永椎晃平のレビュー一覧
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購入済み
連載の最終回とコミックスの違い
シリーズを通して、「陰キャ」の気持ちがよく反映されていて、
思春期の男女の心境がとても良く描かれていたと思います。
しかし、週刊少年マガジン連載時の最終回が、
びっくりするくらい唐突で、
「ああ、この人は打ち切りになったのか」
「物語の閉じ方が下手くそだな」という感じしか
ありませんでした。
「画竜点睛を欠く」とはこういうこと。
しかし、編集さんに言われたのかわかりませんが、
コミックスで追加された後日談で、
きれいに終われた感じになっています。
続編あるのかな? -
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ネタバレ松方と加納の言葉に表しにくい歪な関係が続く第十巻は加納がメイクを辞めすっぴんにした事やその人柄で人気者になっていく描写で始まる。一生懸命にマンガを学び手伝おうとする加納の姿勢から、松方が加納を拒むのは間違いなのでは?と読者に思わせてしまう。しかし、加納へのイジメが始まり松方の啖呵が切られることで松方が何故加納を受け入れなかったのかが判り、いつかの二人の関係と逆転した構図になる構成は面白い。
凹む加納に向かって「ざまぁみろ!!!」と叫ぶ松方の言葉は嫌味でも復讐でもなく、再び加納を立ち上がらせるものである事が充分に伝わって来る。更にはいじめっ子に逆襲する松方の姿には小早川の姿がダブってしまってちょ -
Posted by ブクログ
応援団長が不良でジャージ女に固執してるなんて、どれだけ小早川にとって困難な展開が始まるのかと思いきや、結局彼も周囲の「空気」に爪弾きにされた人物だったようで
星野の飛び蹴りに感銘を受けた学生がまだ居たんだな
まさかこの作品でラブコメの定番、体育倉庫ネタを見ることになるとは思わなんだ。押し倒すような形になってほぼ身体も接しているような形と男子高校生なら劣情を覚えても仕方ないような状況なのに、星野のスカートの中を見ないように目をぎゅっと瞑っていた小早川は何ともらしい行動。怪我を隠して星野の悩みに応えようとする姿も素敵
……そんな話のオチはとても酷いものだったが
橘の煽りによって星野への気持ちを -
Posted by ブクログ
ネタバレ松方の内面がかなりダークだったことにドン引き……。心の中で自分を害したクラスメートを痛めつけるのはまだ判らなくもないけど、それを雑誌に掲載するマンガにまで書いてしまっていたのはちょっと……
加納への無関心と暴言から見た目通りのキャラではないと知ってはいたけど、まさかここまでの闇を抱えていたとは。
そんな松方にとって小早川は最初の理解者なのか。そりゃ執着したくもなる
そして……、うわー!第二巻以来少し影が薄くなっていたタイトルの意味が形を変えて再び登場しやがった。まさかあのような意味合いで星野が発するとは全く予想だにしなかった
しかも加納が告白して松方にも大きな変化が訪れたタイミングでのあの発 -
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ネタバレ表紙のやたらキラキラした子は誰なんだ?と思っていたら新キャラのアイドルさんか
通常時とアイドル時の瞳や雰囲気のギャップが凄まじい。
相談内容は兎探しとありきたりなものから始まり、その後本命のストーカー被害について。アイドルモノではよくある事件で、犯人が求めているものはそこまで危険なものではないのだけど鍔生にとって到底受け入れらない案件であるのが特徴的
弓削先生が居なくなったせいか第一巻の頃のような星野のキレが今ひとつ見られなくなった印象が。反面、小早川はどんどん熱血キャラになっていくなぁ。鍔生の問題だけでなくモブキャラのように思えていた西村の問題にも物申すとは。思わずメモしたくなるような発 -
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ネタバレ全巻から引き続き、加納へのアプローチが続く。小早川がここまで一生懸命に行動し続けるのも小学校時代への後悔があるからなんだろうな。加納もそれが判るから小早川の想いを汲み取ってやりたいとの感情と素直に従いたくない感情の板挟みになっている感じ
更にはまこぴーになって松方の抱く想いを理解できたのは果たして仲直りする余地になるのかそれとも相容れない部分を見つけてしまったことになるのか
何はともあれ再び小早川と友達になれたのは良かったね。ただ、それによって小早川の人間関係は更に複雑になった気もするが
そして最近熱血キャラになりかけていた反動か、お一人様を満喫する図はちょっと笑ってしまった。そう言えば最近 -
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ネタバレ小早川のあの叫びに影響された者がまた一人登場。確かあの場面って他にも何人か印象的に書かれていたから今後高橋と同じように登場するのかな?
意外だったのは星野の活躍が少なかったことか。てっきり星野がすっぴんで人助け、それをサポートする小早川な構図が続いていくと思いきや、高橋の相談はほぼ小早川だけで解決したなぁ。まあ高橋も藤本も一歩を踏み出す勇気が足りなかっただけだから、詳細を聞いてしまえば尻込みするような内容だったけど、小早川が彼らの人間関係を知らないことやリア充の悩みとか大嫌いだったことにより事態は好転か。
ジャージ女の正体を知る者がどんどん増えて行くけど、最終的にジャージ女と小早川の物語は何処 -
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素顔を隠してお助けヒーローをする作品は数あれど、普段は化粧をしているがすっぴんを晒すことによりお助けヒーローになれるとはちょっと珍しい
第一巻の頃からメイクをしないと居場所がないという描写に違和感が有ったのだけど、星野にとってメイクは本当の自分を隠すための防御壁ではなくて強さの象徴なのか。それを自分の内に持っているからすっぴん状態でだれかを助けることが出来るのか
又、小早川も段々と卑屈さが薄れてたなぁ。喧嘩を面白がる生徒たちに向けてあれだけ啖呵を切れる人間になっているとは思わなかった。思えばこの作品って学校空間に広がる目に見えない「空気」と戦う作品でも有ったんだな。
あのまま星野にだけメイクで -
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女は化粧をしていない時は顔の印象がまるっきり違うというけれど、この作品では化粧してる時とすっぴんの時の差を上手く書いてるな~
ただ美術部員で人物画を何百枚も描いてるからって他人のメイクとか出来るものなの?それとも弓削先生が小早川に頼んだ理由って他にも有ったりするんだろうか?
下位ヒエラルキーなのに周囲を馬鹿にしていた小早川が星野の必死さや他人のために本気になれる姿を少しずつ見ていく内に心動かれていく様子はいい感じ。ただ、松方がその関係性の中に入ってくる際の動揺はちとみっともない気もするが
ある意味王道のボーイ・ミーツ・ガール物と言えなくもない本作がメイクネタを中心にどう展開していくのか楽しみ -
購入済み
メイク前とメイク後
メイクがストーリー展開に重要な役割を果たしている。それなのに絵で見る限りメイク前とメイク後にそれほどの違いが感じられない。残念なことに説得力が乏しい作品になってしまっている。もっと思い切って変えるべきだと思う。
その他のストーリー展開はほぼ学園ラブストーリーのお約束通り。