作品一覧

  • ライオンの冬
    5.0
    1巻803円 (税込)
    伊沢吾郎、82歳。旧日本陸軍狙撃手。現在は軍人恩給で暮らしながら、狩猟解禁期間には猟をし、静かに暮らしていたが、ある少年の失踪事件をきっかけに再び立ち上がることを決心する……。
  • 約束の森
    4.0
    1巻880円 (税込)
    警視庁公安部の刑事だった奥野侑也は、殺人事件で妻を亡くし退職を決めた。孤独に暮らしていた侑也に、かつての上司を通じて潜入捜査の依頼が入る。北の果てに建つモウテルの管理人を務め、見知らぬ人物と暮らしながら疑似家族を演じろという。侑也が現地に赴くと、そこにいたのは若い男女と傷ついた一匹の番犬だった。やがて闇に隠れた謎の組織の存在と警察当局の狙いが明らかになり、侑也は眠っていた牙を再び甦らせる――。
  • 愛こそすべて、と愚か者は言った
    -
    1巻1,045円 (税込)
    始まりは深夜の電話だった――。七年前に別れた久瀬の息子の慶太が誘拐された。犯人から身代金の運搬係に指定されたのは探偵の久瀬だった。現場に向かった久瀬は犯人側のトラブルに乗じて慶太を助けることに成功するが、事件の解決を待たずに別れた妻・恭子が失踪してしまう。久瀬は恭子の行方と事件の真相を追いながら、再会を果たした慶太との共同生活を始めるが…。『償いの椅子』の著者の恐るべきデビュー作!!
  • 天国の扉 ノッキング・オン・ヘヴンズ・ドア
    5.0
    1巻1,045円 (税込)
    10年前、抜刀術・名雲草信流を悲劇が襲った。末の妹・綾が放火により焼死してしまったのだ。犯人は、1年後、別の現場に残された遺留指紋が決め手となって捕まった飯浜幸雄。名雲家長男・修作がつきあっていた奈津の父親だった。修作の父・名雲和也は公判に出廷した飯浜に襲いかかる騒動を起こし、失踪。奈津は母親とともに土地を離れて行ってしまう……。守るべきものは何か? 愛する者との絆の在処を問う感動巨編!
  • 握りしめた欠片
    5.0
    1巻759円 (税込)
    東北の都市、海斗市から沖合5キロの泥洞島。7年前、姉の美花が行方不明になった。高校2年だった。それ以降、父は休職し、母は新興宗教にすがる日々。家族は崩壊してしまった。そんなとき、島内にある観覧車から従業員の死体が発見される。被害者の所有していた小型船から見つかったのは、いなくなった姉の携帯電話だった……。複雑に絡み合う事件の真相とは。失った家族の絆は取り戻せるか。心揺さぶる、感動の傑作長編。
  • 償いの椅子
    3.7
    1巻880円 (税込)
    五年前、脊髄に銃弾を受けて能見は足の自由を失い、そして同時に、親代わりと慕っていた秋葉をも失った。車椅子に頼る身になった能見は、復讐のため、かつての仲間達の前に姿を現した。刑事、公安、協力者たち。複雑に絡み合う組織の中で、能見たちを陥れたのは誰なのか? そしてその能見の五年間を調べる桜田もまた、公安不適格者として、いつしか陰の組織に組み込まれていた。彼らの壮絶な戦いの結末は…?

ユーザーレビュー

  • ライオンの冬

    ネタバレ 購入済み

    結も爺さんも逞しい!

    結が逞しく日々過ごし生きているところも素敵だった。いろいろあった家庭、そして超田舎暮らしと通学。そのような中、多くの大人が関わり自然に頼る結、一昔前にはあっただろう日本の支え合う社会が垣間見れたような世界観が引き込まれた理由の本でした。そして日本兵として戦地経験がある爺さんが強く逞しい。ずっと山で暮らすその理由も最後にはわかるのだが、そういう生き方を貫く、その意思の強さが生き方の強さに繋がっている。ドンパチの行動・戦略は、昔の戦地経験とずっと暮らしてきた山、気候も地形も熟知しての戦い、戦争経験者として負けるわけにいかない意地、最後の敗者へのセリフが、生きてきた達成感やり切った人生ってところに繋

    #アツい #カッコいい #ほのぼの

    0
    2025年04月06日
  • 約束の森

    Posted by ブクログ

    驚くことに10年積読年で家にありました。手に取ったら夢中になって読み終えてしまった。めちゃくちゃおもしろかった。マクナイトのこと忘れられないよ……犬のなんと愛しいことか……文体も文章の推進力もすごすぎる……構造がうますぎ……電撃に撃たれたかのようです、推したい……もっと早く読んでいたら良かった……沢木冬吾さんこれ以降新刊出されてないのですよね……新しいのも読みたい……

    0
    2023年06月06日
  • 約束の森

    Posted by ブクログ

    出足の数ページで面白いことは確定したけれど、まさかここまでとは。
    日本でジェイソン ステイサムかトム クルーズを彷彿させる激しい銃撃戦を展開する不自然さなんて軽く吹き飛ぶほど登場人物も動物たちも魅力的で、かつスリリングな場面の描写も良い。
    こんなに厚い本なのに一気読みでした。

    0
    2022年11月05日
  • 約束の森

    Posted by ブクログ

    相対すべき”敵”なんて本当にいるんだか、いないんだか。
    自分たちは、何に囲まれてるのか。
    そもそも自分たちは本当に存在してるのか?
    稀にみるアンフェアな日々と風の行方。
    エピローグで1回読むの止めてみた。
    この物語に流れている時間と同じ時間を生きてみたかったから。
    幻のような彼らと同じ時を刻みたい。
    そういうのも、たまにはいいものだ。
    そんな1冊。

    0
    2021年07月04日
  • 約束の森

    Posted by ブクログ

    ハードボイルドが好きな自分にはたまらない。
    侑也、隼人、ふみの気持ちの寄り添い方も、物語が終盤になるほど近くなってきて、ほっこりする。
    そして、マクナイト。好き。
    再生という物語には引き込まれた。
    それぞれが、それぞれに抱える葛藤が、マクナイトを
    中心に変わっていく。
    続編が読みたい。

    0
    2021年03月07日

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