山下裕二のレビュー一覧
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ネタバレ縄文と弥生のハイブリットが日本美術の特徴
縄文 大陸との交流がない「ジャパン・オリジナル」
戦前は古墳時代より前は神話の時代
「みづゑ」の岡本太郎の縄文土器論 1952年
岩佐又兵衛「洛中洛外図屏風」「山中常盤物語絵巻」
伊東若冲 「群鶏図」超絶リアルだが現実離れ
葛飾為一 「富花入れ岳三十六景」「諸国瀧廻り」
60代後半から70代半ばの北斎の用いた号
石川雲蝶 「道元禅師猛虎調伏の図」
やりすぎのスーパーデコラティブ
佐藤玄々 「天女(まごころ)像」美しい奇形
のべ10万人の匠 三越日本橋本館中央ホール
端正で優美な弥生的な美の系譜 「削る」美
平 -
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ネタバレ<目次>
序章 日本美術の逆襲
第1章 なぜ独創的な絵師が締め出されたか
第2章 「ジャパン・オリジナル」の源流を探る
第3章 「縄文」から日本美術を見る
第4章 「弥生」から日本美術を見る
第5章 いかに日本美術は進化してきたか
第6章 日本美術の底力とは何か
<内容>
曽我蕭白や伊藤若冲、長沢蘆雪を見出してきた辻惟雄の弟子、山下裕二の本。もうちょっとビジュアルがほしかったが、新書としては十分か?絵金や石川雲蝶、安本亀八などが紹介されるのもうれしいし、現代の山口晃、会田誠らの紹介もすごいし、田中一村、狩野一信、甲斐庄楠音など、まだまだ知らない画家のスゴイ作品を紹介されると、 -
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都会は、驚くべき美術との出会いの宝庫だった!
と帯に。
まさしく、出会いの宝庫!
東京大学、慶應義塾大学の紹介を読んで、
大学博物館、美術館って?あるよね~
明治大学博物館 刑事部門とか
東京農大博物館 植物園にキツネザルも
早稲田大学坪内博士記念演劇博物館
東京芸術大学、うん?美大か!
すみだ北斎美術館 墨田区?
23区あるよね!
新宿歴史博物館、漱石山房記念館、林芙美子記念館、宮城道夫記念館、東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館、東京おもちゃ美術館、東京オペラシティアートギャラリー、
佐伯祐三アトリエ記念館、中村つねアトリエ記念館、東京染ものがたり博物館、染め里二葉苑、つまみかん -
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美術愛好家のはしくれとしては、著名な三人がどのように美術鑑賞をしているかは気になるところ。
とはいえ、まったくアカデミックな話は抜き。
「美術は役に立たない」といい意味で開き直り、だからこそ純粋に楽しもうという姿勢が一貫していた。
また心に残ったのが、「知らないことは財産だ」ということ。
もはや見慣れてしまった絵を、初めて見た時の感覚など忘れてしまっているし、もう二度とその感覚は味わえない。
でも考えてみれば世の中は「知らないこと」で満ちている。
「知らない」ままで済ますか、食わず嫌い返上で飛び込んでみるか。
初老と自称しつつ、つねに新しい出会いを貪欲に探す姿はまさに「青春」そのもの!