二十一世紀の資本主義論

二十一世紀の資本主義論

990円 (税込)

4pt

グローバル市場経済にとっての真の危機とは、金融危機や恐慌ではない。基軸通貨ドルの価値が暴落してしまうグローバルなハイパー・インフレーションである。しかし、自由を知ってしまった人類は好むと好まざるとにかかわらず、資本主義の中で生きていかざるをえない。21世紀の資本主義の中で、何が可能であり、何をなすべきかを考察し、法人制度や市民社会のあり方までを問う先鋭的論考。

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二十一世紀の資本主義論 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年04月30日

    本書は著者が80年代、90年代に書き下ろした論文集(エッセイ含む)を一冊の本にしたもので、私は文庫版を手に取りました。その意味では20年以上前に書かれている論文がほとんどですが、多くの面で現在への示唆に富んでいると思いました。まず本書の中でメインの論文が本のタイトルにもなっている「二十一世紀の資本主...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年03月09日

    抽象的に本質をつかめる人間を、天才という。
    平易な言葉で核心を突く。

    『理論の正しさは経験からは演繹できない。
    いや、経験から演繹できるような理論は、真の理論とはなりえない。
    真の理論とは日常の経験と対立し、世の常識を逆なでする。それだからこそ、それはそれまで見えなかった真理を人々の前に照...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    2008年6月12日購入

    契約と信任、法人否定説と法人実在説の話は
    法律を勉強しているものとしては大変面白く読めた。

    かなりおすすめ。

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    Posted by ブクログ 2022年08月10日

    貨幣は、貨幣として使われていることで人々の信頼を得て貨幣として使われる、循環論法的なものである云々。
    素養がないので突っ込めないだけかもしれないが、異様に分かりやすい文章。

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    Posted by ブクログ 2012年06月16日

    著者の短篇集。

    貨幣論、ヴェニスの商人の資本論で構築された
    貨幣にたんする考え方を色々な視点の随筆としてまとめられている。

    資本主義は自己崩壊的なシステムである。
    それは予想の連鎖に基づく、ひとつの基軸通貨からなる生態系であるからだ。

    ひとたび、その予想が裏切られると貨幣は実物以下の単なる紙切...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年09月03日

    主に貨幣論をベースに展開される。各章が独立した形式をとっており、内容の重複が気になる。またギリシャ神話をベースにした経済論など筆者独特の語り口は魅力的である半面やや難解である。とはいえ、貨幣論に関しては終始一貫した論理を貫いており、これに基づいて全ての経済的側面が語られるという一貫性はある。「貨幣は...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年01月22日

    昔吉本隆明さんと対談していたので、この人の名前は知っていた。
    経済学に関する本だが、一般向けで、数式などは出てこないし、わかりやすかった。
    特に貨幣論がおもしろく、(私の言葉で言うと)それが一種の記号として存在しているのだということが確認できた。
    それと、日本の「企業=法人」という考え方が、アメリカ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年12月10日

    基本的には貨幣は最大の偽札だという主張を繰り返す。だが、これからの経済の展望についてさまざまなimplicationsについて言及していた。

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    Posted by ブクログ 2023年04月30日

     30年ほど前の内容であるので情報が少々古いが、本書に収録される「二十一世紀の資本主義論」と「インターネット資本主義と電子貨幣」は今読んでも色あせない。現在、米ドルを基軸通貨とするグローバル市場経済であるが、今世紀において最も危惧するべきなのが米ドルのハイパーインフレーションであると著者は主張する。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年09月25日

    二十一世紀の資本主義論
    (和書)2009年05月30日 21:49
    2000 筑摩書房 岩井 克人


    この本は出版されてすぐに買って読まずにいました。なんだか読む気がしなかったんだよね。何故買ったんだっていうことだけど、何冊かこの著者の本を読んでいてそれなりに刺激を受けたからだけど、今回読んでみて...続きを読む

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