山本淳子の作品一覧
「山本淳子」の「ビギナーズ・クラシックス 日本の古典」「まんが人物伝」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
遠い昔、学校で、定子と彰子2人が後宮で寵を競い、その手段の一つが文学だった、定子サロンは清少納言と枕草子、彰子サロンは紫式部と源氏物語、と教わった気がするけど、「源氏物語の世界」や「道長ものがたり」を読んで、実はこの2人、ほとんど時代が被っていないこと、定子が死ぬまで圧倒的に愛されていたことを知った。
そう知って、不遇の定子を気持ち的に支えたであろう清少納言そして枕草子、と知ると、まったく違う物語がみえてくる。
清少納言は、紫式部日記の影響もあってか、枕草子に書かれた内容がそうだからか、とかく「軽い人」と見てしまいがちだけど、この軽やかなエッセーの背景にある史実に思いを馳せながら、じんわりと
Posted by ブクログ
ビギナーズクラシック「紫式部日記」を買った時近くにあった。冒頭を読むと、~それにしても私の人生とは、なんとまあ次々と大切な人を喪い続けた人生だったろうか。思えば、この悲しみから目をそらすまいと決めたことが、私を『源氏の物語』の作者、紫式部にしたのだ。・・
「姉君」の話をしよう。あれは長徳元(995)年、私がまだ若い娘で、父や弟と一緒に京の邸に暮らしていた頃のことだった・・ と始まる。
そう、これは山本氏が残された史料をもとに、想像を駆使して描いた『紫式部』の人生の独白なのだった。これがめっぽうおもしろい! ずんずん読み進めて一気に読んでしまった。
・・私は後になって書いた『源氏の物語』で
Posted by ブクログ
枕草子は悲運で救われない定子の在りし日の幸せな姿を
①本人に思い出させ②他の人に思い出させるため語り続
ける鎮魂の物語
それは中関白家の悲劇が生んだ
道隆の死が切っ掛け、道長が藤の長者となり、花山法王
を伊周が襲撃・・・中宮定子の出家・・・定子が率いて
いた知的で機知に富んだサロンは崩壊した
道長に尻尾を振る貴族(斉信)との仲を根拠に、清少納
言は主(定子)に仇成す存在と疑われて距離を置くが…
伊周が定子に紙の束(草子)を渡し「何か書けば?」と
言うのに清少納言が「枕にしたいわ」とウィット溢れる
やり取りを覚えていて、実家で籠る清少納言は華やかな
サロンで繰り広げられた幸せな日々を書き連ね