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※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 人工環境の下で動物化する私たちに「市民社会」「公共圏」は可能なのか? 現代社会思想のキーワード「公共性」の概念を整理し、法学、経済学、現代思想、認知科学の成果を吸収して徹底的に考える。より良い世界を構想するすべての人必読。
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Posted by ブクログ
公共性とは所与のものではないことから、 全体主義や動物化の議論を通して、リベラル・デモクラシーの立場を取り、自然、社会、個人の諸関係を結んでいく。 これまでの社会論≒公共性論の整理+著者の構想だけれど、 何も考えなくて済むようなポストモダン的な社会ではない、 方向へ少しでも向かう道筋をつけようとし...続きを読むている。 配慮しつつの啓蒙路線。 これは仕方ないし、こういう方向でしか啓蒙はもうできない。 種々の議論と論者が入れ替わり立ち代り出てくること、 著者自身ふらふらするところがあって、全体の流れを意識しながら読まないと迷子になる。 また、具体的に創出or批判しなければならない、という意識が強く、悲観的であると言いながら物言いは大胆なところがあるので怖気づかずに読まないといけない。
400ページ程の本書の帰結するところは著者曰く「着地点はひどく見慣れた風景」との事だが、そこに至るまでの本書の内容は結構険しい。論は理路整然としているので順を追っていけば読み解けるが、とにかく骨が折れる。それでもそれだけの内容はあると思う。「公共性」などという定義するのも共通認識を形作るのにも非常に...続きを読む困難なものを現在において捉え、理解することを助けてくれる1冊。良書です。 市民社会における公共性とは何か?という問いに対して、著者はハーバーマスとアレンとの著作から公共性(市民的公共圏)の姿を描いてゆく。さらにはミル、ホッブス、ロックといった社会契約論的な地平まで遡って、公共性というものが成立する(と考えられる)政治的・社会的背景を掘り起こしてゆく。 そのような掘り起こしの中で、ハーバーマスが抱いていた19世紀末の公共性の危機的状況が、現在においては危機の消滅という方向に動いていることを指摘し、それを東浩紀のいう「動物化」と捉える。 そして動物化せず、全体主義にも陥らない立場としてリベラリズムを位置付ける、というのが本書の戦略と理解した。 こうして見ると、ポストモダンの現在において、公共性(市民的公共圏)を形作るのはひどく弱い働きかけしか出来ないようだ。建築という実体性のあるものをつくる自分としては、もっと突っ込んで考えて生きたいテーマである。
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