ことり

ことり

792円 (税込)

3pt

人間の言葉は話せないけれど、
小鳥のさえずりをよく理解し、
こよなく愛する兄と、
兄の言葉を唯一わかる弟。
小鳥たちの声だけに耳を澄ます二人は、
世の片隅でつつしみ深く一生を生きた。
やさしく切ない、著者の会心作。

解説・小野正嗣。

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ことり のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    これほど人の生に関して美しく儚く残酷に書ける小川洋子の他に誰がいると思えるほどの作品だった。
    猫を抱いて象と泳ぐの時も思ったが一人の人間にフォーカスしてその人生を描いた作品の上手さは計り知れないものがある、
    小川洋子の文からしか感じ取れない独自の感情がそこにはあって風景や場所を頭で思い描くのではなく

    0
    2026年06月27日

    Posted by ブクログ

    恵比寿の有隣堂で、鳥の本の特設コーナーがあり、ことりが好きなので購入。
    ことりのおじさんとおじさんのお兄さんが静かに二人暮らしをしているわ。おじさんが園の鳥小屋を丁寧に掃除する。どうかこのまま誰にも邪魔されない暮らしが続きますように、と祈るような気持ちでページをめくりました。

    0
    2026年05月09日

    Posted by ブクログ

    初小川洋子作品。

    吉本ばななと同様に自分に合っていると感じた。

    この作品は寂しい作品だと思った。

    鳥を通して、小父さんの人生を語った作品で小父さんという鳥を鳥籠にいれて、様子をみているような感覚。

    余韻の寂寥感がすごいため、元気のあるときに読むことをおすすめします。

    0
    2026年04月15日

    Posted by ブクログ

    本作は、声にならない声をすくいあげる物語だった。
    兄は人間の言葉からは静かにこぼれ落ちてしまう存在だが、ことりのさえずりだけは正確に受け取ることができる。その姿は、社会から取り残されているようでいて、同時に誰よりも純粋な世界に触れているようにも見える。
    弟は兄の言葉を翻訳し、現実とのあいだをつなぐ細

    0
    2026年02月15日

    Posted by ブクログ

    幸せそうです 小鳥の小父さんも、そのお兄さんも、自分の求めるもの、必要なことをよく知っていて、それだけを大切に生きています。
    時に、願いの叶わないこともありますが、それでも大丈夫です。二人とも一番大切な欲しいものは、ぶれずに手にしているのです。
    慎ましやかではありますが、実はとても贅沢な人生なのかも

    0
    2026年02月25日

    Posted by ブクログ

    愛することと愛されることは決してイコールではないのだ。

    ことり、お兄さん、司書。おじさんが愛したものはおじさんを愛してくれたかもしれない。
    でも、世界を構成する要素というのはそれだけではない。愛するものと嫌いなものの間にとてつもない量の どちらでもない がいる。

    最近私は、周りにいる人の多くにと

    0
    2026年06月26日

    Posted by ブクログ

    小父さんが切ない。
    自分の目が、
    庭に差し込む光になるのか、井戸を覗き込む人間の目になるか、
    読み終えて悩まされました。

    鳥籠を抱え亡くなった小父さんの生涯を見る物語。
    鳥の言葉を理解し鳥の言葉しか話さない兄と、
    二人で暮らし続ける小父さんもまた
    鳥の言葉を理解し、鳥の言葉で話し始める。

    この手

    0
    2026年06月03日

    Posted by ブクログ

    小川洋子さんの暖かなまなざしが心地よい1冊。読み進めていくと、おそらくASDの兄と弟の「小鳥の小父さん」の静かな日々をそっとのぞき込むような気がしてくる。今でこそ誰もが濃淡をもってASD,ADHDの側面を持っているかのように認識されている世界になっているものの、その認識が一般的であるかははなはだ疑問

    0
    2026年05月21日

    Posted by ブクログ

    今まで読んだ小川洋子の長編の中では一番救いがないような気がする…。おじさんとして生きるしんどさ…。本当の弱者は手を差し伸べたくなるような姿をしていない。おじさんは幸せだったんでしょうか?きっと幸せだったんでしょう。生きるってなんなんでしょうね?

    0
    2026年05月12日

    Posted by ブクログ

    小川洋子さんらしい、やさしい切ない話でした。
    ことりの小父さんの生活から、まず両親がいなくなり、次に小鳥の言葉を話すお兄さんが、そして小鳥にこだわる小父さんにやさしい思いを寄せる司書さんがいなくなり、更に長年鳥小屋の掃除に通った幼稚園からも閉め出されて、少しづつ色々なものがなくなっていきます。そんな

    0
    2026年05月09日

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