稲葉振一郎の作品一覧
「稲葉振一郎」の「宇宙・動物・資本主義」「AI時代の資本主義の哲学」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「稲葉振一郎」の「宇宙・動物・資本主義」「AI時代の資本主義の哲学」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
「長期主義」を中心に人類の未来の可能性についての哲学的倫理学の観点からの考察を紹介した書。「長期主義」とは、我々は人類とその後継者の、未来における可能な限り長期の存続と繁栄を目標とすべきだ、と主張し、そのためには何が必要か、を考える、応用倫理学上の新しいアプローチ。
第1章では、長期主義は功利主義倫理学の応用として発展してきた、という経緯を、ピーター・シンガーによる効果的利他主義とデレク・パーフィットによる世代間倫理学の刷新に焦点を当てて説明。
第2章では、「スーパーインテリジェンス論」や「シミュレーション論法」で著名なニック・ボストロムの「存亡リスク」論もまた長期主義の前提となっていることを
Posted by ブクログ
昨年のコロナ禍の下で、取り組もうと思った「働くこと」についての本の読みつなぎ、こんな難しい本にまで届いてしまっています。題名に「AI時代〜」とは付いていますが、2014年のマイケル・A・オズボーン准教授らの論文『雇用の未来ーコンピューター化によって仕事は失われるのか』的な職業の浮き沈みの話ではなくて、そもそも「労働とはなにか?」という基礎の確認を行う、とても教科書として有効な本です。なので、アダム・スミス、ヘーゲル、ロック、マルクスまで遡っています。そこで、明らかにされるのは資本主義における「生産要素市場」の意味みたいなことになって、大きくピケティの『21世紀の資本』や斎藤幸平『人新世の「資本