梅田智世の作品一覧
「梅田智世」の「極限環境生物 人間なら秒で死ぬ! ありえない場所でがんばる生きものたち」「生きものは遊んで進化する」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
過酷な自然が残るモンタナで、生物学者レイヴン氏が出会った一匹のキツネ。午後4時15分の定刻に交わされる言葉のない対話や獲物のプレゼントは、命への敬意を呼び覚ます。鳥たちの羽ばたきや小枝のようなセージブラッシュリザード、バイソンを巡る生態系の歴史、そして『星の王子さま』や小泉八雲の思想が交差する世界は、「人間の傲慢さ」を優しく解きほぐしてくれる。山火事の猛威に火を吐くドラゴンが谷をのぼりおりしているという破壊力。種を超えた結びつきの尊さと命を愛することの真理に満ちていた。心の結びつきは時代と場所を超越する。
彼がわたしを信頼してくれた。重要なのはそれだけだったと。彼はもちろん、キツネ。あえて名前をつけてない。野生動物を擬人化することは感傷的でひどく野暮ったい行為だと著者は生物学者としての矜持を徹底して保とうとしている。なのでキツネとのことを逢い引きと言っている。
傲慢は共感を溶かしてしまう。共感から友情が生まれるのに。
『普通の行動と自然な行動を混同してはいけない。
さいわい、わたしは本を手に入れられるので、時代と空間を超越する精神を持つ人たちとつながることができる』
再読したいと思った。
Posted by ブクログ
イヌと人間の数万年かけて築いた熱い絆の歴史と科学の本。イヌへの愛をより深めさせてくれます。
著者は、人間はもっとイヌに愛情を注ぐべきだと力説します。アメリカ在住、イギリス育ちなので、明るくて、少し大袈裟な表現も読んでいて楽しめました。
科学パート
オオカミからイヌに分かれる時に、イヌにだけ人懐っこさの根源となるウィリアムズ症候群の遺伝子がコードされるようになった。ウィリアムズ症候群は人間にも発生する難病の一つで非常に人懐っこい性格になる。どの段階でこの遺伝子がイヌにだけコードされたのかはまだ明確にはなっていないそう。
歴史パート
人間とイヌの出会いの歴史は、約1.4万年前、イヌが人間の食べたもののゴミ漁りから始まった説がある。その後、氷河期が終わり、1.2万年前頃、森の中など視界の悪い中での狩が必要になり、今までの様に視界が開けた所で、どデカいマンモスを捕らえていた時のようにはいかない中、犬の嗅覚や聴覚を頼りにしながら、餌を獲得する方針に転向。イヌと人間は協力しながら餌を獲得することで互いに生き延びていくことで、最高の相棒になった。著者はこの時期に、ウィリアムズ症候群の遺伝子がコードされたのではないかと推察している。
その後、穀物の栽培などが始まり、定住化がすすみ、羊や牛などの家畜がはじまる。つまり、人間が最初に家畜化した動物はイヌだった。
最後にイヌの施設や純血種の病気の問題など,動物の福祉についてなどが触れられていました。