柴田錬三郎の作品一覧
「柴田錬三郎」の「浪人列伝」「三国志 柴錬痛快文庫」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「柴田錬三郎」の「浪人列伝」「三国志 柴錬痛快文庫」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
慶應義塾大学支那文学科卒。1938年『十円紙幣』でデビュー。『イエスの裔』は直木賞を受賞。代表作に『眠狂四郎無頼控』や『御家人斬九郎』などがある。
Posted by ブクログ
私小説が大嫌いなはずの柴田錬三郎、その彼のハードボイルド調の青春自伝。岡山から上京した17歳から、眠狂四郎で大ブレークする39歳まで。人物のほとんどは実名で登場し、女性遍歴も詳しく書かれている。
九死に一生をえた戦地(海上)での体験は、さらりと書かれている。その文章に漂う虚無感は、その後の柴錬の作品に通底しているような気もする。
個人的におもしろかったのは、戦後すぐに子ども向けの名作や偉人伝のダイジェスト版を20冊ほど書きまくって糊口をしのいだというエピソード。その経験はのちに新聞や週刊誌の連載物を書きまくるのに役立ったという。
実名でここまで書いちゃっていいの?と心配になってしまうものもある
Posted by ブクログ
明朗快活な左近が、尾道から江戸に戻るまで、様々な事件に巻き込まれ、狙われたりするエンタメ活劇ミステリ
書かれた時代的なものなのか、作中に主人公の自分語りが無いのが好き
短編連作で、宦官の処置方法を知らない人にはエグい描写があったりもするし、現代風配慮など無くサクサク人も殺し殺されますが、剣豪時代小説ってそんなもの
左近は西洋医術を身につけているけれど、救えない者は救えないし、悲観もしない
自分の出来ることと出来ないことを割り切って進むヒーロー
仲間になる元夜盗の左平次がいい仕事しまくるのもテンポを良くしていて読みやすかったです
時代劇(高橋英樹主演)にもなっているようで、続編あるなら読みた
眠狂四郎最後の冒険!
秋田への探訪から始まり、江戸まで続く公儀隠密群との死闘。
さらに後半から狂四郎は、東シナ海への船旅に出る。五島列島、石垣島、清国沿岸へと続く海の戦いが眠狂四郎ファイナルバトルとなった。
今巻ゲストでは、狂四郎の連れとなる高潔な黒人占星術師(英印ハーフ)が最後までおいしい役どころとなっております。