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Posted by ブクログ 2024年01月21日
▼素晴らしい本です。馬鹿を承知で煎じ詰めると、方言がことばであり、文法とか正誤など些事であり、そこにヒトの愛着と歴史があり、国家なんぞ超えた普遍の価値がある。国家は国家のために言語にマルバツをつけてレッテルを貼るが、それはそれそのように理解せねばあかんぞな、というような。
▼(引用)人の精神には弱...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年12月10日
“ことば”というものを“国家”との関係性で見つめることが無かったの自分に愚かさを感じさせられた。
“母語”はそこに暮らす“なかま”たちのコミュニケーションのための必然として生まれてきたものであり、それがそのなかまたち(民族)の文化を作り上げ継承してきたものなのだから、それを奪われたり、他の“こと...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年02月17日
言葉には話し言葉と書き言葉があります。
歴史的に見て、勿論話し言葉先にありました。
多くの人びとが文字によって自分の思うことを伝えはじめたのは本当に近年のことであります。
医学博士・野口英世の母は使い慣れない文字で外国にいる息子に、
すべてひらがなで、「はやくきてくたされ」と3度も繰り返しす一通の手...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年07月11日
社会言語学というのか、とても面白くて理解が浅いながらもサクサクっと読んでしまった。古い本だけどおれ的には中身は古くない。
母語と母国語の違い、アルザスの最後の授業の話、ラテン語が「たえず変化することによって、新しい歴史的状況に適応していおうとすることばの性質に反して、文法とは、真の意味におけることば...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年08月13日
痛快な文体で国家とことばの関わりについて述べた本。「国語」の始まりは日本の西欧化と密接な関わりがあること、方言滅ぼし教育の存在があったことなど、日本の中央集権的国家語統制の確立の道具としての国語の存在という視点を学ぶことができた。現在の標準語を特に違和感なく使用している自分の普段の生活をあらためて振...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年04月15日
かつて、イタリア中部の一部属の話していたラテン語は、ローマ帝国の言語として、その支配地域と共に拡大していった。もちろん各地には、それぞれすでに話されていた言語があり、ラテン語は、支配階級の言語として、そこに覆い被さっていったのである。土着の言語はラテン語の影響を受けて、今日のロマンス諸語など俗ラテン...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年02月22日
言語の分類は常に恣意的で、政治の力が働くということを
「フランス語」や「ドイツ語」、「イディッシュ」が形成された経緯を見ながら説明しています。
今現在の、例えばベルギーを見れば、国家における言語の果たしている意味というのはいまだ変わりません。
30年前の本ですが、時代に左右されない内容のみで構成され...続きを読む
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