作品一覧

  • ジュリアス・シーザー

    ジュリアス・シーザー

    小説・文芸

    4.1
    1巻572円 (税込)
    シーザーが帰ってきた! 凱旋する英雄を歓呼の声で迎えるローマ市民たち。だが群衆のなかには、彼の強大な権力に警戒心を抱くキャシアス、フレヴィアスらの姿があった。反感は、暗殺計画の陰謀へとふくらむ。担ぎ出されたのは人徳あるブルータス。そして占い師の不吉な予言……。耳をくすぐる言葉、卑しい媚びへつらいにも動じないシーザーに、死はとつぜん訪れた。息遣いが聞こえる演出家の名訳・第2弾。
  • リア王

    リア王

    小説・文芸

    4.0
    1巻748円 (税込)
    とつぜん引退を宣言したリア王は、誰が王位継承にふさわしいか、娘たちの愛情をテストする。しかし結果はすべて、王の希望を打ち砕くものだった。最愛の三女コーディリアにまで裏切られたと思い込んだ王は、疑心暗鬼の果てに、心を深く病み、荒野をさまよう姿となる。戯曲を読む楽しみを追求しつつ、原作の気品と格調、ユーモア、激しい罵詈雑言などが忠実に再現された《安西シェークスピア》の第1弾。
  • 十二夜

    十二夜

    小説・文芸

    4.0
    1巻638円 (税込)
    男に変装した若く美しいヴァイオラは、セザーリオと名乗ってある国の領主に仕えていた。その領主に魅せられたヴァイオラだが、領主は、伯爵家の令嬢で当主のオリヴィアに恋焦がれている。ところが、こんどはオリヴィアが男装のヴァイオラにひと目惚れ、大混乱が巻き起こって……。幾重にも行き違う愛の行方は? シェイクスピア喜劇の到達点!
  • ヴェニスの商人

    ヴェニスの商人

    小説・文芸

    4.0
    1巻660円 (税込)
    裕福な貴婦人ポーシャへの恋に悩む友人のため、貿易商アントニオはユダヤ人高利貸しのシャイロックから借金をしてしまう。担保は自身の肉1ポンド。商船が難破し全財産を失ったアントニオに、シャイロックはあくまでも証文どおりでの返済を迫るのだが……。「ユダヤ人には、目がないのか。ユダヤ人には、手がないのか……」登場人物の生々しいまでの真情が胸を打つ。迫力の安西シェイクスピア、第3弾登場!
  • ハムレット Q1

    ハムレット Q1

    小説・文芸

    3.8
    1巻770円 (税込)
    「生か死か、問題はそれだ」デンマーク王が急死し、王の弟クローディアスが王妃と結婚して王の座に就く。悲しみに沈む王子ハムレットはある日、父の亡霊と会い、その死がクローディアスによる毒殺だと知る。ハムレットは狂気を装い、復讐を誓うのだった……。これが『ハムレット』の原形、伝説のテキスト「Q1」ついに登場! シェイクスピア四大悲劇、最大の問題作!
  • マクベス

    マクベス

    小説・文芸

    3.7
    1巻990円 (税込)
    「ヘエエエイ、マクベース!」荒野で三人の魔女から呼びかけられた闘将マクベス。やがては王になるとの予言どおり、ひたすら血塗られた裏切りと栄達への道を突き進む。王の座を手中におさめたマクベスの勝利はゆるがぬはずだった、バーナムの森が動かないかぎりは……。シェイクスピアの不滅の四大悲劇の一つであり、「舞台で生きる言葉」にこだわり練り上げた演劇の人・安西徹雄、最後の訳業。
  • 流れゆく日々 サイデンステッカー自伝

    流れゆく日々 サイデンステッカー自伝

    小説・文芸

    -
    1巻2,464円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 川端康成、谷崎潤一郎、三島由紀夫など文豪たちの素顔!日本文学の翻訳・研究者として著名な筆者は、語学将校として第二次大戦を体験、日本の戦後処理にもあたった。のち日本文学研究に没頭する。その半生、そして文豪たちとの交流を描く。

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ユーザーレビュー

  • 十二夜

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ロンドンで観劇の予定ができたので、再読!二度目とはいえストーリーは主軸以外ほとんど忘れていた(笑)読み直して際立つのは最後に結ばれる2組のカップル「以外」の人たちのドタバタ、から騒ぎ感。巻末の解説も世界観を理解するのにとても役立った。これ読んだからってとても英語で理解できる気はしないけど、このリズム感を原語で味わえるのがとても楽しみになった!そして、他のシェイクスピア作品もまた色々読みたくなった~!

    0
    2025年08月07日
  • リア王

    Posted by ブクログ

    ここまで悲劇的な終幕が許されて良いものかと衝撃を覚えてしまった……
    別に何もかもが運命の悪戯や悪魔的な采配による不幸ではない。それぞれに少しずつ罪が有ったり落ち度が有ったりする。しかし、だからといって罪を悔い改めて己を見つめ直せたかもしれない者や、心優しき者まで犠牲になる終幕は容赦が無さすぎて唖然とさせられる
    歴史的には本作が上演される際にはハッピーエンドに改作されたものがお決まりだったらしいけど、それが頷けるくらいに本作からは救いや幸福感は容易には感じ取れない
    では、何を本作は訴えてくるかといえば、人間は地獄と紙一重の世界で生きているのだと、それでもより良い人生を得る為に最良の未来へ手を伸ばす事を諦めてはならないのだという点かもしれない


    まず、冒頭からして衝撃的
    物語が始まってすぐにリア王が娘達へ領地の分割を行うのだけれど、その際におべっかを口にするゴネリルやリーガンに良い顔をして、偽りのない言葉を口下手ながら発したコーディリアを勘当してしまうという衝撃
    道徳的な作品であれば、偽りを口にした長女・次女にいずれ天罰が下り、真実を口にしたコーディリアに幸福が訪れるものだろうけど、本作では三者等しく不遇の死を遂げる。それどころか、真実を見抜けなかったリア王とて長女・次女から放逐され非業の死へと突き進む事になるのだから理解を超えている

    面白く映ったのはリア王や三姉妹に対する作中人物に対する評価かな
    心にも無い偽りを口にしてリア王の好感を勝ち取ったゴネリルとリーガンだけれど、彼女らとて同様に心にも無い偽りを口にするエドマンドによって財力や権威を狙われている。そして、その果ては⋯
    と、こちらについては判りやすい構図をしている。この者らに関する構成は最早道徳的と言ってすら良い。そのせいか、作中でも彼女らの死について冷淡な反応が取られているほど

    対して、リア王に対する作中評価の変遷は本当に面白い
    冒頭の引退宣言やコーディリアに纏わる言動はケントなどから猛批判され、娘達の館に逗留した際の横暴さなど真っ当に非難されている。これらの展開はリア王が道徳的に考えれば討ち果たされるべき悪と見る事が出来る
    だというのに、娘に裏切られたリア王が荒野を彷徨う段になって評価は一変するね。実父に対してあのような非道を行うべきではないとか、忠臣としてお助けせねばとか
    裏切れたショックにより狂気へと陥る老王の姿は確かに哀れに映る。此処まで来ると己の行いにより罰を受けていると感じ取る事すら難しい
    そして、リア王への評価がそのように落ち着いてしまったからこそ、彼へ偽りのない愛情を向けていたコーディリアとの再会は希望溢れたものと感じられ、その分だけ二人に訪れた非業の死に対する衝撃が計り知れないものとなる

    救われて欲しい者が救われず、報われて欲しい者が報われない。鑑賞者や読者の期待を裏切り残酷な結末へとひた走る本作の展開を納得できるものと感じる事は難しい
    けれど、これによって本作を唾棄すべきもの、または認められるべきではない作品とも捉えられないのも事実。何故なら本作は真摯に絶望へと突き進んでいたのであって、読者の予想を裏切るべく衝撃的な結末を突如用意した訳では無いだろうから
    本作は実社会に存在する地獄を真っ当に写し取ったのであって、作品そのものが誰かを裏切ってなど居ないとも言える。現実でも人が容易に陥る地獄を作中に用意し、罪の有る者も無い者も等しく地獄へと落ちてしまったというだけ

    ただし、登場人物残らず地獄行きに成ったら、本作を見ても何の感慨も得られない。それ故に用意されているのが生き残った三人の共通項。忠心を持つ三人が生き残った者の責務として、また若い衆として何をなさねばならないのか
    悲惨な物語であるからこそ、狂気とは全く異なる感情がラストに残された事に想いを馳せてしまう、そんな受け止め方の難しい名作でした 

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    2025年05月17日
  • ハムレット Q1

    Posted by ブクログ

    『ハムレット』には、Q1、Q2、Fという3つのバージョンがある。通常『ハムレット』と言う時には、Q2かF、あるいはその折衷版。Q1は「海賊版」としてあつかわれてきた。
    しかし、このQ1、登場人物や筋書きは通常版とほぼ同じなのに、驚くほど読みやすい。長さは通常版の半分強で、上演時間も2時間ほど。観劇するには最適な時間だ。すっきりしていてコンパクト、まさに着飾るまえの「素」の『ハムレット』ではないか。
    Q1の出版は1603年。Q2は1604年か05年、Fは1623年。Q1は一番古いのだ。なのに、なぜ「海賊版」と言われてきたのか? オリジナルバージョンの可能性はないのか? 「解題」の担当は小林章夫先生。テンポのよい語り口でこのミステリーを解き明かしてくれる。
    シェイクスピアは飾りが多くて難解と思っていた人(私がそうだが)には、目ウロコかも。

    0
    2025年05月07日
  • ハムレット Q1

    Posted by ブクログ

    従来海賊版とされていたハムレットQ1。ただ訳者の安西徹雄氏や解説の河合祥一郎氏が述べているように、上演に適した長さで、生きるべきか、死ぬべきかのセリフのおかれている場所やガートルードが王の悪事に気がついていることなど、わかりやすい筋書きになっている。難しいFなどと比べると確かにこれがハムレット?と思うところはあるけれど、普通に舞台にかけるならこっちの方が観客にはいいだろうなと思うし、ハムレットの魅力は充分に堪能できると思う。

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    2024年05月25日
  • マクベス

    Posted by ブクログ

    すべての物語の根源はシェイクスピアにあり。
    人が悪に染まっていく描写が大胆に、誇張されていて如何にもセリフ!って感じで面白かった。
    悪の道にひとたび脚を踏み入れれば、己の正義を信じてさらに悪で周りを塗り固めていく。
    マクベスの持つ弱さに反比例して肥大する悪。
    私達の中にある弱さも血なまぐさい強さに変わりかねないのかなと思った。

    0
    2022年12月30日

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