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東北の都市、海斗市から沖合5キロの泥洞島。7年前、姉の美花が行方不明になった。高校2年だった。それ以降、父は休職し、母は新興宗教にすがる日々。家族は崩壊してしまった。そんなとき、島内にある観覧車から従業員の死体が発見される。被害者の所有していた小型船から見つかったのは、いなくなった姉の携帯電話だった……。複雑に絡み合う事件の真相とは。失った家族の絆は取り戻せるか。心揺さぶる、感動の傑作長編。
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Posted by ブクログ
ジャンルとしてはハードボイルドかな? オビは家族の絆推奨ですが、正直それ一押しという感じはしませんでした。でもでっかい意味ではみんな家族なのかな? 絆、は強くあります。
家族の絆ということなら主人公は行方不明の姉を探し続けている家族(の中の弟とお父さんがメイン)になりますが、全体を通しての中心人物は杜間さんではないかな。杜間さんは舞台になっているガードと呼ばれる繁華街の雇われ代表(笑)人生これ受け身、というふうですが、どっこい実は骨太です。
沢木作品にしては珍しく、この人が根暗ではない。なんとなく、ケセラセラ精神の持ち主という印象で、陰惨な話なのに読んだ後にきっとやり直せるような気にさせてくれます。
ハッピーエンドなのかそうではないのか難しいところですが、一つの物語が終わってもまた次が始まるのだと思わせてくれる、この読後感が沢木作品は不思議なほどリアルに近いです。
いいことだけでも悪いことだけでも物事は終わらないんだよ、と言われているような。そうそう物語ってこういうものだよね、と読んだあとの満足感がハンパないです。
全体評価では☆5なんですが、沢木作品の中ではいい話だけどすごみには欠けるかな? ということで4つ。でも本としては十分☆5です。(じゃあ5をつければいいのに)
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小説・文芸
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