宮本武蔵(1)

宮本武蔵(1)

768円 (税込)

3pt

野に伏す獣の野性をもって孤剣をみがいた武蔵が、剣の精進、魂の求道を通して、鏡のように澄明な境地へ達する道程を描く、畢生の代表作。若い功名心に燃えて関ケ原の合戦にのぞんだ武蔵と又八は、敗軍の兵として落ちのびる途中、お甲・朱実母子の世話になる。それから一年、又八の母お杉と許婚のお通が、二人の安否を気づかっている作州宮本村へ、武蔵は一人で帰ってきた。

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宮本武蔵 のシリーズ作品

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  • 宮本武蔵(1)
    768円 (税込)
    野に伏す獣の野性をもって孤剣をみがいた武蔵が、剣の精進、魂の求道を通して、鏡のように澄明な境地へ達する道程を描く、畢生の代表作。若い功名心に燃えて関ケ原の合戦にのぞんだ武蔵と又八は、敗軍の兵として落ちのびる途中、お甲・朱実母子の世話になる。それから一年、又八の母お杉と許婚のお通が、二人の安否を気づかっている作州宮本村へ、武蔵は一人で帰ってきた。
  • 宮本武蔵(2)
    809円 (税込)
    沢庵の温かい計らいで、武蔵は剣の修行に専念することを得た。可憐なお通を突き放してまで、彼が求めた剣の道とは? だが、京畿に剣名高い吉岡一門の腐敗ぶり。大和の宝蔵院で味わった敗北感、剣の王城を自負する柳生の庄で身に沁みた挫折感。武蔵の行く手は厳しさを増す。一方、又八は堕ちるところまで堕ちて、偶然手に入れた印可目録から、佐々木小次郎を名乗ったりする。
  • 宮本武蔵(3)
    809円 (税込)
    吉岡清十郎と雌雄を決す! 武蔵の年来の宿望は、ここに実現の運びとなった。時、慶長十年正月九日。場所は京都・蓮台寺野。もし武蔵が勝てば、その名声は京畿を圧するだろう。--武蔵は思いのまま戦い、勝利をおさめたが、彼の得たものは、心の虚しさでしかなかった。一方、蜂の巣を突いたような吉岡一門から、一門きっての暴れん坊、吉岡伝七郎が鎌首をもたげてきた。
  • 宮本武蔵(4)
    809円 (税込)
    いまや、武蔵は吉岡一門の敵である。清十郎の弟・伝七郎が武蔵に叩きつけた果し状! 雪の舞い、血の散る蓮華王院。つづいて吉岡一門あげての第二の遺恨試合。一乗寺下り松に、吉岡門下の精鋭七十余人が、どっと武蔵を襲う。--「一回一回の原稿が出来上がるまでは、主人の気迫が反映して、私どもまで緊張につつまれる毎日」だったと、文子夫人は当時の著者を回想している。
  • 宮本武蔵(5)
    809円 (税込)
    吉岡一門との決闘を切り抜け、武蔵は多大の自信とそれ以上の自省を与えられた。そしてまた、大勝負の後に訪れたゆくりなき邂逅。それはお通であり、又八であり、お杉婆であり、宿命の人・小次郎であった。その人々が、今後の武蔵の運命を微妙に織りなしてゆく。山ならば三合目を過ぎて、いま武蔵の行く木曽路、遥かな剣聖を思い、お通を案じる道中は、四合目の急坂にかかる。
  • 宮本武蔵(6)
    814円 (税込)
    長い遍歴をともに重ねてきた城太郎は、木曽路でぷっつり消息を絶ち、武蔵は、下総の法典ケ原で未墾の荒野に挑む。恃むべき剣を捨て、鍬を持った武蔵。これこそ一乗寺以後の武蔵の変身である。相手は不毛の大地であり、無情の風雨であり、自然の暴威であった。--その頃、小次郎は江戸に在って小幡一門と血と血で争い、武蔵の“美しい落し物”も、江戸の巷に身を寄せていた。
  • 宮本武蔵(7)
    809円 (税込)
    わが国の新聞小説で「宮本武蔵」ほど反響をよんだ小説はないであろう。その一回一回に日本中が一喜一憂し、読者は武蔵とともに剣を振い、お通とともに泣いた。そしていまひとつ気になる存在--小次郎の剣に磨きがかかればかかるほど、読者は焦躁する。その小次郎は、いち早く細川家に仕官するという。宿命の敵、武蔵と小次郎の対決のときは、唸りをうって刻まれてゆく。
  • 宮本武蔵(8)
    809円 (税込)
    当初、二百回ぐらいの約束で、新聞連載が開始されたが、作者の意気込み、読者・新聞社の熱望で、千余回の大作に発展した。一度スタートした構成を途中から変えることは至難だが、さすがは新聞小説の名手。ただし構成は幾変転しようと、巌流島の対決で終局を飾ることは、不動の構成であった。作者が結びの筆をおいたとき、十二貫の痩身は、十貫台に--。文字通り、鏤骨の名作。

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宮本武蔵(1) のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2021年11月21日

    宮本武蔵(1~8)
    著:吉川英治

    物語は天下分け目の大合戦「関ケ原の戦い」から始まる。
    悪鬼である新免武蔵とその幼馴染本位伝又八はその負け戦から必死に這い上がろうとする。

    天下無双を目指し、共に歩を歩む二人、そして違えてそしてまた交差して、武蔵を中心とした大きなうねりが記されている。

    本格的...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年10月04日

    これで3回目?と言っても武蔵ファンで何度も通読されている方も多いが、1巻が3回目で未だ9巻まで通読したことが無い。
    とてつもなく面白く読め、剣の道を究めんとする武蔵の懊悩が深いところは成長物語として良いし、沢庵や吉岡をはじめとする登場人物も陰影が深くて興味深い。

    しかし、お通やお杉を始めとする女性...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年07月14日

    漫画の原作となった吉川英治渾身の一冊。宮本武蔵の青年期から巌流島の決闘までが詳細に丁寧に描かれている。又八、お杉婆、お通、沢庵和尚などとの交わりや別れ、槍の宝蔵院、吉岡一門、宍戸梅軒、祇園藤次などとの戦いも凄まじいの一言。長い小説の中では、武蔵の成長が随所に感じられるセリフが登場するが、5巻の以下の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年05月14日

    子難しくなくて解りやすいので、どんどん読めます。
    獣のような武蔵(たけぞう)から、三年後には宮本武蔵に改め、知性や礼儀を身につけた武蔵は結構色っぽくも映ります。
    現実には無い表現もすこーしあって、それが比喩であれど「燃える」武蔵を表現するにはぴったりだったりもします。
    とある漫画で宮本武蔵が気になっ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年04月01日

    驚愕、これが本当に70年くらい前に書かれた本なのか。心情や情景描写が鮮やかで引きこまれる。
    吉岡道場の落ちぶれ具合は先にあるマンガで見ていた内容と異なり意外。

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    Posted by ブクログ 2013年09月27日

    バガボンドも途中まで読んでないけど、この原作は痛快、爽快でいて、箇所箇所に深淵で哀調のある人の生き方が説いてあり、読後はいつまでも清風に吹かれたように心地になる。夢中に読み進めて、なんでもっと若い時に読んでなかったんだろう。とふと思うと、これがネットの青空文庫でタダでどこでも読める世の中になろうとは...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年06月26日

    これも高校時代に挫折した本です。いろいろ挫折してます;
    1巻目はまだ物語的な感じが強いです。


    「人間の差は、年にはよらないものである。質でありまた質の研きによる。平常の修養鍛錬がものをいうことになると、王者と貧者とでも、この違いはどうにもならない。」

    「『たとえば、おぬしの勇気もそうだ、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年04月01日

    社会人になった後ですが、「バガボンド」という漫画を読み、
    原作となる本書を読みました。

    結果、漫画とは違うストーリーで、楽しめる内容でした。
    人の一生というものを考えさせられる作品で、
    最初に読んだのが20代、次に読んだのが30台前半でしたが、
    その場その場の出来事のとらえ方がその年代で大分変わっ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年07月29日

    安藤忠雄 仕事をつくるからのリファレンス。漫画バガボンドの原作です。やっぱり人が語り継ぐ名著には独特の「気」があるもんだと。

    第一巻では関ヶ原で拾った命の行き場を求めて、武蔵と又八を囲む人生が交差します。 旅の始まりを予感させる、オーケストラでいえば各楽器が思い思いにチューニングしている混沌の状態...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年12月28日

    現代(当時)の若者へのメッセージを込めたと本書のはじめで著者が述べている。
    ”怒らないことを美徳だと考えられているが、怒りから発せられるエネルギーを重んじなければならない”、だとか、”恥の文化によって自治が守られていた”だとか、そういう部分がメッセージなのだろうか。

    後者の言葉は特に印象的だった。...続きを読む

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