「岩井克人」おすすめ作品一覧
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2018/04/19更新
ユーザーレビュー
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これもまた水野先生からの課題図書。
モーリス・ゴドリエさんの「経済人類学序説」でマルクスの貨幣論を勉強した後に持ってこられた。まったく、いつもタイミングがすごすぎる。
表題作の「ヴェニスの商人の資本論」はとても面白い謎解きになっていて、貨幣の資本主義における働きが何となく掴めるようなお話しである。...続きを読むPosted by ブクログ -
7/31
シェイクスピアがユダヤ人嫌いだったんじゃなくて、キリスト教には他者としてのユダヤ教が必要だった。
『ヴェニスの商人』を、貨幣の交換原則などから論じた(?)名著。Posted by ブクログ -
一般向けに岩井先生が書いたエッセイ集だけどどれもきわめて秀逸。目から鱗が落ちるとはこういうことを言うのだろう。経済に本源的に内在する不均衡、それを逆説的に安定させるヒト(労働市場)と利益動機で行動しない中央銀行の存在。彼のテーマである資本主義の本質である技術革新(シュムペーター動学)と昨今の信認の問...続きを読むPosted by ブクログ
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著者のエッセイや書評、『不均衡動学』の解説や補足をおこなった論考などが収録されています。
冒頭のエッセイ「ヴェニスの商人の資本論」は、著者の妻である水村美苗からアイディアを示された執筆に至ったとのこと。シェイクスピアの『ヴェニスの商人』におけるアントーニオとシャイロックを、共同体の論理と資本の論理...続きを読むPosted by ブクログ -
記号化や”貨幣”という得体の知れないモノを、当たり前の領域から引きずり下ろしてもう一度考えるきっかけになる本。とてもわかりやすく、記号媒介的な私たちの世界の孕む不気味な雰囲気を描いていると思う。
世界は記号で表象されている。そして計量されている。しかし、貨幣という数字が表象する”資本”はその現実の量...続きを読むPosted by ブクログ