小川洋子の作品一覧
「小川洋子」の「劇場という名の星座」「ことり」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「小川洋子」の「劇場という名の星座」「ことり」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
早稲田大学第一文学部文芸専修卒。1988年『『揚羽蝶が壊れる時』』でデビュー。『妊娠カレンダー』で芥川賞を受賞。『博士の愛した数式』で読売文学賞、本屋大賞を受賞など数々の作品で受賞。代表作『博士の愛した数式』は映画化されている。
Posted by ブクログ
博士が隣にいて数学を教えてくれている。
そんな風に感じさせるくらい博士は親しみを感じ、数学を愛し、その魅力を伝えてくれていると感じた。
特に素数について、私は高校生の時は割り切れないことに違和感をもちあまり好きではなかった。しかし、この小説を通して見ると素数の魅力が感じとれ、この素数の次の素数は何だろうと考えてしまうくらい数字が楽しく感じた。
主人公の息子、ルートと博士の間にはお互いに特別な信頼関係を築いている。博士はルートを一人の守るべきものと考え、記憶能力に支障があってもルートは博士のことを一人間として敬意を払う姿には胸を打つものがある。この信頼のもとのやり取りが終始変わらず流れており読ん
Posted by ブクログ
静かに、穏やかに、琴線に響く物語だった。
「私」とルートと博士との間に流れる時間と情景が読書中の私自身を癒してくれました。
ルートをおんぶしての帰り道の場面で、
幼いころ、お祭りの夜店で大はしゃぎしすぎて疲れて眠くなった私をおんぶしてくれた亡き父を思い出した。
父におんぶされた記憶は後にも先にもあの時だけ。嬉しくて、ずっとこのままでいたくて起きていたけど寝たふりをしていた私。
あったかくて大きな父の背中。
博士が父と重なって泣いてしまった。
博士が走らせる鉛筆の音、ルートがチラシの裏を使おうとめくる音、夕飯の支度の音、かすかに流れるラジオの音声、優しく長く差し込む夕陽。幸せってこういう事な
Posted by ブクログ
すごい。すごすぎる。こんなに美しい文章に出会ったことはないんじゃないかな。
途中から、完全に作者の虜になってしまった。
理不尽に消滅していく世界、受け入れる主人公と拒むR氏。
受け入れちゃいけない、と頭では分かっていても、心が追いつかない。
主人公の心がゆっくり消滅していくのと同時に、読んでいる私も理不尽を受け入れているように感じた。
消滅の前に書き上げたタイプライターの小説。途中までは分からない事もあったけれど、最後が見事だった。消滅してゆく著者が、消滅を受け入れる小説を書き残したこと、悲しかったな。
おじいさん……。優しくて大好き。