作品一覧

  • 世界は一冊の本 ――definitive edition
    5.0
    1巻825円 (税込)
    本を読もう。もっともっと本を読もう。世界という名の一冊の本を。「書かれた文字だけが本ではない。日の光り、星の瞬き、鳥の声、川の音だって、本なのだ」本を読みながら、私たちはあまりに多くの人と、言葉と、景色と出会い、別れていく。友の魂へ、母の魂へ、あるいは遠く離れた異国の魂へ。詩人がのこした祈りのための、そして人生を読み解くための傑作詩集。解説 岡崎武志
  • 子どもの本の森へ
    5.0
    1巻1,166円 (税込)
    子どもの本の「名作」について,心理学者の河合隼雄,詩人の長田弘の二人が,縦横無尽に語る対談.『赤毛のアン』『モモ』など,具体的な子どもの本の名作を数多く取り上げつつ,大人が読んでも新たな発見があり,重要な意味があるということを語る.読書の達人による,子どもの本の「名作」ガイド.(解説=河合俊雄)

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  • すべてきみに宛てた手紙
    4.1
    1巻770円 (税込)
    人生は、「やめたこと」「やめざるをえなかったこと」「わすれてしまったこと」で出来ている。そうして結局、己のなかにのこったものは? 今の自分にのこったものから、あらゆることがはじまるのならば――。この本のページを開いた読者=「きみ」へと詩人はまっすぐ語りだす。贈られるのは39通の「手紙」たち。体温を帯びた言葉のすべてに胸が震える、珠玉のエッセイ集。
  • 読書からはじまる
    4.1
    1巻770円 (税込)
    「読まない本」にゆたかさがある。「たくさん読む」が正解ではない。「一生忘れない」なんて嘘? 最も長く、最も深く人類と共に在り続けてきた「本」というメディアは、私たちの想像よりもずっと優しく、あらゆることを許してくれる友人だ。本はあなたを孤独にしない。読書が苦手、活字に疲れた――そんな本音にもあたたかに寄り添う、「人間」を楽しむ至高のエッセイ。
  • 自分の時間へ
    4.0
    1巻825円 (税込)
    「自分の時間は、ほんとうは、他の人びとによってつくられているのだと思う」「後になっておおきな意味をもつことになることのおおくは、しばしば始めは、何でもない些細なことにすぎない」「得たものはつねに、失ったものに比例している」──。言葉と共に暮らし続けた詩人の記憶から静かに届けられる、自らの人生を生きていくための小さなヒントたち。傑作エッセイ集。解説 辻山良雄
  • ことばの果実
    4.0
    1巻829円 (税込)
    珠玉の言の葉たちが、心を優しく包み込む “ことばの魔術師"最後のエッセー集、待望の文庫化! 日々の暮らしの光景に四季の彩りとアクセントをもたらしてきた「果実」と「花実」。 食卓のささやかな悦びと至福の味の記憶を綴る―― 苺、白桃、葡萄、柿、栗、ミカン、バナナ、梨、落花生、笹の葉、茄子、アスパラガス、ふきのとう、納豆等。 全38テーマを「ことばの果実」「ことばの花実」として構成。 美しい文章とともにカラー挿絵も魅力。長田氏の世界観とマッチした挿絵は単行本時から好評! 解説は落合恵子氏。
  • 私の好きな孤独
    3.5
    1巻929円 (税込)
    詩人であり、絵本や随筆の傑作も多い長田弘氏。1999年6月に刊行され、2013年5月に新装版が刊行されたエッセー集『私の好きな孤独』、待望の文庫化!! 「孤独」はいまは、むしろのぞましくないもののようにとらえられやすい。けれども、本来はもっとずっと生き生きと積極的な意味だった。 「たった一軒のカフェに親しむだけで、知らなかった街が、ふいにどれほど、 じぶんに親しい街に変わってゆくことか。朝の清潔な孤独を味わえる街の 店に座っていると、そのことが浸みるようにわかってくる」 ( 本書収録「朝のカフェ」より) 音楽、珈琲、旅、酒、読書──。 孤独を慈しみ味わうために必要な「小道具」たちをモチーフに、いまなお多くの人に愛されつづける「言葉の魔術師」が詩的魅惑を豊かにたたえながら紡ぎ出し指南する、「孤独」との明るく前向きな付き合い方。
  • 読むことは旅をすること
    3.5
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ベンヤミンをはじめ、二十世紀の歴史を生き切った人びとの言葉へ、詩人が旅した記録を集成。それぞれの場所、それぞれの風景の声に耳を澄まし、二十一世紀への宿題となったパトリオティズムの行方を確かめる備忘録。
  • 知恵の悲しみの時代
    3.3
    1巻2,200円 (税込)
    「昭和の戦争の時代を、「知恵の悲しみの時代」として、その時代に遺された本を通して書くこと。この本に取りあげたのは、戦争の時代を語る大きな物語ではとりあげられることのない本がほとんどですが、気もちの素となったのは、昭和の敗戦後すぐにでた世界古典文庫版で読んだ、グリボエードフの死に同時代人としてプーシキンが寄せた言葉――「すぐれた人々は跡形もなくわれわれの許から消えてゆく。われわれは怠惰で無関心である」――でした。この本に書きとどめたのは、戦争の時代の奔流、増水、氾濫の記録ではなく、戦争の時代の見えない伏流水の記録です。この小さな本の試みが、「われわれの怠惰と無関心」の先に、すでに「跡形もなくわれわれの許から消えて」ゆこうとしている一つの時代の遺した言葉と記憶を、いくらかでも鮮明によびもどすことができれば、望外です。」(本書「あとがき」より)月刊「みすず」好評連載を再編集加筆のうえ一本に。『私の二十世紀書店』の著者ならでは書けぬ名著がここに生まれた。

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  • 一人称で語る権利
    -
    1巻759円 (税込)
    日々の有り体をささえるものは何か。一人のわたしは何によっていま、ここに活かされているのか。一人ひとりの側から考える、話し言葉による詩人のエッセイ。解説=沼野充義
  • なつかしい時間
    -
    1巻1,056円 (税込)
    言葉、風景、人たち、本……。この国の未来にむかって失われてはいけない大切なもの。20世紀の終りから21世紀へ、そして3.11へという時代に立ち会いつつ、再生を求めて、みずからの詩とともに、NHKテレビ「視点・論点」で語った17年の集成。

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ユーザーレビュー

  • すべてきみに宛てた手紙

    Posted by ブクログ

    『人の人生は、やめたこと
    やめざるをえなかったこと
    やめなければならなかったこと
    わすれてしまったことで
    できています。
    わたしはついでに
    やめたこと、わすれてことを後悔する
    ということも、やめてしまいました
    ‥‥
    物事のはじまりは、いつでも瓦礫の
    なかにあります
    やめたこと
    やめざるをえなかったこと
    やめなければならなかったこと
    わすれてしまったことの
    そのあとに
    それでもそこに
    なおのこるもののなかに』

    長田弘さんの気持ちが
    詰まった一冊
    長田さんの好きな絵本の数々
    どれひとつも
    読んだことがなかった
    また、読書の候補が増えました!

    0
    2025年11月27日
  • 自分の時間へ

    Posted by ブクログ

    だれかにもこの温かさが届きますように。

    本は心が着る服。

    言葉は人生の盾と矛で、言葉の豊かさは幸いをもたらす。詩は呼吸である。

    豊かな言葉が詰まった本や詩や音楽、それを大事にしてきたおかげで、(わたし)は立派な木に育ったのかもしれない。風や嵐で曲がりくねり折れてしまうのではないかと、曇りの空をずっと見上げる毎日から、光を照らし詩という呼吸をさせてくれた。それが今まで読んだ本や、長田さんの詩の存在だ。

    今回の本はまた私の養分となり1cmと成長させてくれた。手元に残る沢山の言葉が暖かく、冬も嵐も乗り越えていけそうだ。

    言葉の豊かさを手に入れた人は幸いである。

    0
    2025年10月27日
  • 読書からはじまる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    自分が本に感じている感覚を教えてもらった気がする。

    「いい時間」、「故郷のような愛着」、「心が自由」、「自分の中に蓄える言葉」ということ。
    個人的には「思い出すひと」がいるということも、本に感じる優しい感覚。

    0
    2025年09月15日
  • 世界は一冊の本 ――definitive edition

    Posted by ブクログ

    長田弘さん没後10年だそうです。
    享年75歳だそうなのでもしご健在ならまだ85歳です。
    私の父も26年前に59歳で亡くなっているので、二人とも生きていたらひとつ違いでした。

    長田さんの詩集は全部読んだつもりでしたが、これは未読でした。




    「ファーブルさん」



    どんな王宮だって、とファーブルさんはいった。
    優美さにおいて精妙さにおいて、一匹の
    カタツムリの殻に、建築として到底およばない。
    この世のほんとうの巨匠は、人間じゃない。


    この地球の上で、とファーブルさんはいった。
    人間はまだ、しわくちゃの下書きにすぎない。
    われわれ貧しい人間にさずかったもののうちで、
    いちばん人間らし

    0
    2025年08月07日
  • 世界は一冊の本 ――definitive edition

    Posted by ブクログ

    初めての作家さん。詩って難しい言葉とかを使って、何を伝えたいのかよく分からないのとか多くてなかなか合う作家さんを見つけられないんだけど、長田さんは誰もが使うような平面な言葉を使って詩を書く。逆にそれがストレートに伝わって自分的には心に響く。とにかく他の作品も呼んでみたい。迷ったら絶対読むべきです。

    0
    2025年06月25日

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