本書は、精神科医・産業医・労働衛生コンサルタントの先生が執筆されたものである。「会社がしんどい」という事象に対して、原因と対策が非常に具体的に解説されているように感じた。メンタルケアに関するような書籍はあまり読んだことがなかったので、とても勉強になった。まずは何よりも健康でいることが重要であると思うので、無理をせず、比較をせず、自分なりに頑張っていきたい。
おわりにで紹介されていた3つのRも意識し、Restの確保を最優先して平日を過ごし、休日にはRelaxationやRecreationも取り入れられたらよいなと思う。
①Rest:休息と睡眠(心身を休ませることが最も重要な基本)
②Relaxation:くつろぎ(ソファで寝そべって日光浴、家族とゆっくり過ごす、自然でのんびり過ごす、ストレッチやマッサージ)
③Recreation:気晴らし(遊びや娯楽)
Ⅰ 「会社がしんどい」のはなぜ?
・会社がしんどいと感じる6つのキーワード
①同調圧力→つかず離れずのスタンスで対応
②過緊張→リラックスする時間(緩み時間)をつくる(睡眠、スマホから離れる、家事をサボる、習い事をキャンセル、人に会わない・遠出しない)
③変化ストレス→すべての変化はストレスになることに注意(無理をしないということか?)
④成果ストレス(周囲と協力して仕事+個人としても成果を残す)→とにかく焦らない。まずは健康をキープしてコンスタントに真面目に働く姿勢、周りと比べない
⑤人間関係ストレス→会話を「聴く」、「質問する」、「伝える」の3ステップでとらえ、コミュニケーション・エラーを解消
⑥リモートワーク→疑似運動(勤務前に10~20分程度歩く)でON/OFF切り替え
Ⅱ 危機は3回訪れる
・若手:22~30歳、中堅:31~45歳、ベテラン:46~60歳頃に分けられる
・中堅→公私ともに責任が大きい(最も過労と変化ストレスの高い世代)
・子どもが小さいときは焦らない、比べない
・育児ストレスが高いときは頑張りすぎない(段々楽になっている気がする)
・睡眠(平日6時間以上)や休日に仕事から完全に離れられる時間が大事
Ⅲ カラダとココロがラクになる!
・睡眠→寝る1~2時間前にはスマホやPCに触れない、夕食や団らんを楽しむ、夕方からはカフェインを避ける、寝る2~3時間前に夕食を済ます、暗く静かで適切な温度の寝室で眠る
・食事→栄養バランス(赤(たんぱく質)1:黄(炭水化物)1:緑(野菜や海藻)1)、遅くなるときは分割食べ(7時頃に黄、帰宅して赤・緑(腹5~7分目))
・運動→ながらウォーキング(通勤中に取り入れる)
・こころ→自分の心が本当にしたいと思うことをする(ワクワクすること、心身が落ち着くリラックスや休息をとること、健康によく気持ちのよいこと、自分の価値観に合った活動をして心地よい充実感を味わうこと)、自分のストレスサインに敏感になる(不安感、怒りっぽくなる、感情のムラ、他人への嫌悪感など)、ストレス源から距離をとる/関わりを薄める(休暇をとる、家庭に何かあれば帰りに寄り道でリラックス、睡眠や食事によるセルフケア、変化を増やさない)