永井玲衣の作品一覧
「永井玲衣」の「これがそうなのか」「さみしくてごめん」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「永井玲衣」の「これがそうなのか」「さみしくてごめん」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
私はきっと、この人の文章に何度も泣かされて、救われるのだろうと思う。
『なんとなしに生きてきたっていうことが、原発のあの光景をみて、あるいは福島のひとたちの被害をみて、こんなに暴力的なんだって。』
なんとなしに生きないことは、疲れる。でも、なんとなしに生きることは、暴力的。なんらかのカタチで、保存しないと。
『言葉とはつねに他者に向けて手渡されるものだ。その意味で、言葉を手放してはいけない。
言葉を失ったとしても、言葉をあきらめないことをつづけなければならない。普通じゃない、普通じゃない、これは普通じゃない。集中力を霧散させてしまうような誘惑と闘って、この感情を適切に保存しながら、手渡し
Posted by ブクログ
本や言葉を通じて世界との繋がりを築いてきた著者が、社会に出て他者と出会い、「これがそうなのか」と開眼する瞬間が描かれる。
しかし、その出会いは単なる確認作業ではない。
何度も繰り返される「世界の奥行き」という言葉に象徴されるように、平面だった世界が立体として立ち現れたとき、その深淵さに圧倒される。
子育てをしている人が口をそろえて「大変とは聞いていたが、ここまでとは聞いていなかった……」とやつれた表情で語る姿。まさに「これがそうなのか」という瞬間である。
「現実をそのまま肯定しないように注意深くあることは、繊細な集中力を要する」という一節は言い得て妙だ。白にも寄らず、黒にも寄らない、平均台を渡
Posted by ブクログ
死ぬとは、なぜ私は日本に生まれてきてしまって、裕福に暮らしているのか。地球は滅亡してしまうんじゃないのか。家族がいつか死んじゃうんじゃないのか。
そういえば子供の頃にそんな恐怖に押しつぶされそうになって、しょっちゅう悪夢にうなされていた。すっかり滅亡しそうでゆっくり悪化していく地球環境に慣れ、やっぱ日本でよかったと安堵し、意外に人は死なないことに気づいてしまった。永井さんの本には、そんな忘れかけていた根本的な問いが溢れ、子供の頃の自分が横に並んで一緒にドキドキしながらページをめくっているようだった。
たまたまこの本を読み終えようとしていたある日、プラネタリウムでドラえもん達がミニチュア宇宙