佐木隆三の作品一覧
「佐木隆三」の「身分帳」「越山 田中角栄(電子復刻版)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「佐木隆三」の「身分帳」「越山 田中角栄(電子復刻版)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
冒頭嫁と折り合いの悪い農家の主婦の独白から始まる。これは何を読まされているのか?となるのだが、その主婦こそ一連の端緒となる殺人事件の第一発見者であり、逆に言えばここから榎津巌という連続犯罪者が社会に発見され、稀代の犯罪逃避行が始まるのだ。
以降、濃淡様々に事件と関わることになる人々の昭和38年における人生の一断面が丁寧に描かれていく。運送業者、専売公社員、ストリッパー、スナックのママ、貸間業母娘、弁護士、銀行員、証券会社員、保護司、教戒師…実に様々な職業・階層の老若男女が榎津の巧みな口先に踊らされ、金銭や時には命までむしり取られてしまう。
後半逮捕後の榎津の供述も二転三転しどこに本意があるのか
Posted by ブクログ
沖縄が日本に復帰してから10年が経った1982年に出た本だ.
おそらく,その頃には内地では「戦後」なんてもうとっくに終わったこと,みたいな感覚が広がっていたんじゃないかと思う.
当時,僕は小学校3年生.「はだしのゲン」は読んでいたし,父から沖縄戦の話もぽつぽつ聞いてはいたけれど,それはあくまで「歴史」の話で,現実味は薄かった.戦争って,どこか遠くの世界の出来事で,半分フィクションみたいに感じていた.
2〜3年に一度,まだ祖父が生きていた頃に,父の兄弟や親戚を訪ねて沖縄に行く「ちょっと退屈な旅行」に向かうのが夏休みの定番だった.
58号線沿いの看板は英語だらけで,どこの家に行っても軍服姿の肖