新井潤美の作品一覧 「新井潤美」の「おだまり、ローズ:子爵夫人付きメイドの回想」「〈英国紳士〉の生態学 ことばから暮らしまで」ほか、ユーザーレビューをお届けします! 作者をフォローする フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
作品一覧 1~9件目 / 9件<<<1・・・・・・・・・>>> 評価高い順 新着順 人気順 評価高い順 価格安い順 価格高い順 ノブレス・オブリージュ イギリスの上流階級 4.6 学術・語学 / 教育 1巻2,178円 (税込) 「高貴な人々」のイメージ・誤解・実情 イギリスの20世紀以前の小説や演劇には、アッパー・クラス(貴族だけでなく、ジェントリと呼ばれる地主を含む)の人物が必ずと言ってよいほど出てくる。それは、彼らが政治だけでなく、文化の形成にも大きな役割を占めているからである。イギリスの国民性とされるもの、たとえば冷静さも、もとはアッパー・クラスのものだという。 彼らは、長男がすべて受け継ぐ相続制度によって爵位と土地を守ってきた。一方でこの制度は、相続する長男にも、もらえるものがはるかに少ない次男以下にとっても、それぞれに苦労をもたらした。そしてそうした苦労が、しばしば文学や芝居のテーマともなってきた。 では、アッパー・クラスの人々は、イギリス国内でどういうイメージをもたれ、その裏側にはどういう苦労や事情があったのか? 財産を維持する手段としての結婚、知的でないと言われてきた彼らの教育、次男以下の職業事情、そして奇人伝説の裏話までを、本書は文学や著名な人々の例を通して、背景事情とともに読み解いていく。人気のweb連載に大幅加筆のうえ、イギリス人ですらしばしば間違える、貴族の称号の複雑なシステムの一覧表を収録。 試し読み フォロー おだまり、ローズ:子爵夫人付きメイドの回想 4.5 歴史・時代 / 歴史・時代小説 1巻1,881円 (税込) 映画のようにドラマチックな、笑いと涙の35年間 アスター子爵夫人は社交界の花形で英国初の女性下院議員、おまけにエキセントリック! 型破りな貴婦人に仕えた型破りなメイドの回想録。 試し読み フォロー 日本文学史 近代・現代篇 4.0 小説 / 国内文学 5~9巻984~1,152円 (税込) 日本文学の一大特色、私小説と戦時下における戦争文学。つづく戦後は、太宰治、織田作之助、坂口安吾、石川淳ら、無頼派と呼ばれた作家たちの活躍を見る。 私小説/戦争文学/太宰治と無頼派 試し読み フォロー 〈英国紳士〉の生態学 ことばから暮らしまで 4.0 雑学・エンタメ / サブカルチャー・雑学 1巻1,045円 (税込) 自転車を「bike」と呼ぶか「cycle」と呼ぶか、眼鏡は「spectacles」かはたまた「glass」か。イギリスの階級意識はこんなところにも現れる。言葉遣い、アクセントにはじまり、家や食べ物、ファッション、休暇を過ごす場所……あらゆるものに微妙な、あるいは明白な階級をあらわす名札がついている。「世界中でもっとも階級にとりつかれた国」、作家ジョージ・オーウェルはイギリスをそう評している。 そんなイギリスで「紳士」たらんと、ほかの階級から嘲笑を浴びつつ精一杯背伸びしてきたのが、本書の主人公「ロウアー・ミドル・クラス」の人々である。「英国紳士」と聞いて真っ先に思い浮かべるシャーロック・ホームズや、日本で人気のジーヴズは、実は彼らと同じ階級に属するヒーローなのだ。 ワーキング・クラスとは断固区別されたい、しかしアッパー・クラスには決して届かない。上の階級の趣味や持ち物をまねると、たちまち流行して彼らが所属する階級の証となり、揶揄の対象になってしまう。隣人と差をつけるべく、アップライト・ピアノを買い、レースのカーテンを飾り、ささやかなことに一喜一憂する姿は、滑稽でありながらもいじましく、愛おしい。 彼らが揶揄されはじめたヴィクトリア朝から、かつての階級を超越した「スーパー・クラス」が登場する現代に至るまで、およそ100年間の悪戦苦闘を豊かなエピソードで描きだす。ほろ苦くもおかしいイギリス階級文化論。(原本:『階級にとりつかれた人びと』中公新書、1999年) 試し読み フォロー パブリック・スクール 4.0 学術・語学 / 教育 1巻902円 (税込) 歴代首相を輩出し、王子や王女も在籍したイートンやハロウなどの名門寄宿学校。階級が根強く残るイギリス社会のなかで、一握りの上流階級の子女のための教育機関でありながら、文化や伝統の重要な一部として広く共有されてきたのはなぜか。ラテン語・スポーツ・同性愛など、独特な文化とイメージの変遷をたどる。 試し読み フォロー 英語の階級 執事は「上流の英語」を話すのか? 3.5 ノンフィクション / ノンフィクション・ドキュメンタリー 1巻1,650円 (税込) 「上流」の人は‘Pardon?’を使わない?! ワーキング・クラスからアッパー・クラスまで、話し言葉から見えてくる英国階級文化の世界! カズオ・イシグロ『日の名残り』の執事スティーヴンズ、『ダウントン・アビー』の執事カーソン、そしてP・G・ウッドハウスが生み出した名従僕ジーヴズ。英国の映画や小説には教養にあふれ洗練された英語を話す執事がよく登場する。あの言葉遣いや話し方は、「上流の」英語なのか――? ‘Pardon’や‘toilet’といった日本人にも身近な英単語は、実は英国では階級の指標になってしまう言葉づかいだった! 「執事の英語」を入り口に、アッパー・クラスや、ロンドンの「コックニー」、ビートルズの登場で世界的に有名になったリヴァプールの「スカウス」などの訛りのある英語、さらにアメリカ英語に英国人が抱く微妙な感情やBBC英語、RP(容認発音)まで、著者自身の経験も交えつつ、話し言葉と「階級」が織りなす複雑で、奥深い文化を描き出す。 何気ない表現から見えてくる、もう一つの英語世界にようこそ! 【本書の内容】 はじめに 序 章 「礼儀正しい」英語はややこしい? 第1章 執事の英語が語るもの――「洗練された」ロウワー・ミドル・クラス 第2章 「U」と「non‐U」――何が「上流」で、何が「上流ではない」のか 第3章 アメリカの悪しき(?)影響――アメリカ英語と階級の複雑な関係 第4章 アッパー・クラスの英語と発音――『マイ・フェア・レイディ』の舞台裏 第5章 ワーキング・クラスの英語――魅力的な訛りの世界 終 章 標準的な、「正しい」英語とは?――BBCの試行錯誤 おわりに――「外国人」の英語 主な参考文献 試し読み フォロー 魅惑のヴィクトリア朝 アリスとホームズの英国文化 3.4 小説 / 海外文学 1巻726円 (税込) 大英帝国が産業革命をいち早く達成し、近代の扉を開けたヴィクトリア朝(1837~1901)は、ヨーロッパとは大きく異なる英国らしい「島国根性」的な価値観と美意識が形成された時代であった。日本人にも身近なヴィクトリア朝期の文学・美術・映画などの作品を通じて、英国文化の真髄がわかる一冊。 試し読み フォロー 執事とメイドの裏表:イギリス文化における使用人のイメージ[増補版] - 学術・語学 / 教育 1巻1,584円 (税込) メイドは玉の輿に乗れるのか? 19世紀イギリスのミリオンセラー『ビートン夫人の家政書』によると、社交界では家庭の主婦が集まれば使用人の愚痴に夢中になったという。では、それはどんな愚痴だったのか? 本書では、伝統的な使用人がどのように文学作品に表われているかを考察しつつ、使用人についての記録やハンドブックなどを参照して、イギリス文化と文学における使用人のイメージとその実態(と、愚痴の生まれる社会的背景)を比較分析する。 下男の章で、ディケンズ『荒涼館』に登場する刑事が、屋敷の下男に対する聞き込みの際に、「下男にとって理想的な出世コース」をたどった父親の話をして親近感を抱かせる話が紹介されるが、Uブックス化にあたって新たに追加された「『使用人』ではない被雇用者たち」の章では、オースティン『自負と偏見』で、ウィカムがリジーに対して父親のまさに同じような話をして取り入るくだりが解説され、興味深い。 試し読み フォロー へそ曲がりの大英帝国 - 雑学・エンタメ / サブカルチャー・雑学 1巻770円 (税込) 世界に名だたるイギリス人のシニシズムと皮肉好き。映画、小説、ミュージカル、コメディ、日本人にも馴染み深いもの多々あれど、「へそ曲がり」たちにはへそ曲がり流の親しみ方と愛し方がある!「大衆文化」から見る、あなたの知らないほんとうのイギリスの姿。 試し読み フォロー 1~9件目 / 9件<<<1・・・・・・・・・>>> 新井潤美の詳細検索へ
ユーザーレビュー 一覧 >> ノブレス・オブリージュ イギリスの上流階級 学術・語学 / 教育 4.6 (8) カート 試し読み Posted by ブクログ 18世紀から20世紀にいたるイギリスのアッパークラスとアッパーミドルクラスの生活、教育などを小説(新しいところはアガサ・クリスティ―まで)などを題材に開設したもの。 大陸の貴族と最も違うところは、長子相続が一般的であること。広大な屋敷の維持にお金がかかり、女子の教育はないがしろにされがち。それでもお金が足りないので、19世紀になるとアメリカの新興富豪(古くからの富豪の輪にはいれてもらえない)の娘と結婚したり、と、なかなか涙ぐましい。 イギリスの小説が好きな人は是非。 0 2025年06月18日 ノブレス・オブリージュ イギリスの上流階級 学術・語学 / 教育 4.6 (8) カート 試し読み Posted by ブクログ これまでアッパー・ミドルについての本を何冊も出してきたが、とうとう本丸のアッパー・クラスへ乗り込んだ。記述が明快・明晰、しかも精悍、迷いがない。 とくに、カントリーハウスと相続問題、アメリカの富豪の娘との結婚、子女の教育の章が興味深い。アッパー・クラスはつらいよ、かな。 イギリス王室やイギリス貴族についての理解が深まったし、本書を読んだからには、シェイクスピアやオースティンなどの作品の読みにも厚みが出るに違いない(そうであってほしい)。 0 2025年05月05日 おだまり、ローズ:子爵夫人付きメイドの回想 歴史・時代 / 歴史・時代小説 4.5 (2) カート 試し読み Posted by ブクログ とても読みやすくて、ローズとレディ・アスターとのやり取りが面白いだけでなく、暮らしぶりも非常に興味深かったです。ボリュームがあるのに退屈なところがなく、読み応えがありました。 レディ・アスターが飼い犬にチョコレートをやっていたという記述がありましたが、犬にチョコは厳禁なのに……と、そこはちょっと気になりました。 0 2025年05月01日 日本文学史 近代・現代篇八 小説 / 国内文学 5.0 (1) カート 試し読み Posted by ブクログ 「月に吠えらんねえ&たんねえ」を読んでいた身としては、オールスターズ状態で、今更ながら、文学史上ではこういう人だったんだなと勉強になる。現代日本における口語自由詩の活況状況を見ると、「西洋に追いついた」という言葉だけ見るとにわかに信じがたいものがあるが、こうしてみると、たった百年の間にここまで個性豊かで皆の印象に残っている詩がたくさんあるということは、実はかなり芳醇な環境にあったんだと納得させられた。 0 2024年11月22日 ノブレス・オブリージュ イギリスの上流階級 学術・語学 / 教育 4.6 (8) カート 試し読み Posted by ブクログ 知っているようでほとんど知らないイギリス上流階級。 彼らは一体いかなる存在なのか。 貴族の称号はどのような仕組みなのか、遺産相続の仕組みはどうなっているのか、カントリーハウスの成り立ちや今それをどのように維持しているのかなどなど、刺激的な情報が満載です。これは面白いです!イギリス文化を知る上で非常に興味深い作品です。ぜひぜひおすすめしたい1冊です。 0 2024年08月18日