったもので、芸術史上まさに対極に位置する。この相反する立場を、弁証法的に捉え直したのが、岡本太郎の対極主義だ。しかし、ただ合わせるのではない。片方に極端にかけることによって、はじめて激しいぶ

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    2015年02月14日
  • 山下裕二 壇蜜 私を美術館に連れてって ~いつでも鑑賞できるミュージアム~

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    壇蜜とめぐる東京、神奈川あたりの美術館。行ったところもそれなりにあるけど、知らないところもたくさんあるんだなーと。パラパラみて趣味、嗜好が合うところに行ってみるといいかも。

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    2024年10月20日
  • 日本美術・この一点への旅

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    <目次>


    <内容>
    美術史家、山下裕二さんの美術館ガイド。月並みな作品をなかなか紹介しないだけに、47都道府県を網羅するこのガイドも、知らない作品や思わずニヤッとするような作家のチョイスなど、いいですね!

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    2024年01月20日
  • 山下裕二 壇蜜 私を美術館に連れてって ~いつでも鑑賞できるミュージアム~

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    ○○館好きとしては、もうね、行きたいところばっかりだった。

    行ったことがあるのは、15館中4館。
    まだまだ、いろんな美術館(博物館)が
    あるのだねぇ。

    そろそろ、●●館巡り、開始しようと思った。

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    2023年03月29日
  • 山下裕二 壇蜜 私を美術館に連れてって ~いつでも鑑賞できるミュージアム~

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    都内の常設展をいくつか紹介しています。

    巻末の壇蜜さんのメッセージにもあるように、先生に教わるスタイルなので、常設展示のよさをじっくり見ることができました。

    人気の企画展に行きやすいですが、ゆっくり見られる常設展の楽しみ方が伝わってきます。

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    2022年08月20日
  • 山下裕二 壇蜜 私を美術館に連れてって ~いつでも鑑賞できるミュージアム~

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    首都圏のミュージアムには結構行ってると思うけど、
    本書で紹介されている所では、東博と江戸東京博物館だけ。

    本書のターゲットは常設展となっている。

    主として企画展狙いだったので、そういうことになる。


    壇蜜について キツイ評価もあるみたいだけど、
    NHKの番組で味のあるナレーターは局アナより
    木村多江と壇蜜だと思っている。
    壇蜜がいたからこの企画が成立していると思う。

    山下裕二 どこかで見たことある様な・・・。

    赤瀬川原平がらみで路上観察学会?でなく
    そう日本美術応援団だ。
    井浦新も会員だった。

    29ページの岡本太郎の明日の神話、渋谷駅で山手線から京王線に乗り換えて、下北沢に行く時、

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    2022年08月13日
  • 商業美術家の逆襲 もうひとつの日本美術史

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    もうひとつかどうかは分からないが,当時はそれなりに脚光を浴びていたのに今は忘れられている画家達に焦点を当てて,それが流れとして捕らえられる.キーワードとして商業美術家としたのはとてもいい着眼点だと思った.
    絵もたくさん挿入されていたので分かりやすかった.

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    2022年07月01日
  • 商業美術家の逆襲 もうひとつの日本美術史

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    <目次>
    パート1  商業美術の到達点
     第1章  花鳥画の名手はなぜ忘れられたか
     第2章  美人画の巨匠と知られざる名工
     第3章  江戸の美意識はいかに受け継がれたか
    パート2  浮世絵から新版画まで  
     第4章  浮世絵というターニングポイント
     第5章  「芳」の絵師たちから美術史を見る
     第6章  維新後になぜ挿絵文化が花開いたか
     第7章  大正期の新版画は何を目指したのか
    パート3  戦後の商業美術へ
     第8章  デザイン・イラストの革命児たち
     第9章  つげ義春の原画は、将来国宝になる
     第10章  自分の「眼」で見るということ

    <内容>
    江戸期の浮世絵から明治~現在の

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    2022年01月02日
  • 日本美術の底力 「縄文×弥生」で解き明かす

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    知らないコトがいっぱいあった。
    とても勉強になった。
    でもそれ以上に、この仕分けが斬新!
    これから何を観ても、
    「これ縄文やな」「こっちは弥生系やな」
    と仕分けしそうです。

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    2021年11月20日
  • 初老耽美派よろめき美術鑑賞術

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    めちゃくちゃおもしろかった!
    美術は難しいこと考えず楽しめばいいと教えてくれる本。ロダンと高村光太郎がボロクソ言われてるのに笑いましたw

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    2021年09月01日