伴名練の作品一覧
「伴名練」の「学校の怪談じゃ、ものたりない? 君に綴る5つの恐怖」「ifの世界線 改変歴史SFアンソロジー」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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小説・文芸
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Posted by ブクログ
冒頭の作品「なめらかな世界と、その敵」の書き出しから違和感を持ちます。
「うだるような暑さで目を覚まして、カーテンを開くと、窓から雪景色を見た。
青々と茂った庭の草木に、今もちらちらと舞い落ちている綿のような雪は、いずれ世界を一面の白に染めるだろう。」
恐ろしく矛盾に満ちた表現ですが、この小説の登場人物たちからすると当たり前のことなのです。
なぜなら彼女たちは、並行世界を自由に行き来することができるからです。
例えば、うだるような暑さの現実から雪が降っている現実に移動し、また、青々と草木が茂る現実に移動してから綿のような雪が降る現実を選んで移動することができるのです。
彼女たちはそれを「あちらに行く」とか「こちらに帰る」と言います。見たい現実を選んで普通に移動しながら生活しているのです。
SFってスゴイですね♪
設定で何でもできる♪
とても開放的で解放的な不思議な感覚の世界の中に浮かんでいるような気がしてきます。
ちょっとクセになりそうです♡
そんな世界である事件が起き、ストーリーが動き始めます。そこから先の展開でもまた作者の技量に唸らされます。荒唐無稽のようで堅実です。
SFは深い。
ドボーン!
常識やしきたりなどをかなぐり捨てて、SFの宇宙に飛び込んでみませんか♡
(大事なポイントを見落とさないように一行一行シッカリ読んでいきましょう。)
〔作品紹介・あらすじ〕
並行世界を行き来する少女たちの1度きりの青春を描いた表題作など、ベストSF2019[国内篇]1位に輝いた傑作集がついに文庫化
Posted by ブクログ
伊藤計劃を追悼する8篇。どれも短編としては濃密な設定で、長編小説としても読んでみたいと思わせるものばかりだった。以下は特に面白かったものを示す。
藤井大洋「公正的戦闘規範」
伊藤計劃、「虐殺器官」を彷彿とさせるような重厚な戦闘シーンが魅力。偵判打というゲームが、実際の戦闘ドローンの操縦になっていた、という設定に恐怖した。
吉上亮「未明の晩餐」
孤高のシェフと孤児二人、死刑囚の最後の晩餐専門シェフというなんともいいキャラ設定。感動。
伴名練「フランケンシュタイン三原則、あるいは屍者の簒奪」
切り裂きジャックの独白。ナイチンゲールがフランケンシュタイン博士に改造された屍者で、なんやらこうやら歴史が交錯するスペクタクル。一番面白かった。
長谷敏司「怠惰の大罪」
キューバの麻薬カルテルでのしあがるカルロス・エステベスの半生。クライム・ノベルとしての魅力が沢山でワクワクさせられた。
非常に楽しめた。