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今、IBMやGoogleの人工知能研究者が、次々とヘッジファンドに引き抜かれている。彼らは最新の人工知能のテクノロジーを駆使し、驚異的な分析能力と取引速度を有するロボ・トレーダーを開発することで、富を独占しようとしているのだ。また、人工知能の進歩は、大規模に、急速に、金融業界の雇用を奪おうとし始めている。 本書では、あまり報道されることのない金融業界と人工知能の「裏舞台」を喝破する。
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Posted by ブクログ
アメリカ株式市場におけるアルゴリズムのシェアは2012年段階で85% 10億分の1秒単位でのトレード 2010年を5月6日午後2時32分 フラッシュ・クラッシュ、30分の間に歴史的な暴落と回復。 引き金は取引ロボによる巨額売りと、それに追従した多数の超高速ロボトレーダー 注文から執行までの...続きを読むタイムラグを利用して、先回りして安く買ってしまう。 チャート読み、板読み、イベント読み ロボトレード運用会社パーチェ、1238日の取引のうち、損失が出たのは1日だけ リーマンショックをきっかけに、電子化が進み、証券会社の信用低下。 人工知能の歴史 チューリングによるエニグマ解読。ノイマン式コンピューター ダートマス会議 探索木→エキスパートシステム→現代の機械学習 データ関連アルゴリズムが明らかにした「オムツとビール」同時に買われることが多い。 赤ちゃんのいる家庭では、父親がオムツを買いに行かされやすく、同時にビールを買いやすい 金融の下層業、事務や保険営業はすぐに代替される。信用リスク分析もAIの仕事。 保険における価格決定の仕事も同じ。 日本の銀行の護送船団方式、横並びと縦割り、上位下達。イノベーションに乏しい、無駄な競争 保険会社は儲かる。 今の日本の金融業は、精神力のない旧日本軍 数理・統計的な知見の圧倒的欠如 トレーダーが機械だらけになった場合、そのトレンドを作るのも機械。 金融の仕事は単純明快、単一の尺度しかない。別に共通のサービスで良い。全く差別化できない分野。 勝ち負けでは勝てない。価値観に基づく資金運用が人間の仕事。
人工知能が 様々なところで、言われるようになってきたこのごろ。 将棋において、棋士が人工知能に負けて、 囲碁においても、アルファ碁に同じように 負けた。 少なくとも、おおきな変化が起こっているな と思っていたが、あまり深く 考えていなかった。 よく考えたら、お金と言う数字を扱っている分野である 金...続きを読む融に 人工知能が 有効ではないかと思って、 この本を 読んでみた。 想像を超えて、人工知能が 金融の分野に浸透して 活躍している様を見て、驚いたのである。 株式、為替などの分野において ロボトレーダーが 人間の勘と経験をもったトレーダーを追い出していた。 疲れを知らず、感情に溺れない ロボトレーダーが、 粛々と活躍していた。なんとも言えない 情景である。 人工知能って、ロボットのイメージがまとわりつくが、 みえない 人工知能が 株式と為替などを黙々と 活躍していた。 人工知能は 1万分の1秒の時間で 高いものを売り、安いものを買うと言う シンプルな作業で、利益を上げ続けているのである。 いまは、人間のトレーダーの闘いではなく、 ロボトレーダーの 品質と機能における闘いになっているのだ。 人間が 購入を決めて、送金している間に、行なわれている。 ヘッジファンドが、積極的に 人工知能の研究者を ヘッドハンティングしている様は スゴイものがある。 いやはや、金融業は 人工知能が 支配し、 人間は 駆逐されてしまう。 三菱UFJ銀行の職員 3万人は、まったくいらなくなるのかもしれない。 銀行は、ロボバンカーによって、運営される日が来るのかもしれない。 衝撃的な 本だった。
たまたま大学時代の研究室の友達が集まった懇親会が新宿であった。金曜日に企画されたので、その週末は東京に滞在した。基本的に週末は三重の自宅に戻るので、東京に居る機会は少ないのだが、人が集まり、玉石混交の情報が交わされる東京。グッチーさんの講演会を聞いてみた。そのときに、米国ではフィンテックが予想以上の...続きを読むスピードで進んでいて、近い将来、相当数の銀行がなくなっていくだろうという話を聞いた。そのときのキーワードが「Fintech」であり「AI」だった。その話しが頭にずっと残っていたのだと思う。oazo丸善で手に取った一冊だ。 著者は早稲田の理工学部数学科を卒業し、東京銀行に就職した技術系の方(櫻井豊さん)。金融工学が専門とある。1986に入行したらしいので、あのころは理系でも銀行や証券会社に就職した友達が出始めたころだったなあと、そのころの雰囲気を思い出す。 本書の内容は、正直、資産運用や投資ポジションなどの専門用語も出てくるので、自分にはわからない部分が多々ある。ただ、アルゴリズムや分岐木、ニューラルネットによる深層学習などはよくわかる。日本における「Fintech」ブームや「AI」の遅れについても指摘しており、おそらくその通りなんだろう。急激に世の中の状況が変わりうることがよくわかった。
櫻井豊『人工知能が金融を支配する日』(東洋経済新報社、2016年)は人工知能が金融業界で利用される未来を論じる書籍である。株式などの金融商品を売買するトレーダーは人工知能に取って代わる未来が現実化しつつある。さらに多くの仕事が人工知能の対象になると予測されている。 本書はタイトルからして「人工知能が...続きを読む金融を支配」であり、このことに悲観的なイメージを持ってしまうが、人脈コネが物を言った社会からの解放というプラス面がある。人工知能トレーダーの登場も金融取引が人間のブローカーを通じてではなく、電子取引で行われるようになったためである。ブローカーを介するとブローカーの不正問題を考えなければならなくなる。それよりは電子の方がまだ消費者にとって正直なのではないか。 好むと好まざるとにかかわらず、人工知能の発達と普及は現実である。ところが、日本社会は遅れている。日本では経験と勘に頼りがちである。また、旧大蔵省の旗振りの護送船団方式によって、横並びの行動に慣れてしまい、イノベーションを起こせなくなっている。ロボットや人工知能を人間的に考えるところが日本の強みと考えられていたが、それが弱みになっている。 本書は悲観的な将来予想として、人工知能技術が一握りの人や企業に独占されることとする。この懸念は既に多くの指摘がある。人工知能だけでなく、GAFAのような巨大IT企業への批判として存在する。しかし、古代から現代に至るまで市民の人権を侵害する最大の主体は国家であった。巨大ファンドやIT企業の登場は、国家を相対化するという面がある。巨大ファンドやIT企業への批判は、権力を独占していた国家の側の既得権擁護の側面があり、消費者がそれに乗せられないようにしたい。 別の未来予測として優れた技術が広く共有化されるケースがあるとする。そこでは個々の金融機関による競争の意味が薄れ、公共的なサービスという側面が強くなるとする。しかし、キャピタルゲインの投資は儲かる人と損する人の出るゲームであり、勝ち負けが存在する。新たなアルゴリズムの開発などイノベーションも存在する。競争はなくならないのではないか。
ロボ・トレーダーについて ロボ・アドバイザーについて その他の人工知能による金融サービスの代替 市場のランダムウォークというモダン金融ポートフォリオ理論は、当時の分析技術では市場の動向に規則性が見いだせなかったことに基づくが、現代のビッグデータ分析技術をもってすれば、何らかの法則性が見いだせる可能...続きを読む性を否定できない
遠くない未来にタイトル通りの世の中になりますね。そして、確かに日本の金融業界は猛烈に遅れている。僕らのようなベンダーの方がよっぽど危機感持ってるんだけど、伝わらないなぁ…
いろいろなはやりの言葉やバズワードもありますが、 今後一番追及すべきは、なかなかハードルが高そうでは あるのですが人工知能(AI)だろうと思います。 マイケルオズボーン氏の、将来AIロボットにとって かわられてなくなっていく職業と、それでも必要な職業の 論文は面白いと思います。 金融において活発な流...続きを読むれになっていますが、この流れは 全体に波及するだろうと思いました。
前半は米国を中心とした金融業界のITの活用やヘッジファンドや資産運用について、続く後半は人口知能の歴史を振り返りつつ人工知能の現状を説明し、日本の金融業界の体質から将来へ向けての提言を行っている。米国での金融業界のIT活用では超高速(他の取引の先回り)取引することで、利ざやを稼ぐ方法から、短期的な相...続きを読む場を予想してマーケットメイクする超高速ロボ・トレーダーが活躍しているが、日本では取引所自体は超高速ロボ・トレーダーに対応しているものの活用して稼いでいるのはほとんど外資とのことです。株式相場なら全体の相場があがればまだ景気が上向くとかの効果もありそうですが、為替相場などはゼロサムゲーム、本書でも提言されているように、人工知能はもっと社会が豊かになる方向で使って頂きたいものです。
ヘッジファンド業界で人工知能を使いこなすファンドが優勢になっている。従来の経験と勘に頼るカリスマ投資家の時代は終わりを告げようとしている。 人工知能は急速な進歩を遂げつつあり、チェスは10の120乗、将棋は10の220乗、囲碁は10の360乗のパターン数があるが、人工知能は次々と人類を打ち破っている...続きを読む。 また、人工知能やビッグデータの分析技術の進歩により702の職種のうち47%が90%以上の確率でロボット化の可能性があるという。 ニューラルネットワークによる機械学習の特徴は、なぜ人工知能がそのような結果をアウトプットするのかわからないという。つまり、それを作った製作者でさえ、その理由がわからないのだ。 日本はアシモやペッパーのようなヒト型ロボットには強いが、目に見えないロボットには関心がなく遅れている。これから金融業界で必要とされるのは目に見えないロボットであり、日本はこのままでは世界に取り残されてしまうだろう。
人工知能がこれから金融の分野に進出してくるという話し。あまり聞き馴染みのないヘッジファンドで世界最高レベルの科学者が集められてるという話しは興味深かった。
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人工知能が金融を支配する日
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櫻井豊
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