あらすじ
毎日16時15分になると、彼女の家の前には一匹の野生の〈キツネ〉がやってくる。生物学者であれば動物を擬人化してはならないはずなのに、彼女は徐々に友情を感じ始めていたーーその出会いと別れを通じてモンタナ州の豊かな自然が精緻に描かれる、傑作エッセイ
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Posted by ブクログ
過酷な自然が残るモンタナで、生物学者レイヴン氏が出会った一匹のキツネ。午後4時15分の定刻に交わされる言葉のない対話や獲物のプレゼントは、命への敬意を呼び覚ます。鳥たちの羽ばたきや小枝のようなセージブラッシュリザード、バイソンを巡る生態系の歴史、そして『星の王子さま』や小泉八雲の思想が交差する世界は、「人間の傲慢さ」を優しく解きほぐしてくれる。山火事の猛威に火を吐くドラゴンが谷をのぼりおりしているという破壊力。種を超えた結びつきの尊さと命を愛することの真理に満ちていた。心の結びつきは時代と場所を超越する。
彼がわたしを信頼してくれた。重要なのはそれだけだったと。彼はもちろん、キツネ。あえて名前をつけてない。野生動物を擬人化することは感傷的でひどく野暮ったい行為だと著者は生物学者としての矜持を徹底して保とうとしている。なのでキツネとのことを逢い引きと言っている。
傲慢は共感を溶かしてしまう。共感から友情が生まれるのに。
『普通の行動と自然な行動を混同してはいけない。
さいわい、わたしは本を手に入れられるので、時代と空間を超越する精神を持つ人たちとつながることができる』
再読したいと思った。
Posted by ブクログ
モンタナ州のボーズマンに住む友人宅に厄介になり、イエローストーン国立公園へ行った事を思い出した。あの経験が無ければ、この本は手に取らなかっただろうし、実際に体験したことやみた風景と重ねて読むことはなかっただろう。
野生生物やワイルドライフについて知る機会を与えてくれたスティーブ・ブラウン氏とマユさんに感謝です。
この本には、まだまだ読み深める余地がありそうである。文中に登場する日本の狐と神社、そしてラフカディオ・ハーンの著作からの引用。ネイティブ・アメリカンから土地を奪って作られた国の、国立公園や自然という概念。私たちはどこへ向かって生きていくのだろうか。
Posted by ブクログ
動物学と植物学の学者が、荒野のコテージで
キツネと交流する
星の王子さまを読み聞かせた
最初2メートルくらいの距離があったが
やがて腕くらいの距離になる
でもそれ以上は決して縮まらない
野生の生き物だから
でも話の内容が理解できるようなキツネ
やがて火事によって引き離される
デッサンのキツネが素晴らしい
野生を感じる
目も何かをみて何かを考えている表情
3年から5年しか野生のキツネは生きられない
二人の間に交わされる気の流れを感じた作品