田中克彦の作品一覧
「田中克彦」の「漢字が日本語をほろぼす」「言語学者が語る漢字文明論」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「田中克彦」の「漢字が日本語をほろぼす」「言語学者が語る漢字文明論」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
ウラル・アルタイ語――ハンガリー語もフィンランド語も、トルコ語もモンゴル語も、朝鮮語も日本語もこの仲間。本書はウラル・アルタイ語の類縁関係の発見と研究の歴史をたどる。英語や印欧語からものを見ることに慣らされてしまった者(たとえば私)にとっては、発想(視点)の転換を迫られる。ウラル・アルタイ語から世界史を見直してみることもできそうだ。
田中「節」は健在。ほかの研究者への棘、ちょっとした脱線、そして個人的なエピソードが織り交ざる。随所に挟まれるトリビア、これが堪らない。
ただ、ツラン主義の章はついていけなかった。本書のタイトル『ことばは国家を超える』はこの章に由来する。
アルタイ語にはラ行が語頭に
Posted by ブクログ
東欧からシベリアに至るまでの北方ユーラシアに居住する諸民族(アルタイ諸語を話す諸民族)の宗教的世界像、並びにその担い手であるシャマニズムについて解説した書。1巻に続く下巻となる本書では、シャマニズムの主役であるシャマン、そして諸々の儀礼についてを取り扱う。
本書は、20世紀初頭のフィンランド人宗教学者ウノ・ハルヴァの著書"Die religiösen Vorstellungen der altaischen Völker"(1938)の邦訳である。内容の概説・特徴については上巻である1巻のレビューを参照して頂くとして、後半となる本書は第十六章(「供養祭」)から第二十二章(「
Posted by ブクログ
漢字が日本語の中に入っていることが,日本語を学ぶ外国人にとって非常に学びにくくしている.中国周辺国では漢字に対抗してそれぞれ独自の文字を発明している事実がある由.テュルク(突厥)文字,タングート(西夏)文字等の紹介があるが,ハングルが朝鮮語を音で表す言葉として発明されたのが最も身近な例だろう.支那という語は今日ではあまり使われなくなっているが,シナ語というのは使うべきだとしている.中国に存在しているのは,シナ語,チベット語,モンゴル語やウイグル語で「中国語」は無く,ロシア語がソ連語と称されなかったのと同じ理屈だと述べている.「聞いただけでは意味がわからず,目で見なけれわかない文字でで書いてある