永井玲衣の作品一覧
「永井玲衣」の「これがそうなのか」「さみしくてごめん」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
詩旅紡さんがオススメされていたので書店で購入。
哲学者である著者の、哲学入門のような本。対話とは、というところに焦点を当てているが、あるあるエピソード満載で一つが短いので大変読みやすい。
何度も泣きそうになる瞬間があった。
この方はなぜこんなにユーモラスに、世界を見ているんだろう。私がモヤモヤする感情に、区切りをつけようとしてくれている。「人間が好きだあ」とふと考える著者から、たくさんの勇気をもらえる。
悩んでいるすべての方に、そっと背中を押してほしい方に読んで欲しい本。
以下はお気に入りの文の引用。
「それでもなお、わたしはなお、あなたとは完全にわかりあえないということに絶望する。」
「考えを闘わせて、誰が一番強いのかを決めることが好きで、人と協力して意見を練り上げていくことがとても苦手だ。」
「わからない、と思いながら、説明をする。学生が「なるほど、わかりました」と言う。わかるのか、すごいな、と思う。」
「「わたしだけ」がこの世には無数にあって、それぞれさみしくて、バラバラで、めちゃめちゃで、そういう意味でわたしたちは、平等である。」
「「神が沈黙してるのはさ、うちらが他者の声を聞くためじゃね」とあった。文章のラフさと内容がアンバランスで笑ってしまう。(略)世界の究極の「答え」があるとしたら、神もそれを知らなかったらいいのにな、と少しだけ思った。」
「「は?(驚異)マジで?(懐疑)つら(喪失)」から哲学は始まるのだ。」
「ごめん!やさしいひと!わたしは寝ているひとなので話しかけなくて大丈夫!!」
「てかハイデガー先生、原稿書いてて「うわっ、俺存在って書きすぎ……?」と気づいてほしい。」
「わかんないなあ、と言いながらみんなで頑張って探求を前進させようとするとき、わたしには海の音が聞こえる。(略)わからなさに立ち向かうことは、大きな海の中で立ち泳ぎをつづけるみたいなものだ。ひとりはさみしいけど、ひとと溺れることはちょっと心強くて笑える。」
「夜ひとりで研究室に残ってキーボードを叩いていると、人間が好きだあ、と思う。」
Posted by ブクログ
主に哲学対話に関するエッセイ集。哲学エッセイは初めて読んだけど面白かった!
先に読み始めていたのが『バラバラな世界で共に生きる』だったわけだけど(読み途中)、この本の中に「もっともっとバラバラになろう。」って言葉が出てきたり、引用された『キレイ』の「人間とは多面体であって」にウルフの『自分ひとりの部屋』に出てくるコールリッジの両性具有の精神を思い出したり、ドラゴンラージャの「私は単数ではない」を思い出したり、めっっっちゃ自分が読むべくして読む本だったと感じた!
でも文章自体もすごく好きだった、わからなさとかについて肯定的に捉えようとすることが好きだから。1番好きだったのは「シャベル両手で持つ」!