【感想・ネタバレ】約束の森のレビュー

あらすじ

警視庁公安部の刑事だった奥野侑也は、殺人事件で妻を亡くし退職を決めた。孤独に暮らしていた侑也に、かつての上司を通じて潜入捜査の依頼が入る。北の果てに建つモウテルの管理人を務め、見知らぬ人物と暮らしながら疑似家族を演じろという。侑也が現地に赴くと、そこにいたのは若い男女と傷ついた一匹の番犬だった。やがて闇に隠れた謎の組織の存在と警察当局の狙いが明らかになり、侑也は眠っていた牙を再び甦らせる――。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

驚くことに10年積読年で家にありました。手に取ったら夢中になって読み終えてしまった。めちゃくちゃおもしろかった。マクナイトのこと忘れられないよ……犬のなんと愛しいことか……文体も文章の推進力もすごすぎる……構造がうますぎ……電撃に撃たれたかのようです、推したい……もっと早く読んでいたら良かった……沢木冬吾さんこれ以降新刊出されてないのですよね……新しいのも読みたい……

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2023年06月06日

Posted by ブクログ

出足の数ページで面白いことは確定したけれど、まさかここまでとは。
日本でジェイソン ステイサムかトム クルーズを彷彿させる激しい銃撃戦を展開する不自然さなんて軽く吹き飛ぶほど登場人物も動物たちも魅力的で、かつスリリングな場面の描写も良い。
こんなに厚い本なのに一気読みでした。

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2022年11月05日

Posted by ブクログ

相対すべき”敵”なんて本当にいるんだか、いないんだか。
自分たちは、何に囲まれてるのか。
そもそも自分たちは本当に存在してるのか?
稀にみるアンフェアな日々と風の行方。
エピローグで1回読むの止めてみた。
この物語に流れている時間と同じ時間を生きてみたかったから。
幻のような彼らと同じ時を刻みたい。
そういうのも、たまにはいいものだ。
そんな1冊。

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2021年07月04日

Posted by ブクログ

ハードボイルドが好きな自分にはたまらない。
侑也、隼人、ふみの気持ちの寄り添い方も、物語が終盤になるほど近くなってきて、ほっこりする。
そして、マクナイト。好き。
再生という物語には引き込まれた。
それぞれが、それぞれに抱える葛藤が、マクナイトを
中心に変わっていく。
続編が読みたい。

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2021年03月07日

Posted by ブクログ

戦闘シーンの迫力が凄くて、ページを捲る手が止まらなかった。勧善懲悪!マクナイトとの交流や、人も犬も信頼関係が出来ていくとこが、とっても良かった

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2021年01月27日

Posted by ブクログ

初めての作家さんですが、まさに解説の書店員さんの言う通り、弛緩と緊張のバランスが絶妙な作品であり、最後のクライマックスに入ってから一気に読まなくてはならなかったです。
ところどころの台詞にもめちゃくちゃ刺さりまして、ストーリーも登場人物もすごく魅力的で、最高に感動しました。

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2019年12月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

まったくノーマークだった作品であり、ノーマークだった作家。本屋大賞候補だったらしいがうかつやった。これは想定以上の大傑作!

中年男の再生、家族小説、犬との親愛物語…俺の好物があちこちにちりばめられていて、その上で良質のハードボイルドであり、活劇アクションであるのだ。初期の高村薫、清水辰夫の良作のニオイガプンプンする。

しかも、キャラクターがみな個性的で深い。主要登場人物だけでなく、嫌なキャラはイヤなりに、端役であっても見せどころがあるし、個性を極力コロした設定の通名だけで出てくる連中までもが手を抜かれず描写されている。読んでる間はその描写にドキドキし、読後に「スゲーな」と感動する。

搭乗する組織の書き分けが分かりにくくてNとスカベンジャー、公安と刑事課あたりの区分けがしにくかったり、物語の中盤以降あたりまでの伏線の張り方が冗漫だったり…、粗を探せばあるんだけど、最後まで読んでしまえばそんなことは些末なことに思える。

オオラスのオオラスなんか、「ここまでスゲー料理出しといて、なんでデザートがレディ・ボーデン」みたいなありきたりさに残念さを覚えるのだが、それすらそこまでの料理を引き立てる手法かと思ってしまうくらいに、とにかく熱量がすごいのだ。

不勉強、不見識で恥ずかしいが、こんな作家いたんだなぁ。まだまだオモロい小説は世の中にいっぱいあるんだなぁ。

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2019年10月12日

Posted by ブクログ

初☆作家さん。私の大好きな匂いがぷんぷんして、最後まで楽しめました♪ハードボイルドの侑也、可愛いフミ、生意気だけど仲間思いの隼人。ある任務で集められた偽家族。チョットずつ思いやる3人のやり取りがクスッと笑えてウルッとしちゃう。マクナイト(ドーベルマン)の成長ぶりもウルッと来るし、敵??だと思った赤城がまた!いい奴!物語りはチョット設定が大きいけど、登場人物みんなが私好みデシタ♪続編あったら絶対に読みたいなぁ。それぞれに傷付いた過去も偽家族の偽物じゃない思いやりに癒されて行くはず。どんちゃん可愛い

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2019年01月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

*警視庁公安部に属していた奥野侑也は、妻を殺人事件で亡くし、以降人知れず孤独に暮らしていたが、かつての上司から北の寂れた土地でモウテルの管理人を務めてほしいと依頼され、任地に向かう。そこで待っていたのは、見知らぬ若い男女と傷ついた一匹のド―ベルマンだった…*

面白過ぎて、徹夜で一気読み!文句なし、まさに『ザッツ・エキサイティング!』。公安、闇の組織、囮作戦、騙し合い等々ハードボイルドが主体ですが、疑似家族の面々との人間ドラマあり、マクナイトやどんちゃんたち動物部門の癒しありで、色々な側面から多彩に物語を楽しめる。とは言え、やや都合が良すぎたり、強引だったり、後半詰め込み過ぎだったり、と色々突込みどころもありますが、最後は感動の大円満なので、もうそれで全てヨシってことで。

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2016年10月06日

Posted by ブクログ

マクナイトと赤城のやりとりにほっこりした。
体の大きい赤城がまだ赤ちゃんのダイナマイトを抱えて戦う姿を想像してまたまたほっこり。

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2025年05月19日

Posted by ブクログ

久しぶりのハードボイルドです。
583ページでしたが、文庫を借りたので持ち歩いて読み切りました。

正直、謎の組織やら公安の計画やら、何が事実で何が本当の目的なのか、奥野と同じように隠されたまま読み進めるので分かりにくかったです…

でも奥野とドーベルマンのマクナイトが少しずつ心を通わせていく過程が最高に良かった。
疑似家族3人がそれぞれ個性があり、感情移入しやすくて、後半はドキドキしました。

ちょっと系統は違いますが、犬繋がりで、ディーンR.クーンツの『ウォッチャーズ』を久しぶりに再読したくなりました。

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2024年12月03日

Posted by ブクログ

謎の組織N、スカベンジャーをめぐる登場人物の思惑が複雑で途中よくわからなくなってきたが、そこは耐えて読み続けた。虐待を受け人間不信になっていたドーベルマンのマクナイトが素晴らしく優秀な犬に変貌していくところは感激。
後半の一晩の戦闘の数々は手に汗握る場面だった。
読み応えのある一冊。

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2023年08月13日

Posted by ブクログ

お初の沢木冬吾作品。分厚い本ながら、登場人物の背景が気になり一気に読まされる。主人公の奥野侑也のアクションは映画のようなハードボイルド感満載だし、打ち捨てられたドーベルマンのマクナイトが少しずつ打ち解け秘めていた能力を発揮し出すのも良く、準主役たちも生き生き(というにはいろいろ抱えているのだけど)と進む物語で読み応え十分でした。

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2023年04月12日

Posted by ブクログ

設定に入り込むのがなかなか難しかったのと、読み終わっても結局任務やそれぞれの組織の思惑についてすっきりしなかった

あと登場人物が多くて、あれこれどの立場の誰だっけ、、、と混乱することも

でも読み終えたときは満足感あり。このボリュームでも飽きずに読めた。

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2022年04月15日

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会社員のお昼ご飯を紹介するカタカナ4文字の番組で、某出版社を取材しているのを見ていたら、社員の方のおすすめ本がテロップで表示されていました。その中で、記憶に残ったのがこの本と『儚い羊たちの祝宴』でした。ともに面白かったですが、より楽しめたのはこちらでした。おすすめしていたのは、多分同年代(50才台)のおじさま。ちなみに『儚い羊…』をすすめたのは新入社員の女の子でした。
ハードボイルドは久しぶりに読みましたが、王道の展開で、ページを繰る手が止まらなくなりました。敵も味方も分からない中、少しずつ仲間の絆を強くしていく様子に、胸を打たれました。あと、やっぱり、犬は賢い子がいいです。

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2021年08月04日

Posted by ブクログ

もっと多くの書店員が読んでいれば、きっと本屋大賞にも輝いていたはず。と言う帯に誘われて買いました。
単行本が2012年に発売されたそうなので、だとしたら2013年の本屋大賞かなと思い調べたら、大賞は海賊とよばれた男でした。たとえもっと多くの書店員さんが読んでたとしても、大賞はちょっと厳しいと思うのが本音。でもノミネートはされてても全然不思議じゃない。主要な登場人物みんながそれぞれいい味出してて、主役並みの存在感の犬のマクナイト。とても良かった。

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2019年02月11日

Posted by ブクログ

大好きな一冊。
長い、と思われる方も居ると思うが、なんだかんだで無駄には感じず、最後の盛り上がりまでしっかりと読み応えがあったと思う。
おっさんの強さが大好き。

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2018年08月20日

Posted by ブクログ

スカベンジャーとかNとか難しくて正直あまり確認せず読み進めたので全部は把握してないけど、それでも楽しめた。
侑也がこんなに強いおじさんだったなんて、、タフで穏やかで敵をどんどん倒してかっこよすぎました。
思ったより黒くてダークな話だったけど警察の無能ぶりと計画の破綻ぶりががっかり感半端なく、振り回されるふみちゃんと隼人が可愛そう。
宿のオーナー治子と恵造がいい人すぎて、とてもいいキャラで、ほのぼのしました。
そしてなんといってもマクナイト!!!マクナイトかっこいい。警察犬になれなかった?犬だけど、酷い扱いを受け続けて人間不信になりかけていたところを侑也が救って良かった。
犬は苦手だけど、マクナイトはほんとに賢くて強くてステキな犬だなと思った。こんな犬ほんとにいるの??
映画とかなってもすごいハラハラして見応え抜群で、キャラもたっていて色んな人が出てきて、心温まるし最後の奥の院での戦いがものすごい迫力だし、敵のキャラも面白くてショッカーやチョーク等恐ろしいスカベンジャーメンバーもいて、警察が踊らされて、謎の丹野さんの活躍はじめふみのナイフ技などの伏線があって面白いので、いいと思います!!
マクナイトと侑也の絆につい涙腺が緩みます。
侑也の亡くなった妻への思いも深くて悲しい人だけど、信頼できる、愛情深い人であることが伝わってきて、だからふみも隼人も心を開いたんだと思います。

完璧に理解できなかったけど、読み応えある面白い小説でした!

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2018年08月13日

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ボリュームがあるハードボイルドでそれぞれの人物の背景が丁寧に描かれていて感情移入が出来た。犬好きなので、マクナイトの活躍と冬子に押し返される所がホッとした。
組織関係が少し複雑で理解するのが難しかったが、前半のヒューマンドラマと後半のハードボイルドが絡み合ってとても印象に残る作品だった。

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2018年01月08日

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主人公の好きな映画がモロはまりで、あの頃のいわゆるハードボイルドファンにはたまらない。内藤陳さんが生きていたら、大絶賛かな。

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2017年02月28日

Posted by ブクログ

ややこしい
Nとスカベンジャーのことがよく理解できないままおわった
理解できなくても最後まで読めた
マクナイトの活躍がすごかった

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2024年12月28日

Posted by ブクログ

マクナイト、かっこいいねえ。かっこいいだけじゃなくとても優しい。奇跡の犬はダテじゃない。
終盤の急展開はハラハラして面白かったけど、それまでが少しモッタリして、自分には読みづらいところがあった。ハードボイルド。そこにユーモラスを追加してるけど、あまりしっくりこないというか…。
登場人物が、おっちゃんも含めて、みんな欠点があって、強いけどどこか頼りないし、愚かしい。
いや、まてよ、この本、マクナイトだけがかっこいいヒーローなのか。そうなのか、今気づいた。

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2024年09月09日

Posted by ブクログ

イヤーー久しぶりに、元公安…モノに手つけちゃいました、途中話がコンガリ、紙に書いたりして、なんとか完読しました、最後は『ほっ』としたが感想です。

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2024年03月04日

Posted by ブクログ

ハードボイルド系主人公が相棒になるマクナイトや個性豊かな仲間たちと打ち解けていく様子にほっこり。ただややこしい設定の割には、オチがちょっと弱いかなあという印象で、核心に迫るまでが長かったかなあ。後半の戦闘シーンは中々迫力があって良かったです。あとマクナイトが活躍するところがもうちょい見たかったかなあ

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2024年01月18日

Posted by ブクログ

面白かった。ドーベルマンを飼いたくなった。でももう少しそぎ落として登場人物も減らしてすっきりとまとめたほうが、よりいろいろなものが浮かび上がったのではと思ったりもした。

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2021年11月02日

Posted by ブクログ

妻を亡くし刑事を辞めた四十九歳の侑也、学校に通ったことのない二十三歳のふみ、元陸自で隻腕の十九歳の隼人が、秘密の任務で疑似家族を演じる。後半の運命共同体の三人の危機と銃撃戦が激しい。虐待されていたドーベルマンのマクナイトと絆を結ぶ侑也の丁寧な描写に引き込まれ、ふみのオウムのどんちゃんにも癒された。

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2018年10月13日

Posted by ブクログ

ややキザめ。ハードボイルドって
こう言うものかな?
我慢して読まなきゃならない部分があって
その分最後爆発する展開

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2018年07月23日

Posted by ブクログ

長かった。事件の真相に近づくのに長すぎて…だらけそうになったけど人間模様は気になる所で、またその近くにいる動物達は微笑ましいく周りが一つになる心地良さで救われた。何だかんだで最後はハッピーな気分で終われたので良かった。知らない者同士やはり腹を割って話した方が良いと思った。

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2018年05月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

評価は3.

内容(BOOKデーターベース)
警視庁公安部の刑事だった奥野侑也は、殺人事件で妻を亡くし退職を決めた。孤独に暮らしていた侑也に、かつての上司を通じて潜入捜査の依頼が入る。北の果てに建うモウテルの管理人を務め、見知らぬ人物と暮らしながら疑似家族を演じろという。侑也が現地に赴くと、そこにいたのは若い男女と傷ついた1匹の番犬だった。やがて闇に隠れた謎の組織の存在と警察当局の狙いが明らかになり、侑也は眠っていた牙を再び甦らせる―。

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2017年12月08日

Posted by ブクログ

「ザッツ・エンターテインメント」。
物語の主要舞台となるモーテルのフロント近くにあるゲームコーナーに書かれている言葉だが、そのままこの物語に当てはまる。ただ、「ジャスト」か「オンリー」を付けてもよい。
複雑なプロットや意外な展開の連続、エキセントリックな登場人物など、読者を楽しませるためにシナリオを練り上げました、という感じが強く出すぎていて、逆に興ざめする。

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2018年11月10日

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